桜の木の下で、薄桃色に柔らかく包まれるのは一時のこと。そして桜吹雪が舞い2度の楽しみを味わう日本人。人々は花爛漫を愛し来年の桜を待ちましょう。桜子よ来年までごきげんよう。
淡い緑色の新葉が見え始めると、待っていましたとばかりに葉を収穫します。背伸びして大きめの葉を選びながらプチンと捥ぐのです。キョロキョロと周りを覗って誰も見ていないことを確認してプチン。そしてプチンと手際よく繰り返すと、100枚程の桜の葉は簡単に収穫できます。田舎の庭の桜なら木登りや、大きな枝を折っても誰からも文句がきませんが、公園の桜には人々の目があるのです。気をつけましょう。
捕まって「桜餅を作りたくて・・」などと恥ずかしくていえません・・。
持ち帰った葉は洗って蒸篭で蒸します。蒸した葉を一枚ずつガラスの空瓶に詰めながら塩漬けにします。20枚の束にタコ糸で縛っておくと便利です。
さぁ桜葉漬けはこれで完成です。数年前の桜葉の塩漬けが冷蔵庫に忘れられていますが、貯めることが大好きなので病みつきになっています。
炊飯器で一合ほどの餅米を少なめの水で炊飯します。一滴の紅色着色料を垂らしておくとピンクのご飯ができます。軽くつぶしたご飯に市販のアンコをいれながら丸めると20個ほど作れます。次に塩漬けの桜葉を塩抜きし、水気を拭きとった葉でご飯を包むと自家製桜餅のできあがり。
20個x105円(コンビニの桜餅)=2100円。それに比べてアタクシの桜餅はアンコ代だけですから300円ほどでしょう。超ご機嫌なアタクシ。
因みに桜餅20個なんてアッという間に平らげます。オホ。
あら、こんなことを書くつもりではなかったのです。今、気づきました。
それは、
虫です。
桜の葉を採る時はくれぐれもご用心ください。ユサユサ枝を振っていると
名もない小さい虫が襟元からピョ〜ンと飛び込んで身体に寄生するのです。身体の異常に気づくのが桜餅を賞味した後のことで、赤い発疹とこれまで経験したことのない痒みに襲われます。お風呂で頭髪からすべての毛を洗いながしてもまだ身体のどこかに虫がいるような感覚です。朝目覚めると丸い顔がもっと膨らみ、鏡の中の醜く変貌している姿に興冷めという最悪の状態に見舞われます。今更オロナイン軟膏を塗っても腫れが消えるまで1ヵ月の辛抱ドスコイドスコーイであります。
本日の標語:チョット待て、甘い誘いには気をつけろ