BBS DIARYLIBRARY 

l o r i t a

2007/4/22 (Sun)  ANKO 1


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大 手 饅 頭


吉備団子が岡山名物というので、お世話になっている銀座の画廊数店に岡山から宅配で心のこもった贈り物をいたしました。有楽町まで行ったついでに銀座まで挨拶に行くとキビダンゴが来客用にだされていて、皆さんから「きびだんご」は美味しいね。
と喜んでいただいたのですが、さて、別の画廊にいくと、

岡山の銘菓といえば、そりゃ〜あれでしょ〜。
ほぉほぉ。そりゃ一体なんですかの〜?

"薄皮饅頭の大手まんぢゅう"と言いましてね、あの上品な味が懐かしいですよ。
と経理の老人がおっしゃった。この饅頭は三越、高島屋にも10個入りが売られているそうですが、すぐに売り切れるそうです。

1週間後アタシは岡山に再度行ったので、早速大手饅頭本舗にでむきました。
店の前をチンチン電車が行き交い、歴史を感じさせる風情のある町並みです。

oote manzu


9時に開店というので行くと、一番に買いに来た老女がお饅頭が蒸しあがる間お茶をいただいていました。店の中に並んでいるお菓子は「大手饅頭」のみで、大手饅頭だけで財を成し、200年以上も続いている老舗の風格を感じました。

例の銀座の老人用に宅配の手続きをしていると、「お茶を、どうぞ」と濃い目の緑茶と温かい甘さ控えめの薄皮饅頭が席に運ばれ舌鼓を打った次第です。同席した老女が、「おいしゅうございましょ。これが食べたくて朝一番に買いにくるんですよ。」

お店の棚に飾ってある李朝の大壷が本物の味を誇らしげに演出していました。




2007/4/24 (Tue)  ANKO 2



cherry

photo by lorita12345

桜の木の下で


名園、後楽園の桜です。VISTAのパソコンで写真のアップ方法をしらない無知なアタシが、少し遅れましたが満開の桜をご紹介します。
桜は日本を象徴する花で、この時期は一斉に日本が淡いピンクに染まります。車窓から遠くに見る上野の桜並木は、薄紅色に染まり、空と木々が一体になり桜色に霞んで見えます。

人々は、
重く垂れ下がった花に接吻をするのもよし、
遠くに見て万葉の雅の歌人になるのもよし、
アタシのように新葉を楽しみに待つのもよし、

人それぞれであります。


さて、この時期は和菓子やさんの店先に゛桜餅あります"という幟がでていますが、
良く考えれば、この桜餅の葉は今年の塩漬けではないですよね・・・。
manzu


まぁ、昨年のものか、或いは数年前のものか存じませんが、塩漬けの保存方法で季節感を感じさせる日本人の知識の深さを知ることができます。アタシの冷蔵庫には何年前のものか忘れてしまった桜葉の塩漬け瓶が隅に放置されています。それなのに今年も塩漬けをしたくなる貯蓄型のアタシって偉いかも。エライエライムシ・・・うむ。

因みに、桜餅って、葉と一緒に食べると薄塩味のアンコになりますね。

美味でございます〜〜〜ぅ。 (〃∇〃)




2007/4/26 (Thu)  ANKO 3



inaba


旧道・作州路のイナバ化粧品



デスクトップにやっと復帰できたのに、Ad-Awareのupdateでエラーが出るため修復をしていました。必要なものまでApplicationから削除したらしく、綺麗に並んだタスクバーのアイコンが全部消えてしまいました。クイック・ランチにチェックがいれられなくなり、復帰のために検索、そして読破しています。

大して悩むことではないんですが完璧主義のアタシとしてはそうはいきません。
お花畑のようなアイコンは何となくリッチ気分を味わえるし、ていうよりも、持っていたものを失うほど悔しいものはありません。
まぁ、探究心が旺盛というかイチカバチカ人間ですからね。何とかします。
XP 命 !
 
