BBS DIARYLIBRARY 

ロリ〜タのひとりごと

2005/10/15 (Sat)  鏡の中のオサゲ髪のアタシ



2005/10/15 (Sat)  NETゲーム



数年ぶりにオセロをしました。

サウザと束縛(so9_ba9)両氏のゲームを観戦。(  ´・_○・)フムフム
折角なのでアタシもサウザと一勝負。
弱すぎる。。と勝者サウザは笑い、もう一番やるかい?ロリータ。


PCをはじめた頃、アタシはオセロに入り浸っていました。
初級者ラウンジではNETナンパで面倒臭いと感じたアタシは上級ラウンジへ。
そこにアタシのような初心者の相手をしてくれる人がいました。
その人の名前は、確か「ハエ叩き」だったと記憶しています。

一瞬にしてオセロ盤が彼の持ち駒(黒)で真っ黒になり、
最後に「本を読んで勉強しなさいね。」と、とても好感のもてる人でした。
上級ラウンジのオタク達は無駄な会話もしないし、無言でサッサッと相手をやっつけて、
はい。ご苦労さん!
蠅叩き氏はアタシに必殺技を教えてくれましたが、
本日の試合の成り行きで完全に忘れていることに気づきました。

ケンタやハチメを誘いましたがシッシッと断られているのをみて、かわいそう・・と思ってくれたのか、
珍しく、あのマウンテンソがロリ、俺とオセロやるかい?

マウンテンソがアタシを負かすのは分かっていましたが、いつも饒舌な彼が何も無駄口を言わないで付き合ってくれ、負けても後味の悪くない気分でした。
ありがとう。マウンテンソ。

以前、MSNの喧嘩部屋の住人にハンゲームの大富豪の頭数が足りないので誘われたことがあります。
ルールを知らないアタシなのに無理やり連れ込まれた感じでした。

な〜んにも分からないアタシに、うんうん。次は君よ。と皆さん優しく対応してくれました。

は〜〜い♪ ほれっ!ホ゜ン!

うんうん。そうそう。いいね〜。^^

まじですか?では、は〜〜い♪ ほれっ!

うむ・・

は〜〜い♪な〜んだ簡単じゃん♪

おまいな・・・
違うだろ!


エー!

オラ!オマエだよ!!カードだせよ!
何やってるんだよ!オマエ!!
次!だせよ!!


えー!これですか?ほれ!

違うッ!それじゃーねーーてば。

えー!じゃぁ。。これで!ほれ!

オマエ舐めてんじゃねーーの?オラ。

えー!だってわからないもん。。ホレ!


皆からの激しい罵倒の連発で大変なことになったので、

もう退室します。

なめとんかい!最後までやれよ!おまえ!

!!!!(゜ロ゜ノ)ノ

大富豪どころか、大貧民になったアタシでした。


2005/10/17 (Mon)  キッスでチョット(1)



高校三年のある夏の日。おつかいで知り合いの家まで。

お下げ髪のアタシは、お気に入りの自転車に乗って、
緑白のギンガムチェックのコットン帽子を被り、白の綿のワンピースでした。
スカートが風にヒラヒラ揺れて。

ら・ら〜り〜ほ〜♪

いきなり庭の木に衝突してしまった。イテテテ。
パンツなんて丸見え。アタシはこの頃から転びやすい体質でした。

家の中から男の人が慌てて出てきて。

おいおい。大丈夫かい?プッ!
久しぶりだね。大きくなったね〜。ははははは!


川 ゜ω゜)ホェ?

陽に焼けた顔に白いトウモロコシの歯が印象的なお兄さんでした。
小母さんの甥で、商船大学の3年生。名前はテツオさん。
なんでも、子供の頃一緒に遊んだことがあるそうです。
あとで聞いたことですが、この夏の再会が印象的だったそうです。


2005/10/18 (Tue)  キッスでチョット(2)



大学の卒業研修旅行で船に乗ったテツオからのエアメール。

毎日、郵便受けを見るのが楽しみでした。
文通の様子を家族も嬉しそうに見守ってくれていたものです。


テツオは卒業後は船には乗らないで某商社に入社。
アタシは大学2年生になっていました。

ある夜、スーツ姿のテツオ、テツオの兄夫婦と一緒に食事をした後、
テツオが夜道を送ってくれました。
道の真ん中でいきなり立ち止まったので、ん?と見上げると、

テツオが無言で、チュ!

うわっ!驚いたアタシは、走って家に逃げ帰りました。ハァハァ。

初めてのキッスは・・・タバコの味でした・・・

でも、夜道を送ってくれたテツオのことが心配だったアタシは、
転げるように戻ってみると、テツオは煙草を吸いながら、

はははは。驚いたんだろ?ごめんよ。

そして、テツオは優しくアタシの頭をナデナデしてくれました。


その頃のアタシはテツオのことを何もわかっていない幼稚な女の子でした。




2005/10/19 (Wed)  キッスでチョット(3)



夜、テツオの電話の声がいつもと違っていました・・・



2年間の海外転勤が決まったよ・・。ついて来てくれないか?

え?大学はどうなるの?

