大英美術館やデパートなどを一度も訪れることもなく慌しい1週間が終わりました。
会議で初めてあの夢の3段重ねの英国風ティーセットを経験できたので満足です。サンドイッチ、ケーキ、決してウマイ!とはいえないスコーンというビスケット。
それらが3段に並んでいるものです。
ところで英国の超薄切りの食パンですが、アタシは好きです。トーストをしない食パンにバターをたっぷりつけて食べる。病み付きになります。パクッとかじりつかないで4つに切って上品に食べるご婦人をみて真似をしてみました。
1930年頃のアガサ・クリスティーの小説・オリエントエクスプレス。
あの中の婦人たちのように目の前で静かに紅茶を味わっています。
かたや、ダウンタウンにいけば、イサドラ・ダンカン現代版の若者たちがたむろしていて、すべての英国人は英語(british/oxford/other)を喋っていて、その発音は米語のアタシにとってはハイクラスに聞こえます。
気に入った言葉の1つに、米語で、オッケー(OK)が、英語ではオッカーーと聞こえます。余分のことをいわないで、ただ
オッカー!と言ってみよう!これであなたも英国人。ムフ。
最後の日。真夜中の一室は熱気でムンムンです。
親父さんの叱責と号令の元、ヒロシとアタシは荷物作りをしました。部屋の中は足の踏み場もないほどのタオル、シーツ、タオル製のガウンの山です。タオル類で貴重な品物を包みこみ、ルイ・ビトンのスーツケースに積めていきます。
そうです。タオルは梱包材として重要な必需品なのです。
社長はアタシにもアタシの部屋のタオルとガウンを持って帰れ!というものですから・・・そうさせて頂きました。厚地なのでお徳感のある逸品です。
社長の部屋に放置された複数のティーセット類なんですけど、これも品の良いウェッジウッド製だったので1セットいただきました。あ、それと銀製のお湯用のポット、それと・・銀製の氷をいれるポットみたいなもの、洗面室にある石鹸とか爪切りなどなどすべてをタオルで包んで梱包完了。完璧です。
それはそうと・・・
暫くして、ホテルからタオルとガウンの請求書が送られてきたそうです。
社長は、
そんなもんシラン!でスルーしたそうです。
これで社長は同じホテルに泊まれないでしょう。(^^)v
いや、案外と平気な顔をして泊まるかもね。あの社長ですもの・・。
ヒースロー空港のファーストクラスのラウンジでは、ヒロシとアタシはズラリと並んだ料理をすべて賞味しました。機内のお料理もすべて平らげ、ワインも遠慮なくいただきました。アタシは下戸なのですが、こういう場合は別物ですね。
ワイン瓶を開封しないでねっ。とスッチーにお願いしてボルドー赤ワインをお持ち帰りです。完全に酔ってスッチーにニヤけた顔でチョッカイしている社長は放置です。
飛行機を降りれば
アタシの天下なんだよっ!ザマーーミロー!飛行機が到着すると、最後尾席の我々は客席の座席においてあるお土産品も全部いただきました。気取った乗客はオバカちゃん。アタシの親類縁者や友人達へのお土産がすべてオッカーです。
激怒(殆ど激怒)あり、涙あり、笑いありの滑稽な旅は終了致しました。
紙袋の男は、今日も健在です。
その後の彼らについてはいつの日かまた。
<完>