ノートのVISTAのOSを変えることなんて今のアタシには無理です。
皆さんもくれぐれもXPを大切にしてください。VISTAは問題点が多すぎます。


(´―――――`)エート、ところで、

大好きなYOKOタンからのメールが届きました。風邪をひかないためには甘いものを食べ過ぎず、粗食とウガイを励行。とのお優しい内容でした。
YOKOタン今頃大作の下地作りかな・・・
愛犬ハルは逆転スタイルでお腹出ししてるのかな・・・

今回の日記のタイトルは“ANKO"。魚の鮟鱇ではなく甘味処のつもりです。
辛党にはかなり厳しい日記となるでしょうが、まだまだ続く甘党のお話なんです。

パソコン検索で疲れたので、気分転換的にちょっとだけ日記を更新してみました。




2007/4/27 (Fri)  ANKO 4



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before and after

岡山市より電車で一時間半ほど北上すると津山市があり、森蘭丸の弟森忠政が築いた鶴山城があります。明治時代に入って1873年の廃城令によって石垣を除く全ての建物が取り壊されたため、現在では高さ45mにもなると言われる石垣が当時の面影を残すのみとなってしまいました。

桜の時期だったので城に咲く桜の見物客で電車の中は大変な混みようでした。
1両編成の電車は満席で、立つ乗客がいる中で、大阪あたりからの乗客たちでしょうか、通路に座り込んで酒を飲んだり駅弁を食べたりの宴会が始まりました。文句をいう人は誰もいなく車窓からみえる中国山脈の山桜を鑑賞しながらの電車の旅でした。

岡山駅前で派手に横転してしまい、まさか骨折?ロリタ岡山にて客死?と儚い命の短さを階段に座り妄想していると激痛が少し癒えました。駅前の高島屋で杖代わりの傘を買い、青い顔をして電車に乗り込むと、身障の人と勘違いされたのか席を譲ってもらえました。

さて、津山の殿様が参勤交代で通った作州道旧道は古い町屋を残し、その一軒がB'zのイナバ氏の実家です。5年ほど前に訪れた時はイナバ氏の母がお茶とお菓子で歓迎してくれました。今回は他用があり時間もなかったので当時のようにオチャラカできなく、それに汚れた作業着で伺うことを躊躇した次第です。


kirigasane


訪れる先々には土地の銘菓がありますが、イナバママがもてなしてくれたお茶菓子は、確かキリガサネという柚子入り白餡のお饅頭でした。



2007/5/1 (Tue)  ANKO 5



tsuyama castle


真相・側室桜の宮



旧道・作州街道を西に歩きました。途中、陣屋や旅籠などの名残を残す小さい町があります。その昔、夏には歩道に水を打ち、瞬時ではありますが冷風を呼ぶ習慣があったそうです。

暑い夏の日、殿様の一行がある家の門前を通り過ぎようとしていました。その家の若い娘が道に水を打ち、下にー!下にー!の行列を土下座して待っていました。

「暑いの〜。ん?あの娘は?」
篭の中の殿様は御簾越しに見た美しい娘の横顔に釘付けになったそうです。
その後、娘は殿様の側室となり、娘の実家は誉れ高い旧家として存続し、今も現存しています。
しかし、殿様の側室への寵愛があまりに深すぎたため、嫉妬した正室達からの虐めに合い、側室・桜の宮は井戸に身を投じてしまったのです。

悲しんだ殿様が彼女を偲んで建立したのが「桜の宮塚」です。残念ながら津山城跡内に存在するはずの塚を見つけることができず、驚いたことに、このロマンチックなお話を地元の人たちはどなたもご存知ありませんでした。


matsunotsuyu

餅粉に砂糖や水飴を加えて練り上げた求肥(きゅうひ)というものに柚子の皮をすり下ろしたものを加え、和三盆をまぶしたもので、津山藩主、森忠政公もご愛用だったというこの銘菓、常緑にはえるところから「松乃露」と命名され昭和天皇にお買い上げの栄も賜りました。と、お店のキャッチフレーズになっています。

なんだか津山のお菓子って柚子味が多い気がする・・・





2007/5/2 (Wed)  ANKO 6



nakisimizu

photo by lorita12345


ロリタの街道を行く




(゜_゜)なんてね。大げさなタイトルを書いてしまった。汗汗汗。
先月の経理をやっているため、頭のなかが金の亡者なのだ。
更新は金が終わってからだーー!!!( ` ゜゜´)凸うりゃ!