大学は休学して、帰国したらまた続けられるだろ?
一緒に行ってくれるだろ?

う〜ん・・・でも・・。
家族と相談してみます。

そっか・・・わかった。
夜遅くに電話してごめんよ。おやすみ。




テツオはいつも無理を言わない優しいお兄さんだったので、
アタシは急な出来事に即答できませんでした。

暫くして、テツオは海外へ単身赴任となり、アタシは学生生活で多忙でした。

テツオからのエアメールが2〜3回届いたんですが・・・。

ある日、テツオのお兄さんから電話があり、


元気にしてるかい?ロリちゃん。

うんうん♪元気です。ねね、今ね、セーター編んでるの。
前に編んだのは着てる途中でほつれてしまったでしょ・・・
今度は姉に教えてもらって編んでるの。
クリスマスにアメリカに送るつもりなの。がんばるね。

・・・・・・・・・・・・・・・

実はね、テツオが・・・・会社のOLと結婚したんだ。
彼女が後を追いかけたらしい。

ぇ・・・・

みんな、テツオはロリちゃんと結婚すると思っていたんだよ・・・・



ポロポロ・・ポロポロポロポロ・・涙が溢れて・・



電話を切ったアタシはその場にうずくまりました。
もう・・立っていられない・・

信じられない。どうして?なんで言ってくれなかったの・・・

涙があふれて、あふれて、止まらない。

声を出さないように出さないように・・

アタシは泣きました。




2005/10/19 (Wed)  キッスでチョット(4)



泣きつかれたアタシは屋根の上に寝転んで空をみていました。

追いかけた彼女とテツオとの関係は・・何だったんだろう・・
男と女の関係だったのかな・・
会社で恋愛していたのかな・・お茶や食事をしたのかな・・
追いかけるくらいだから、肉体関係があったのかも・・

(  ´・_○・)フム。。これはパッションだな。。

テツオはかなりイケメンだからモテモテだと思ってたけど、
彼女も美人なのかな・・

ま、ど〜でもいいな。死んだ子供の年を数えるようなもんだし。

でも、どんな顔の女なんだろう・・スタイルいいのかな・・
何処住み?何歳なんだろ・・OLやめて追いかけるって、
気合あるよな・・勇気あるな・・
でも勇気だけで外国までいけるか?普通・・

なんて・・ど〜でもいいよ。。。

あ、でも、テツオは何だったんだろう・・

2股・・(  ´・_○・)フムフム

あ!2股かけてたんだ!!アイツ。

あ。でも・・彼女と肉体関係があったとすれば・・

肉体をとるよね!!!当然だよね!!!

ざけんなっーー!!


でも。。。
そういうことなんだ・・
わかったよ・・
もういいよ・・
アタシなんて・・
弱虫なんだ・・


弱虫なんか飛んでケーー!!

( ` ^ ´)ふん。男なんて数えきれないほどいるさ・・

こうなったらキレイになってやる!
化粧シルど!

彼女って化粧してたんかな・・やっぱり綺麗なんだろうな・・
大人なんだろうな・・・だよね・・
いいな・・・
女の魅力があるんだろうな・・
アタシには・・魅力がないんだよね・・たぶん・・


アンタ!あのこの何なのさ!

(今、政治部屋で聞いてる歌を引用)



2005/10/21 (Fri)  キッスでチョット(5)



ちょっと話がさかのぼります。

初めての夏休みにバイトをしました。冬はスキー場になる夏山でのバイトです。
クラスメイツの5人が参加し、他の大学からも沢山集まってきました。

アタシ達の宿舎は今にも壊れそうな山小屋でした。

寝ていると布団の上をヘビが這ってるし、風が強い夜は家が飛ばされそうでした。
アタシたち5人組みはとてもショックでシクシク泣きだす女の子もいて、
そこで禿しく気合をいれてくれたのが、
ロシア皇帝の血を引くという彫りの深い美人の峰子さま。

背が高く、足が長く、顔はギリシャ神話にあるような非の打ち所がないほどの美人です。
子豚ちゃんのタカコとアタシは、いつも峰子さまに金魚のウンコみたいにくっついて行動していました。
アタシたちはまるで峰子さまを目立たせるための存在だったように思います。

さて、仕事の内容は観光客のための宿舎を掃除したり、食堂の食器などを綺麗に洗い山開きの準備をすることでした。

男子学生たちは草原の雑草を刈り平地にする仕事で、夕方は洗い場で汗を流すのが日課でした。彼らは半裸、なかには全裸になる人もいて談笑しながら身体を洗っているんです。眼の置き所がないというか・・ドキドキしました。

子豚2号のタカコが、

あのかた素敵ですね。お付き合いしたいな・・・・

某大学の内藤さんのことでした。

内藤さんったらロリちゃんのことをいつも見てる・・

そなの?でも、アタシは興味ございませ〜ん。

そうね。ロリちゃんにはテツオさまがいらっしゃるもの。

うんうん!*^ ^*



夏のバイトはそれなりに楽しかったです。

男たちはフェロモンムンムンの肉体労働を相変わらずしていました。
知り合いの旅館の息子も参加していて、彼はいつも悪戯をするので女子の敵でした。
草むらからヒョッコリ顔をだして、アタシ達に、おーい!見つけたぜ!!!

