BBS DIARYLIBRARY 

ロリ〜タのひとりごと

2005/9/18 (Sun)  遊学物語(1)

自慢じゃないけど、アタシって留学の経験者なのです。

自慢ってのは、すべて無料留学。自費ではないという意味です。

こまごまとリサーチしたわけではなく、偶然チャンスを得たといいますか、
軽い試験もありましたが、それは○×式程度のもので、勘で○をいれたり×をいれたり、すべて偶然の出来事なんですよ。

このように、アタシの幸運は偶然やってくるのかもしれません。

最終ラウンジは面接でしたが、これについては、
アタシ!ですから・・容姿端麗を問われると無理なので・・・
残るは愛嬌しかないのです!
留学に容姿云々ではないですし、受験者たちはブスとブサイクのみ。

そんなブスブサイクの中でキラーー!と☆後光☆がさしているのは誰かと聞けば、

もちろん!!アタシ!
舐めんじゃないゎょ!
( ・_・)ノばしっ!



さて、マジログはやめて、今回はNEW ZEALAND編でいこうとおもいます。

さうすあいらんど地図
留学といっても、校長先生の自宅にお世話になるという普通のホームステイでした。嫁いだ娘の部屋に泊まり、老夫婦と生活するという体験旅行的なものです。
大きな家は英国式のレンガ造りで、マンション(日本語のマンションとは異なります)と呼ばれます。庭は手入れされた芝生が美しく、裏庭にはプールがあり、そのむこうの林には羊が一頭、放し飼いされていました。



妙に人なつっこい羊でしたが、臭くて、汚くて、見るな!来るな!寄るな!シッシッ!
と日本語で言っても、ここは外国。英語でいわなきゃ通じないのです。
羊からキャッキャッ逃げ回っているアタシを老夫婦は遠くからニコヤカに見つめていたものです。

娘夫婦が子供を連れて珍しい外国人を見にわざわざ遠くから帰省したり、
ティーパーティではご近所の皆さん達がアタシを見にきたりと・・
アタシは人気者?でした。フフン。

あぁ・・お腹がすいた・・・

夕食はいつも丸焼きの羊の肉でした。
丸焼き肉をナイフで超薄にスライスしたもの2枚ほどがお皿に。
つけ添えは、芋、グリーンピース、ニンジンなどを茹でたものでした。
パンも薄切りでしたが、かなり美味しかった。
パンは台所の引き出しの中に保存されていました。
(ハウルの映画でマルクルが引き出しから丸いパンを取り出す場面と似ています。)
老夫婦ですから・・いつも薄味の食事でした。

さぁ!ピカピカの銀のフォーク&ナイフでいただきましょう!

シーーン。
お祈りをしている老夫婦。。。。
あゎゎゎゎ・・見よう見まねでアタシも

はれるや・・あめん・・



2005/9/24 (Sat)  遊学物語(2)

空腹に耐えられなくて、学校の帰りにケンタッキーフライドチキンを見つけました。
夕食後、犬の散歩を口実に下見済の例の場所へ犬より素早く走りました。

うわー!こんなに美味しいチキン食べたことがない!

チキンの不健康そのものの油ギトギトが身体の隅々にまで浸透し、これで当分の栄養が補給されたような気がしました。

季節は秋。

英国風の癖のある英語にも慣れてきたので、
学友たち4人で登山を兼ねた小旅行を計画。

割り勘でレンタカーをし、交代で運転をする旅です。
地図をみながら、走る風景はすべて広大な北海道の大草原。
対向車や他の車とすれ違うこともなく、延々と続く真っ直ぐの道です。
時々、車に跳ねられたカンガルーが路上で死んでいました・・・


うわぁ〜〜朝日がまぶしい。車の中はポカポカで眠いわ。

変なひとたちがいるね・・



ガッタン!




あれれ?どしました?!
えっ?パンクですか?

タイヤの交換なんて平気ですよ。何とかなりますよ。
エート・・ジャッキで車体を上にあげて、
それから、ネジを外しタイヤを交換する。これくらいは常識です。
こんなの楽勝ですからーー。あはは
さてと・・予備のタイヤはトランクにある。
あれれ??