それから・・・、
本日は5月6日です。ほぼ4月分の仕事が片付いたので休憩しましょう。
連休最終日ですが、アタシにとっては関係のないゴールデンウィークでした。
この写真を撮影した日から大分時間だけが過ぎてしまいました。
何を書くつもりだったの?・・・と窓の外の風景を遠い目でみつめています。

この畦道は・・・、
そうそう。これは後醍醐天皇が隠岐に流される時に通った道で、津山市から10kmほど北東にあります。後醍醐天皇が自分の哀れな姿を橋の上から水に映し泣き崩れた川があるというので、土地の人同伴で現地に行きました。

ところが長閑な田園地帯の畦道にチョロチョロと流れる水があるだけで橋どころか川らしきものもありません。

たしか、この辺りに祠(ほこら)とお地蔵さんがあったんですけどな。

あの・・・川は?橋もあったはずなんですけど。。

ぁぁ。。そりゃあったかもな。せじゃけど、大昔の話しですけーのー。


減反などで田畑が宅地となり2x4の住居が建っていく昨今、かろうじてこの田圃が残っているだけラッキー。と諦めました。

その町の和菓子屋さんで「なきしみず」というお菓子を売っていました。
食しましたが残念ながら写真がありません。丸いスポンジにアンコが挟んであり、
上にザラメがかけてありました。ザラメの白いのが天皇の涙なのでしょう。
たぶん・・・



2007/5/9 (Wed)  ANKO 7



degas
photo by lorita12345

dance dance dance


余裕で朝食をしていると、朝陽が彫刻に美しいシルエットを作っていたのでデジカメで撮影しました。

朝食はこのところサラダに凝っていて、ボール一杯のサラダ菜にオリーブ油と塩、黒胡椒、そしてパルメザンチーズをパラパラとかけます。

2品目はハッシュドポテトです。ジャガイモの極細千切りを洗わないでハンバーグのように丸めて、オリーブ油を熱くしたフライパンで焼きましょう。
次に同じフライパンに乾燥ニンニクのスライスを数個いれ、その上に堅くなったパン一切れを焼きます。塩とパセリのミジン切りを適宜にかけるとガーリックトーストのできあがり。外側カリカリで中身がモチモチしています。

バリバリ、ムシャムシャ。ズルズルとコーヒーを飲んでいると・・・、
このシルエットに気づきました。普段は気づかないのにいつもと違う風景に息を呑みました。陽の光がいつの間にか変化していたんですね。

おやつにはアンコをたっぷりいれた鯛焼きを焼くつもりです。


2007/5/11 (Fri)  ANKO 8



tsuruno-tamago

つ る の 玉 子


数年前のことです。

いつもお世話になっている松山の社長さんの豪邸へお邪魔したことがあります。

近くまで来ているので、突然ですがご挨拶がてら伺ってもよろしいですか?

社長さんが愛車で迎えにきてくれ、家のポーチに到着すると美人の奥さんが派手な声で迎えてくれました。有名な建築家がデザインしたという鉄筋の打ちっぱなしのオサレな建物でした。滑りそうな床暖房付の大理石床や現代家具で統一されたオープンスペースの居間にはいると、ダイニングテーブルに懐石料理が準備されていました。不意の客人へのもてなしに慣れていらっしゃるのか、お手伝いさんに指示する奥さんの手際良さには脱帽しました。
最近は英国風の庭造りに精を出しているらしく、庭を見ながら楽しい昼食をいただいたのですが、周囲の農家と社長夫妻の家は何気にギャップがあるような気がしました。これが道後のセレブなのでしょう。