大きくて太いヘビを頭上でグルグル廻しているではありませんか!

!!!!(゜ロ゜ノ)ノヒェー!

もっと驚いたのはヘビの皮をはがして、干して、肉を串にさして焼いて、
ウマイ!といいながら食べて見せたり・・(´┐`)ォェー 

バイトが終わってからも、変態ヘビ男から何度も電話がありかなり迷惑をしました。

タカコが憧れた内藤さんですが、その後、手紙をくれました。

どうしても会ってください!

グループでしたら・・とお返事しました。

これは、タカコには秘密にしています。

約束の日、駅で美人の貴子さまと一緒に待っていると、
改札口から内藤さんとイケメン男が爽やかな笑顔ででてきました。

どもヽ((´゜c_,゜` )( ´゜,_っ゜`))ノども


内藤さんのツレは内藤さんと比べようもないほどの超イケメン男でした。
峰子さまは相変わらずポーカーフェイスで我々の会話を仕切ってくださって感謝しています。

その後、

峰子さまは卒業を待たないでそのイケメン男とサッサと結婚なさいました。

内藤さんですか?さぁ・・存じ上げません。

そして、タカコは一生独身でも生きていける高校の先生になりました。



2005/10/23 (Sun)  キッスでチョット(6)



ある事情で半年間大学を休学をしたアタシは、

その結果留年となり後輩たちと授業を受けることになりました。

留年なんて痛い事と思っていたのですが、当事者となると意外と開き直れるものです。

家族たちは、いつでもお見合い結婚という手があるからね!
と実に楽観的でした。

家族は、こんなアホ娘のためにかなりのお見合い費用を無駄に費やしましたが・・・

お見合いの度に婚期が遅れる・・・と直感したアタシです。

予断ですが、アタシ・・お見合いは18歳から経験しています。(汗

どうせ大学も遅れてしまったんだ、テツオにも振られたんだ、

気楽に流されてみよう!ヽ(*´∀`)ノアハ

それからのアタシの人生は流され続けて・・・・。(;´∀`)ゞエヘヘ


半年間の休学についてはここでは述べませんが、これは姉が無断で応募したもので、
つまり、風まかせ、人まかせ、努力なしの半年間のお遊び体験でした。
(軽い筆記試験と面接などがありましたが、おみくじが当たった感じです。)


半年後、大学へ復帰したアタシは、
単位を取りながら、教授の助手という安易な職を得ました。
研究室が後輩達との雑談の場となり教授には迷惑をかけたと思います。

1年後、

階段教室で2時間にも及ぶダラダラのスピーチで涙する学生達にお別れを述べたアタシは、

一週間後、留学先のフランスに飛んでいました。



2005/10/24 (Mon)  キッスでチョット(完)


成田にて
旅立ちの日は1人で飛行場に行きました。時間待ちの間会話をしても今更なので、家族以外の誰にも出発日を教えません。以前、乗り遅れた経験があるので時間に余裕をもって出かけるようにしています。飛行機が滑走路に見えているのに乗せてくれなかったので、必殺の泣き!で別の便に乗せてもらったこともあるくらいです。

チェックインも終わったので、免税店でも見るかな・・・・・・

ん?ん? 誰かが見ている気配を感じました。


振り向くと。。振り向くと・・・。


テツオ!!


あれから数年経っていましたが、テツオは相変わらずスマートな商社マンスタイル。それに比べて、アタシはジーンズ姿にリュック。そして両手には荷物という登山スタイル・・。
ぁぁ。。ミジメ・・テツオは少し照れた笑顔でコツコツと近づいてきました。

やあ。久しぶり。元気そうだね。

渡欧のことは、アタシの姉からの情報らしいです。テツオは仕事を抜け出して見送りにきてくれました。日本へ帰国していたのは風の噂で知っていましたが、お互いに何も連絡を取り合っていませんでした。

間に合って良かったよ。はははは。
この度はおめでとう。気をつけていってらっしゃい。
結婚について知らせなかったこと・・・・ごめんな。
彼女とは色々あってさ。アメリカで娘が生まれたよ。

そですか。お幸せそうでなによりです。

夜出発の格安便だったのでアタシたちは飛行場の夕日を見ながらお茶をしました。


じゃ。。時間なので、行きます。

うん・・出国ゲートまで送るよ。

ゲートをくぐると出国管理局なのでそこでテツオともお別れです。


ロリ。ごめんな。本当にごめんな・・俺は、君と結婚したかった。
テツオはリュック姿のアタシをギュッと抱きしめながら小声で囁いてくれました。テツオの温かい胸がホンノリとコロンの香りがして・・・
そして、アタシのオデコにチュ。
テツオの涙がこぼれそうで、ハンケチを・・探しましたが、

いらねーよ。バカやろう。ははははは。

うん。わかった。
さようなら。テツオ。

アタシは後ろを振り向かないつもりだったけど、
テツオはずーとアタシが見えなくなるまでその場に立っていました。。