うそぉー!!
スペアのタイヤが!
ありませんです・・・おおる。


見渡す限り大草原。電話もないし、町もない。
いるのは羊たちだけ・・

ま、待とうではないか。そのうちに他の車が来るよ。
なんて・・甘かった・・・

30分・・経過。
1時間・・経過。寒いよ・・フ゛ルフ゛ルッ

交代で車外にでて足踏みです。フ゛ルフ゛ルフ゛ルッ



2005/9/25 (Sun)  遊学物語(3)



エネルギーを消耗しないようジッと動かないで車を待ちました。
体温を失わない為には、呼吸を止めるのがベストなのです。
ところで、スペアタイヤを確認しなかったのは、誰なの?
え?もしかしてアタシ?(季節はずれの汗・・タラタラ・・)

おおっ?
あれは車ではないか!

車!!

キタ━━━(゜∀゜)━━━━!!


みんな必死ですよ。ヘルプーーー!アス!!(help us!)


ふぅ。。命拾いしましたです。

300mほど車で走った所に、
地図にない小さいガソリンスタンドがありました・・(アホなアタシ達)

パンクも直ったので、我々は次の目的地まで一気に走りました。
4人のメンバーは、中国人、韓国人、インド人、そして日本人のアタシで、
女性はアタシだけです。これを紅一点というそうです。v(^^)v
共通語は英語ですから、それぞれの癖のある下手な英語と手振りの会話です。
時々つぶやきのような母国語がでてきて、実にインターナショナル的なのであります。

走れーー!予定より遅れているのだ!
あの山を越えて本日の目的地制覇なのだ!

いつのまにか山の頂上にいた!
トンネルを抜けると
そこは雪国だった・・・・







うおーっ!すご――っい!

なんだーー!この景色は!!!
思わず全員が車からおりて見惚れてしまいました。
目の前は、氷河でできた切り立った山々の連峰が全世界となり、
自然の偉大さに我々は言葉もなく足が震えました。
その風景に圧倒された全員が恐怖と寒さを感じすばやく車に乗り込みました。

うし!行こう!おおる!

時間はすでに5時。夜になりつつある。
急がないと凍死するぞ。

道の両サイドの暗い林が襲いかかってくる。
電柱もなく、対向車も全くないので、灯りといえば我々の車のライトだけ・・

数時間も真っ暗な道を走る間に全員の会話もなくなり、疲労感と睡魔のみなのです。

気分転換に、面白かった映画の話しを順番にすることになりました。

先ず、アタシが、エクソシスト

!!!!(゜ロ゜ノ)ノヒイイイイイィィィィ!怖――い!!自分でも怖いがな。
やめてくれーー!怖い!怖いがな!!

じゃ、次はお前がやれよ!

みー?(ホ゛ク?)
OK・・・じゃあ、フライディ13で・・・・

!!!!(゜ロ゜ノ)ノ ヒイイイイ!
それも怖いがな!!おい!


下手な英語での映画描写なんて出来るわけないのです・・・
それぞれが母国でみた映画の恐怖場面を思い出しているわけで・・・・


2005/9/27 (Tue)  遊学物語(4)

知り合いの家に到着したのが・・夜10時でした。
男たちは寝袋に潜り、アタシはベッドで1・2・3で極楽浄土。
全員の物凄いイビキが家中に響き渡っていたそうな。

早朝、お礼と別れを告げ、我々は出発しました。
飛行場でレンタカーを捨て、小型のセスナ機に乗り換えました。

フッ、窓からの朝日がまぶしいぜ。

雲の下を飛ぶセスナからの眺めは、羊が牧場に群がっていて、実にのどかな風景です。
昨日の山々が見えてきました。
おー!広大な氷河が目の前に迫っているではないか!

こういうセスナ機では、なんと無料で操縦席を見せてもらえるのです。
旅行者である我々にとってこういう機会は滅多にないので、パイロット席までいったりきたり、風で機体が斜めになるので身体も左右に流される。オットットット。アラヨット。

小1時間も飛ぶと、我らが目的地、マウント・クック(MT.COOK)の山の麓に到着。

とうとう来たぜ!おまいら!

(* ̄0 ̄)/ 山よ。ヤッホー!