デザートは掲載写真の真っ白いマシュマロの生地に甘さ控えめの黄色い餡がはいった上品なお饅頭でした。舌鼓を打つと、奥さんが、

お土産にお持ちいただきたいのでご用意しますね。
その間夫と道後温泉にいらしてくださいな。

大浴場に1人だけという会員制の温泉宿で優雅な入浴をさせていただきました。
用意されたお饅頭は3箱もあったので、東京の知人達にお配りし全員から絶賛されました。結局アタシはあの時1個を食べただけで、その後も食べる機会がなく残念に感じたものです。

お菓子の名前は、“つるの玉子”という岡山の銘菓でした。
このたびの岡山滞在で3年ぶりに再会しました。



な〜んだ、岡山の銘菓ではないか!
奥さんが松山の銘菓だと自慢気にいうから松山=つるの玉子がインプットされていたわけよ。夢にまでみていたオマンは岡山駅でも売ってるし・・・。
それに奥さんっていつ会ってもパテで塗ったような濃化粧で同じ顔してるのよ。
いつか素顔を見てみたいわ。
もしかしたら ・ - ・ こんな顔かも・・・。



2007/5/13 (Sun)  ANKO 9


ATOMIC BOY

atomic boy


1 9 i n c h e s


いつもマジマジと見てしまう
手塚さんって上手い人だと思う
見ているだけでワクワクする
アトムとアタシは似ていると思う


2007/5/16 (Wed)  ANKO 10



pis

photo by lorita12345


ピスタチオ饅頭・・・うむ・・・
いよいよ饅頭もネタ切れか・・・

饅頭は冷めると不味いと思われ
漏れも不味いわな!!ヽ(`Д´)ノ



2007/5/18 (Fri)  ANKO 11



mochi world

ずんだ餅


仙台の真弓ちゃんの家にいくと、いつも゜ずんだ餅゜があり、地元の人にとってこの餅は自慢らしく、季節に関係なくいつも゜ずんだ餅゜が食卓に並びます。

初めてご馳走になった日はまだ寒い3月頃で、大きいコタツで家族揃っていただきました。コタツを何年も使っていないアタシは懐かしかったです。
家の中に太くて大きいチューブが畳の上を走っていて、そのチューブから温風がコタツに流れ、寒い土地の暖を取る知恵なんだな〜って感心しました。

この餅にのってる緑色のアンコは枝豆から作るそうです。

先日、shooting_star_neo兄様から、枝豆と大豆の違いを教えてもらいました。
枝豆を乾燥させると大豆になるそうです。この時、iiotoko氏は即座に答えたのですが、皆さん男なのに良くご存知なので驚きました。


あの・・それで、つぶした枝豆のアンコ餅ですが、

真由美ちゃんの家族一同がジッと見つめる中で一口目をいただきました。

ねっ!美味しいでしょ〜〜♪

v^^^^^^^^^^v


( 。_。)ウ・・ウン・・美味しい・・・
なにげに癖になる味だね・・・
残してもらっててもいいかな・・・


アタシには、む・・無理・・・です。
なんていうか・・・豆の味が・・・生臭いんです

新幹線の駅とか、デパ地下でも売っているんですが、スルーしてしまいます。
仙台の皆様。ごめんなさい。(≧∩≦。 )



2007/5/20 (Sun)  ANKO 12



mochi world

赤 福


ギョッとしないでいただきたい。これは伊勢名物の赤福餅です。
これが誠に美味であります。一口食べると病みつきになりますぞ。
甘さ控えめのコシ餡に包まれた白餅も適度な大きさで上品な味わいです。

パソコンを始めた頃、友達からCHATを教えてもらいワクワクしながら入室しました。アタシのIDは“しゃんぼん玉”でした。MSCというCHAT場で、このMSCの事は過去日記、「あやしい人々」に紹介しています。

ランダムに入室した部屋主さんがCHATの入退室の方法などを丁寧に教えてくれ、部屋の常連客の中に、「赤福」というIDの女性がいました。
某大学で法律を学ぶ赤福はNET界のことを教えてくれたものです。

