家の近所に20年代のDINNER(ダイナー)がありましたが、今は新しいマンションが建とうとしています。ダイナーを営むギリシャからの移民親子と冗談を交わしながら食事をしたものです。昔のダウンタウンの余韻を残すダイナーは何度も映画のロケに使われ、名前を知らない往年の俳優や、アル・パチーノ、デ・ニーロたちの写真が飾ってありました。住民達は歴史あるダイナーのために署名運動をしましたが、残念ながら立ち退きをよぎなくされました。家の裏の古いガスステーションでビリージョエルのup town girlのCDジャケットが撮影されましたが、今は新しいマンションが建っています。
マンハッタンのダウンタウンにあるソーホー地区(SOHO= The South of Houston)には、沢山の画廊があり、美術界のニューウェーブ的な場所でした。家賃の高騰で画廊はもっと安くて広いスペースをもとめ、23丁目西側のチェルシー地区(倉庫街)に移ってしまいました。その後SOHOはすっかりファッション街に様変わりし、高級な有名ブランドの店が並び世界中からの観光客で溢れています。アタシ達が追い出されたロフトがソーホーの中心にあったので、今になって考えてみれば住まなくて良かったと感じています。
倉庫の前に73年物のキャデラックが駐車していたのでファインダーに。こんな場所ですがアンティークの車が不思議と似合っています。Once Upon a Time NYです。 現在は法律でオープンカーが禁止されていますが、走りながらドアが落ちそうなポンコツのオープンカーに乗っていたナルシストの友人・ジョー。沢山の職人やスタッフを雇っていた彼の会社は大手に買収され、今は悠々自適なサラリーマンです。