あの山のテッペンから滑走か・・・羨ましい
数十年も昔、
スキーヤーの三浦雄一郎氏が、
この山をパラシュートを背負ってスキーで滑走したそうです。凄いですね。





迎えのトラックの荷台に我々は乗り込み、国民宿舎へ到着。

あちこちから来ている学生達と合流し自己紹介と住所などの交換をしました。
10日間、私達はここで共同生活をするのです。

滞在費(食事込み)は労働で精算という待遇なので、男性たちはガソリンスタンドで車の洗車か何かの肉体労働をし、女性たちは客室清掃などのメイドをやるのです。

おっ!受付に綺麗な日本女性を発見!(A子さん)
久しぶりに日本語がしゃべれるルルルン♪

夜、A子さんが手作りの夕食に招待してくれました。
ホカホカの白米と味噌汁・・・( p_q)ぅぅ・・美味すぎて泣ける・・・・

さて、メイド用のユニフォームに着替えたアタシの仕事は朝食サービス係でした。
客室のドアにかけてあるルームサービスのメニューを確認しながら配膳をし、
ワゴンで部屋まで運ぶ仕事です。
驚いたのは、朝食を運ぶとお客さんがチップをくださるんですよ!
ベッドメーキングをするとこれまたコインが枕元に数個おいてあり、
宝物探し気分でとても嬉しかった。(シ゛ャラシ゛ャラ)

午前中の仕事が終わると午後からは自由行動。
山の裾野を歩いたり、チャリンコで野原を走り回ったりと時間を有意義に使いました。

受付の女性A子さんから連絡があり、ロリちゃん、今夜はお暇かしら?
連夜のパーティで萌えるタフ族には付き合わないでアタシは8時には寝ていました。

また日本食のご招待かしら?と思い、暇ですっ!!と答えました。

今夜、子守のバイトしない?とA子さん。
ガキの相手か・・・フッ、適当に遊んでやればいいな・・・
バイト料もはいるし・・・

はい!!やります!!



2005/9/28 (Wed)  遊学物語(5)

約束の時間、午後8時に部屋を訪ねました。
ディナーパーティに出席するという30代後半の夫妻は、
東洋からやってきたキュートなアタシを優しく迎えてくれました。

彼らは物凄い美男美女です。緊張してしまいました。
なんて表現したらよいのでしょう・・・とにかく彼らは美系。
えへへ



特にダンナがドキドキのイケメンでして。。。
(アタシ、お化粧してきて良かった・・テヘ♪)




VIP客らしいので、子守といってもTPOですからね。
アタシはベッチンの黒いドレスを着ました。
このドレスは姉からのお下がりでスカートの部分がフワフワのギャザーで、
襟は小さい真っ白のレースです。これを着るとどんなアホでも清楚で知的に見えます。
いつもPOP調のけばくて、くだけた装いのアタシですが、
黒の麗人と呼ばれるほど黒色が良く似合うのであります!オー−ホホホ!!


ところで、子供は?・・すでに寝室でスヤスヤ寝ていました。( ^^)σ良い子タンでつね。

もし子供が起きたら、相手してやってくださいね。と優しく言い残し、
華麗なイブニングドレスとタキシードの美系夫妻は部屋をあとにしました。

さてと・・

TVでも見るか・・いや、子供が起きたら面倒だし・・
子供のオモチャが絨毯に転がっているので、あれで遊ぶ?
いや、音がでるから止めておこう。

2時間もアタシは何をすれば良いのだろう・・暇だ・・

フカフカのゴブラン織りのソファーにキチッと足を揃えて座りました。気持ち良い・・
いつもならアグラをかいて座るのですが、今夜はレディらしくしよう。

英語圏の子供との会話用に和英辞書をもってきたのですが、語彙をみたら眠ってしまうし・・・・・パソコン!

あるわけないか・・

雑誌でも読む?宿舎のパンフレットか・・・

うーーん。何もない・・・暇っぽ。










Pardon、Lady・・・(あのぉ・・お嬢さん・・)

見上げると、あの紳士の素敵な顔面が大アップ。
ほぇ〜?

夫人も笑顔でアタシを見おろしています。
なぬぅ?


はぁ?子供が絨毯の上でオモチャと遊んでいるではないか!!

いつの間に起きたんだよっ!?



