見合い話をちょっと休憩して、
ただいま各映画館で公開されている「ダ・ヴィンチ・コード」についてです。
昨日、長蛇の列に並び上映時間2時間30分の映画を観てまいりました。
3年前、銀座界隈の人達が回し読みをしていた本が、アメリカでベストセラーになったダン・ブラウン著の長編小説「ダ・ヴィンチ・コード」でした。
画廊関係者たちから借りるより買ったほうが早いと思い、この上下2巻と、ついでに同作家の「天使と悪魔」上下も買いました。
カタカナ文や和風英語の羅列は潜在的に拒否反応があるため、冒頭の文を読んだ途端に「アリャー、こりゃダメだ」。一気に読む気が失せてしまいました。そのまま放置していたのですが、そのうちに映画になるらしい。という噂があり、映画より先に読まなくてはと奮起した次第です。
ところが読み始めるとこれが中々面白くて、枕元の睡眠促成剤の本にのめり込み、妙な姿勢で首が痛くなり、枕で圧迫された耳が痛くなり、台所のテーブルに移動。朝日が差し込むまで読み続け、とっくに用をたしたトイレの便器が温かくなるまで座り込み、場所を選ばず時を忘れて読みました。結末を知りたくて2日間のスピードリーディングで完読し、こうなると「天使と悪魔」も読みたくなるもので、これもスピードリーディングで一気に読みました。
もしかしたら信憑性を帯びているかもしれない小説の内容は、宗教的な問題と疑惑で多方面から物議をかもし出し、上映禁止という噂もありました。アタシはミステリアスな内容の解読と疑問点を把握するために結果3回熟読をしましたが、3回読んでも専門的な語彙と内容が理解できないため辞書や検索でキーとなる「マグダラのマリア」を調べまくり、本棚の1番上に埃をかぶって放置されたダ・ビンチの重い蔵書の「最期の晩餐」、「モナ・リサ」などの絵を虫眼鏡で確認しながら片手にダン・ブラウンの文面と照らし合わせながら研究しました。
映画が待ち遠しくて、どこまで映像で描けるものか興味深々でしたが、要所要所にCG映像での説明が施され、よくもまぁこんな短い時間でまとめたものだわ。という感想です。
劇場では隣の席のカップルのポップコーンの雑音に閉口し、アタシは絶対に劇場では食わない飲まないを決心しました。大好きな仏女優のオドリィ・トトゥが老けていましたが、それは時の流れなので良しとしましょう。
兎にも角にも、3年目にしてやっと肩の荷が下りた気分です。
BBSに書き込みをくださっている
プリゾン氏(ネバ氏)が「ダ・ヴィンチ・コードってそんなに面白いか?」「面白いようで面白くないようで」と答えたものの、本当のところは自腹で買い、家まで重い本を持って帰り、手がちぎれそうな思いをした本なので読まなきゃ悔しい気持ちと、かなりミーハー族なので・・・ということは言えませんでした。