その後、アタシはUGの“あやしい人々”がたむろすKOOLZに移り、そこでパソコンの技などを学ぶことになるのですが、ある日、懐かしい赤福からメールが届きました。

大学を卒業した赤福は、某アメリカの大手会社に勤務し現在はアメリカに住んでいるというんです。そして、自分は実は男だったと告白しました。

その後、数回メールの交換をしましたが、今は過去の人となり、赤福を食べるたびにあのネカマ男を懐かしく思い出しています。



2007/5/21 (Mon)  ANKO 13



mochi world

photo by lorita12345

C O R - N

ヽ( ゜∀゜)ノこ〜ん!
な〜んちゃって。うふ。

甘い餅菓子が続いていると何となく喉チンコに甘さが残ってる感じなので、
気分転換に昼食を撮影してみたワン!

このトウモロコシは先週の食材が冷蔵庫に残っていたものです。
いやいや、先週は多忙だったんですよ。マジで。
3人の客が、1人2人と増えて、結局8人に増えたんですよ。
8人分の夕食を天才シェフ・ロリタが腕を振るってもてなしたんですけどね。
まー。これについてはそのうちに認めるつもりです。

とりあえず、オールナチュールのレシピです。召し上がれ。



2007/5/22 (Tue)  ANKO 14



MR.KAJITAの推奨饅頭編


mochi world


醤油饅頭(龍野)


吉備路の饅頭 美味しく読ませて戴きました。
姫路と岡山の間に 播州 龍野 播州 赤穂があります
龍野に 醤油饅頭  赤穂は塩味饅頭が 名物です
機会があれば ご賞味してみてください。



mochi world

塩味饅頭(赤穂)

梶田さん。BBSへの投稿をありがとうございます。
せっかく頂戴した貴重な情報なのでここに転載させていただきました。

薄口醤油で有名な龍野市の醤油饅頭は蒸かし饅頭でほんの少し醤油がはいった塩饅頭らしいですね。美味しそうです。また塩田で有名な赤穂は「天野屋の身代は赤穂の塩で築きあげたもの。幕府からお咎めがあっても、天野屋利平衛は男でござる」の名文句で有名な赤穂義士を援助した天野屋の拠点でも有名な処。
塩饅頭も大好物なので夏休みに訪れるつもりです。



2007/5/25 (Fri)  ANKO 15



mochi world


m o n A S A K U S A


北山さんという親切なおじ様は、画廊でアタシを見かけると、

あ!ロリさんだ!チ、チョット待っててね!

タタタタタタッε=ε=ε=ε=( `・ω・´)o


と言い残し、急いで浅草の人形焼本舗まで愛車のベンツで買いにいってくれます。
なぜかいつも人形焼きです。

北山さんは浅草出身ではなく、若い頃福井県から上京し苦労して財を成した人です。
穏やかで、口数の少ない北山さんが温かい人形焼きの包みをイソイソと手渡しくれる時、お互いの指が少し触れて、北山さんの照れた笑顔がチャーミングで、アタシもヘコッと微笑んでしまいます。

人形焼は広島銘菓・もみじ饅頭に似ていますが、北山さんと一緒に温かい人形焼きをホクホクといただくと穏やかな気持ちになれます。




2007/5/28 (Mon)  ANKO 16



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白 餅

呉服屋の三女として自由奔放に育てられたのですが、たまに帰宅する単身赴任の父はそれはもう舐めるように可愛がってくれました。父のいない母子家庭で幼少期を過ごしたので、どことなく暗い性格だったかも・・・(u _  u )

な〜んちって!
あえりえねー!アハハハ!

年末に父や姉達が帰省すると、家中の畳を全部あげて大掃除が始まります。
畳をあげると床板にお金が落ちていました。父が「ほらほら、ここにも5円落ちてる」
嬉々として誰よりも素早く拾い集めたものです。
思い起こせば、自称・守銭奴はこの時点で確立されたと思います。



2007/5/29 (Tue)  ANKO 17



mochi world

photo by YOKO

Y O K O


ロリ様

ご無沙汰しています。風邪は引いていませんか?