( ゜ ^ ゜;)あたし、寝てしまったようです・・・




2005/9/29 (Thu)   







2005/9/30 (Fri)  遊学物語(6)


強い朝日を背中に浴びながら
15人のグループで氷河の上を歩くことになりました。





温暖化のため氷河が毎年何センチか溶けているそうです。
耳をすますと氷の動く音が聞こえました。

それぞれの身体にザイルを巻いて90度の傾斜を慎重に下りました。
氷河の亀裂に落ちると危険なので、参加者全員が案内人の指示通り慎重に歩きました。

サングラスなしではとても眼を開けていられない程の氷と光の反射です。
案内人を先頭に無言で歩き、異次元の神秘的な世界にいるのは宇宙人の私たちだけ。

案内人・サムは口数の少ない大柄な山男で、長くこの地に住み警備をしている人です。
氷河は宿舎から自転車で10分ほどの所にあり観光客の散歩コースにありましたが、
軽装で氷河に降りて歩くことが出来ても上へ這い上がることはとても困難なのです。

風が強く吹き始めた3時頃には、全員が宿舎に無事にもどりました。

皆で楽しく会話をしている時、突然、マーシャ(オーストラリアからきている女学生)のルームメイトがやってきて“マーシャが氷河に行くといってまだ帰らない!”
一人で行ったのか?バカな!自殺行為だぞ。と皆は口々に叫びました。

探索のためサムを含む救援隊がすぐに出動しましたが・・・
5時ともなると陽が落ちるので暗闇での救援です。

我々はマーサの無事を祈るのみでした。

真夜中、突然ウォーウォーとサイレンがなり響き、

マーシャがみつかったぞーー!

サムが氷河の割れ目に落ちて身動きできない彼女を発見したそうだ!

幻覚症状がでているマーシャが”おかあさん?“とサムに話しかけたらしい・・・

生きているのね!?

いや、下半身が凍傷で生きていれば切断だったが、
息を引き取ったそうだ。無念だ。

アタシは、身体がガタガタと震えました。

いつもシャワーを浴びながら大声で歌っていたあのマーシャが・・死んだ。
長いブロンドをいつも風になびかせていた美しいマーシャが・・・

マーシャの寂しい泣き声のような強風が窓ガラスをトントン叩いていました。



2005/10/2 (Sun)  遊学物語(7)

山を去る日も近くなりました。

資金のない我々は山の中腹まで徒歩で登山を決行しました。
頂上近くまで観光客用のセスナが飛んでいましたが、
我々のような貧乏学生には贅沢なことだったんです・・・

まだ薄暗い朝、

それぞれが重いスキー板とリュックを背負って宿舎を出発しました。
岩肌にひっそりと咲くエーデルワイスに似た白い小さい花をみつけ、
高山植物採取は禁止されていましたが、こっそり水筒のポーチに。

全員が、しっかりした足取りで一歩一歩登ります。
去年の名残雪が見える頃、下界が遥か彼方に展望できました。


絶景かな
下山途中の人たちに様子を聞くと、
上は吹雪いている。早目に下山をしなさい。
一同は足を止め、流れる雲海と連峰をおかずに昼食をとりました。
素晴らしい風景です。


自然という宇宙にいる我々のなんて小さいこと。
人間なんて宇宙の塵に等しい。とは誰かが言った言葉です。
しかし、こういう空気を吸うと何故でしょう。パワーがみなぎるのです。
これからの長い人生の心構えというものが得られたような、
参加者全員が何を考えているのか知り得ませんが、
少なくともアタシは不思議な力をもらったような気がしました。


手前は崖っぷち

時間がないので、ここでスキーを。
私達は、わずか600mのアイスバーンを滑りました。
インストラクターのいない危険な場所でのスキーです。
滑りすぎると500メートル先は崖なのです!オートットッ!

・・・・・満足度100%・・・・・・


さあ、下山しよう!おおるよ!

風が強くなり、霰まじりの冷たい雨が降ってきました。
私が!俺が!一番に降りる!と各自が先を競って下山。
山の天気の変わりようは早くて恐怖です。
全員が襲ってくる雨足と競って転げるように下山しました。



雲海を過ぎると下界は秋空の快晴。

濡れ鼠の我々は無事に帰還しました。





2005/10/3 (Mon)  遊学物語(8)


もどりっ!


