ちょっと話がさかのぼります。初めての夏休みにバイトをしました。冬はスキー場になる夏山でのバイトです。
クラスメイツの5人が参加し、他の大学からも沢山集まってきました。
アタシ達の宿舎は今にも壊れそうな山小屋でした。
寝ていると布団の上をヘビが這ってるし、風が強い夜は家が飛ばされそうでした。
アタシたち5人組みはとてもショックでシクシク泣きだす女の子もいて、
そこで禿しく気合をいれてくれたのが、
ロシア皇帝の血を引くという彫りの深い美人の峰子さま。
背が高く、足が長く、顔はギリシャ神話にあるような非の打ち所がないほどの美人です。
子豚ちゃんのタカコとアタシは、いつも峰子さまに金魚のウンコみたいにくっついて行動していました。
アタシたちはまるで峰子さまを目立たせるための存在だったように思います。
さて、仕事の内容は観光客のための宿舎を掃除したり、食堂の食器などを綺麗に洗い山開きの準備をすることでした。
男子学生たちは草原の雑草を刈り平地にする仕事で、夕方は洗い場で汗を流すのが日課でした。彼らは半裸、なかには全裸になる人もいて談笑しながら身体を洗っているんです。眼の置き所がないというか・・ドキドキしました。
子豚2号のタカコが、あのかた素敵ですね。お付き合いしたいな・・・・
某大学の内藤さんのことでした。
内藤さんったらロリちゃんのことをいつも見てる・・
そなの?でも、アタシは興味ございませ〜ん。
そうね。ロリちゃんにはテツオさまがいらっしゃるもの。
うんうん!*^ ^* 夏のバイトはそれなりに楽しかったです。
男たちはフェロモンムンムンの肉体労働を相変わらずしていました。
知り合いの旅館の息子も参加していて、彼はいつも悪戯をするので女子の敵でした。
草むらからヒョッコリ顔をだして、アタシ達に、
おーい!見つけたぜ!!!大きくて太いヘビを頭上でグルグル廻しているではありませんか!
!!!!(゜ロ゜ノ)ノヒェー!もっと驚いたのはヘビの皮をはがして、干して、肉を串にさして焼いて、
ウマイ!といいながら食べて見せたり・・
(´┐`)ォェー バイトが終わってからも、変態ヘビ男から何度も電話がありかなり迷惑をしました。
タカコが憧れた内藤さんですが、その後、手紙をくれました。
どうしても会ってください!
グループでしたら・・とお返事しました。
これは、タカコには秘密にしています。
約束の日、駅で美人の貴子さまと一緒に待っていると、
改札口から内藤さんとイケメン男が爽やかな笑顔ででてきました。
どもヽ((´゜c_,゜` )( ´゜,_っ゜`))ノども
内藤さんのツレは内藤さんと比べようもないほどの超イケメン男でした。
峰子さまは相変わらずポーカーフェイスで我々の会話を仕切ってくださって感謝しています。
その後、
峰子さまは卒業を待たないでそのイケメン男とサッサと結婚なさいました。
内藤さんですか?さぁ・・存じ上げません。
そして、タカコは一生独身でも生きていける高校の先生になりました。