チキンからマトンへ。

山の食堂のメニューは日替わりチキン定食で、チキン料理はフライ、丸焼きなどの色々な料理方法で、量の多さにも大満足。サラダ、デザート、果物も食べ放題で楽園そのものでした。短い間の交友関係でしたが、諸君!いつの日かまた会おう!と約束し、アタシは再び厳格なカソリック生活に戻りました。
そして相変わらず温和で親切な夫妻との生活も残すところ数日で終了。いよいよ帰国の途につきます。南太平洋に散在する島々を巡りながら帰国の途につく計画をしました。

え?資金ですか?航空券と何とか日本まで帰れる残金は残っていましたけど・・なんとかなるのでは・・・。

波止場まで見送ってくれた夫妻と最後のお別れです。お世話になりました。奥さんは両手で抱いてアタシの両頬に上品なキッスをしてくれました。校長先生は・・・モゾモゾしながら、いきなりアタシの唇に思いっきりブチュウとキッス。。( ;´∀`)ヤラレタ・・。ベッチョキッスをすぐに拭きたい気分でしたが、失礼と思い我慢しました。。。船が出港するとすぐに拭きましたけど・・

船中はタイタニック映画のような派手な感じではなかったけど、一応個室で、ベッドと洗面台があり、オエー!の船酔いにはとても便利でした。

朝5時に北島に到着。そこから飛行機に乗り換え目指すは南十字星です。



2005/10/6 (Thu)  遊学物語(9)

FIJI ISLAND
隣の座席の怪しげな男が、
何しにFIJIへ行くの?どこから来たの?何歳?
色々と質問するので、適当にスルー。
男はアタシと同じホテルに泊まるらしい。フン。

飛行場を一歩出ると、
大勢のインド人の子供達が禿げ鷹のようにワーッと寄ってきました。
子供達はアタシの様な貧乏人に何をくれって言ってるんだろう。
確かに・・ここは南太平洋なんだよね?インドじゃないよね?
現地人のサモア人はいずこへ〜?


バスに乗り込むとあの男は?
タクシーか。。フーン・・・贅沢な。フフン。


飛行場に近いホテルは何気に素晴らしい部屋でした。
部屋の開け放したドアと窓には白いカーテンがソヨソヨと揺れ、
そのまま中庭にでられます。
庭の中心には大きなプールがありました。
隣の部屋の泊り客にハロ〜と挨拶。

インド人のボーイさんがサービスの果物をもってきてくれました。

アタシはすぐに味見。るん♪

うまい!これは・・ずばり!現地産のマンゴー!


フロントで両替を頼むと町の銀行で換金してください。とのこと。
乗り合いバスで町まででかけることにしました。

古いバスの窓の外は青い海原がゆったりと走っています。

乗客はサモアの人々が殆どで肥満度100%が多く、
肥満のアタシが痩せてみえるのでかなり優越感に浸れました。

バスには窓ガラスどころか、屋根もありません。
30分で、町に到着。太陽がジリジリと暑くて・・・・
セーターの首の部分が汗でビッショリ濡れています。
(冬からいきなり夏なので・・着替えを持っていませんでした。)

英語が通じないのかな・・なんど聞いても良く分からない。
やっと見つけた銀行員もインド人。。なんとか両替をしてもらえました。

開けっ広げの小さい食堂で休憩。

他の客と同じものを注文したら、激辛のカレーライスでした。

うわ!辛っ!!うまーーーいいいい!

サラダに大根のような野菜の輪切りが。これがまた美味。
インド人の12歳くらいの男の子がウェイターだったので、
学校は?と問うと、行っていない。と答えた・・・と、思います。

町の野菜市場のようなところで、あのマンゴーを一個買いました。
ホテルで食べたいし!

アタシの恋は〜南のぉ〜〜♪マンコー!
浜辺への道を歩いていると椰子の林があり、
そこを抜けると限りなくブルーの浜辺にでました。
(村上龍を引用)

マンゴーの木もあるではないか!
おーーっ!マンゴの実がなってる。

グチャ。ぐはっ!マンゴーを踏んだ?・・・
落ちてるのを拾って食してみました。甘っ!
周りをうかがって、2個を拾いポケットに。
こんなことなら市場で買わなきゃよかった・・・
余談ですが、
マンゴーって地面に落ちた腐りかけが美味いと思います。





観光客たちが泳いでいるのを見ながら、美しい浜辺を登山靴を脱いで歩きました。
水着がなかったので泳げなかった・・

白い砂が素足にカンカン!アッチッチ!


また乗り合いバスに乗り、ホテルまで。

夕食時だったので、ホテルのレストランで食事をとることにしました。
ロビーで、偶然というか、あの男とバッタリ。うぉ!
男は食事を一緒にしませんか?というので、折角ですが、一人でします。

チキン料理を食べながら向かいのテーブルを見ると、
あの男はムシャムシャと食べるわ、飲むわ。
あぁ。良かった。あんな男と一緒に食えるかよ!

深夜・・なんだか・・お腹が痛い・・ゴロゴロ。
結局、朝までトイレとベッドを何度も往復し一睡もできませんでした。

死ぬ。とマジで思いました・・・
br>

2005/10/7 (Fri)  遊学物語(10)

5000円の痛い出費・サリー
次の日、FIJIを発ち、天国に一番近い島、ニューカレドニアに到着。
ニューカレドニアに一泊したアタシは、翌日はタヒチにいました。
ホテル代節約のためタヒチでも一泊。

最後までどれが南十字星なのか分からないまま、
美しい南太平洋の島々に別れを告げ、最後の楽園ハワイ島へ飛びました。

結局、出費はホテル代(食事込み)、バス代、マンゴー、水代。
そして1時間で作ってくれるというインド人のお店でインドの服、サリーを奮発し、ハワイに到着した時はすでに財布の残金が限りなく軽くなっていました。。
サリーは、トップのブラ風シャツと、腰に布を巻くだけのいたって簡単な作りで、ショッキングピンク色の布にキラキラ星のビーズの刺繍がしてあります。

一体、アタシはどんなオケージョンでこの服を着るのだろう・・・・(冷水シャワー)



あろは〜〜♪

ハワイへ到着。
飛行場でダウンを着ている観光客はアタシだけ。(玉汗)


バスで、2泊滞在するホテルへ直行。
部屋は広く、キッチン付なので自炊ができて便利だわ。
食材を探しに出かけました、が、・・すべて超高い!
夕食用にパイナップル一個を買いました。
包丁で切るだけか。(わら)←アルファ風

通りには沢山のブランド店が並び、観光客で賑わっています。
日本語の表示が懐かしい。お!寿司屋だ! (´┐`)うまそ・・

しかし、暑いわ・・・

100均みたいなお店で一番安いビキニとサンダルを買い、早速着替えちゃいました。
ビキニにバックパック。ホテルのバスタオルを腰に巻いてと、
物凄いミスマッチがオサレ感覚☆

ビキニを着て歩くと、わぁ。涼しい!

テクテクテク・・・とりあえずダイアモンドヘッドを目指そう・・・テクテクテク

暑ぅ・・ハァハァ・・・テクテクテク・・

人通りが少なくなり、この辺りは高級住宅地らしい。
どの家もヒッソリとしてシェスタの時間かしら。さすがにハワイだわ。
それぞれの家には手入れされた芝生の庭があり、そのままビーチへ。

おし!この家を通り抜けてみよう。

色とりどりのハイビスカスの花々や、マンゴーの木が生い茂り、
椰子の木がずらーーーーと綺麗に並んでいて、実がたわわに実って。

W(゜∇゜〃)w わぁお!ビーチに出ると、ダイアモンドヘッドが向こうに見えて素晴らしい景色。

誰もいないワイキキのビーチを歩きながらフト、なんで誰もいないんだろう・・・謎だな。
(後で知ったことなんですけど、この地域はプライベートビーチだったようです。)

腰に巻いたホテルのバスタオルを敷いて休憩。
ダイヤモンドヘッドの写真を撮っていると、
向こうから白人の小太りのおじさんがニコニコ近づいてきました。

君の写真を撮ってあげようか?
そのポーズではなく、寝転んでごらん?


ん?こ、こう?

そうそう。綺麗だね〜ナイスだよ〜♪

ん?まじかよ。綺麗かよ。
ナイスって何がナイスなんだろ。ま、いっか。


今夜、食事しない?

ん?まじかよ。
パイナップルがあるからいいんだよ。
しつこい奴だな・・。おっさん。逝けよっ。シッシッ。


突然、アロハ〜!と海の中から手を振っている男を発見!
真っ黒く日焼けした男は日系人?かしら。

あ、あろは〜!

アタシは必死で両腕を振りました。(うれぴー!だずげでぐれー。)

白人の男は、いつの間にか消えていました。


2005/10/8 (Sat)  遊学物語(11)

うまそうな実が鈴なり・・
男は真っ白い歯の笑顔でアタシに近づいて来ました。

不思議なもので笑顔と眼でその人の性格が見えてしまうのです。
アタシは、この人は良い人だな。と直感しました。

背後に人の気配を感じて振り向くと、
日系の老人がやはり歩いて近寄ってきました。
お互いに名前を呼び合って挨拶をしているではないですか。

・・・アタシに挨拶したと思ったんだけど・・・テヘヘ


そこは暑いじゃろ〜?
こっちに来んさいや。


ん?広島弁??

ほうじゃ、ワシは広島出身じゃけん。


椰子の木の日陰に座り海をみつめる3人。

どうやら通り抜けた美しい家が彼らの家らしい。

あんたどこから来たん?
ほぉ。これから日本へ帰るんか。。
ええの・・・


息子は40歳くらいかな・・爺さんは80歳くらい。

息子は海で拾った綺麗な貝殻やサンゴをいっぱい採っていました。
それで何を作るの?ネックレスだよ〜。
星屑のネックレスみたい。(´-`)..☆.。.:*・°キレー

あんた、オイルもってないんじゃな・・
塗ってあげんさいや。
と息子に英語で。

息子は笑顔でオイルをアタシの背中に・・・塗りながら一言。

腹に肉がついとる。プッ

( ´゜д゜`)ェー!そんなー!

2人の男はニヤニヤ。
デブのアタシはショックでガクガク。


剥くとなかから白い液が
椰子の木を見上げていると、
息子がスルスルと上まで登り、
良く熟れた実を上からポトンと落とし、
皮をナイフで剥き、
石の上でゴンゴンと実を叩き割りました。

  (  ´・_○・)ほぉ。





TASTE IT!(味見シル!)

といって椰子のジュースを飲ませてくれました。

甘ーい!!暑いから最高だな!(デモ・・ちょっと癖のある味・・)

実の白い部分を爺さんと息子は噛み噛み。

実のほうがココナツの味がしてイイナ!

本当は落ちた実が美味いんよ。と爺さん。


アタシは美しい人魚になり、浜辺で貝殻を拾いました。

そして、夕日を背に親切な2人にお礼とお別れです。(゜ー゜)ノ~さようなら。

追いかけてきた爺さんがおーい!あんたー! 

ココナツの実と、庭のハイビスカスの花束を持たせてくれました。


br>

2005/10/10 (Mon)  遊学物語(完)

ビーグル犬って大嫌いです。

ハワイの一人旅なんて大変つまらないことがわかりました。

残金が殆ど無く、お土産も食料も買えないアタシは、
ダラダラと残2日間を無駄に過ごしてしまいました。







帰りの飛行機はエコノミークラスの切符でしたが、間違いでファーストクラスに。

ヤッター!と嬉しかったのですが、でも、これがかなり窮屈なもので、
スッチーや、スチュワードが来るたびにイチイチ深く会釈をしたり、お愛想笑いしたりと・・・ふ〜。疲れる。
慣れないことはしないほうが良いということですね。

行く時は直行のエコノミークラスでした。
席は狭いし、満席だし、それはそれで疲れましたが、
ファーストクラスにもっと疲れるアタシってつくづく貧乏臭いです。

遊学物語はこれで終わりますが、一口メモを記します。
皆さんの旅行の手引きになれば幸甚です。


アタシは、日本のお土産として美味しい白桃(3個)を用意しました。
生鮮食品は禁じられていますが、何重にも包んで香りを消せば良い。
と考えました。
桃をお煎餅の空き缶にいれ、セロテープで密封し何重も包んでこれで完璧。

現地に到着したアタシは入国手続きを完了し、最後の荷物審査で順番を待っていました。

すると、ビーグル犬がチョコチョコと寄ってきたので、あら、可愛い!
ナデナデしてると男の係官が、あちらまでご同行願います。
んがー!何かしら。。んんん。

ついていくと、大部屋があり何人かの乗客が荷物をもって係官と話をしていました。
係官のおばさんが、スーツケースの中のお煎餅の空き缶を指して

これに何が入っているの?

エート・・・桃。です。

はい。罰金(FINE)、1万円相当額を支払ってください。

( ´゜д゜`)ェー!

生鮮食品は機内で食べるか捨てるよう機内で説明があったでしょ?
この桃はこちらで廃棄します。


うそ。。まじ?美味しい桃なんだよ!
日本の桃なんだよー!

アンタ、本当は家へ持って帰って食べるんだろ!?
ぁゃιぃ・・・・・

それならアタシがここで食うっ!



アタシは、必死で白桃(それも特大)3個を食っちゃいました!


( ´ ┐` ;)ゲップ