昨日私は島根から帰って来ました。出雲空港経由で松江に一泊してきました。
松江には空路二通りのアクセスがあります。米子空港と出雲空港です。

宍道湖をはさんで東の米子はANA、西の出雲はJALが乗り入れており、若い(若くない人も)男性はどうもを選ぶ傾向があり、米子から入る人が多いようです。なぜか? 女性乗務員が若くて美しいから、だそうです。ふーっ。(知ってる!俺も選ぶ!と息子は言っております)

で、私はぜーんぜーんそんなことお構いましに、やはりよろずあまたの神のおわします出雲でしょう!と(イヤー、米子は全然考えてもいなかった、うふ)迷わずJALに乗った次第です。

やはり善行はしておくものですな。^^
神様のお助けがあったと思われ、あの全日空のシステムエラー騒ぎ(私が乗った日、まる一日中大騒ぎで、欠航、遅延が相次ぎました)に、巻き込まれずに済みました。実は島根県立美術館に講演に行っていたのです。で、ロリ様のHPが甘いもの特集をしておられるようですので^^山陰の甘味を、少し送ります。

松江は江戸後期の大名茶人、松平不昧公の町なので、沢山のお菓子がありました。その中でも、びっくりするほど大きな饅頭がありました。長い方が10センチはあります。風月堂、風流堂と二軒の老舗和菓子屋が並び、それぞれ特徴のある和菓子を売っておりました。

まあ有名どころは、出してもつまらないので、
もう一つ、懐かしいと思われる、生姜糖を送ります。

mochi world

photo by YOKO


これは出雲名産の生姜で作っているものです。
甘くて懐かしい味がして、美味しいです。




茶人でもあるYOKO様が撮影された写真を見ると、茶道の「懐紙」がお菓子の台紙に使われています。心憎い気配りに恐れ入りました。チャーミングな笑顔と機知に富んだYOKO様の会話をいつも思い出しています。ロリ拝


2007/6/1 (Fri)  ANKO 18



mochi world


不器用な人々


今でこそ餅つき用マシーンですが、当家ではわざわざ臼と杵でペッタンペッタン餅つきをしていました。もちろんそれは当主や男衆の仕事でした。町屋では男手の足りない家を餅つき専門の若い男衆が回り、それぞれの家の門口からは電灯の下でフェロモンの汗を流す男衆の声がウッス!ウッス!と夜遅くまで聞こえていたものです。

一方、女たちの仕事は前日に用意した餅米を蒸すことから始まります。
餅米の蒸しあがる寸前、ほんの少しの餅米を手の平に載せてくれた母。美味でした。彼女の真っ白い割烹着の優しい匂いが懐かしいです。

ホラヨッ!ドンと伸し板に置かれた湯気の上がる餅を女達は急いで丸めていきます。最初の丸餅は誰よりも先に神棚にお供えしました。神棚は店と台所のオクドさんにありますが、仏間を含め、毎朝、炊きたてのご飯をお供えしていました。神仏混合であります。加えてクリスマスにはイエス様でクリスマスケーキでお祝いをします。

上手に餅を丸める母の側で、姉達は無心に丸めていきます。
丸めながら母はいつも言っていました。

嫁にいっても恥をかかないよう、しっかり練習しておきなさいよ。

この写真はどこかのサイトから頂戴したものです。餅が熱いので軍手で丸めていますが、とんでもありませんです。親指と人差し指の間が蚯蚓腫れするのは当たり前で、熱々の餅を直接手でちぎっては丸めていきます。
同じ大きさにできない次姉は母にいつも叱られていましたヽ( ゜∀゜)ノわーーい!

鏡餅、雑煮用、東京の親戚に送る分(丸餅を喜ばれました)などの次は、アンコ入りの餅を作ります。翌日になれば、アンコ餅は硬くなっているので、TVを観ながら火鉢で焼いて食べました。プワ〜と膨らんで中のアンコがでてくると興奮したものです。

他に黒豆入りの伸餅、砂糖と白ゴマ入りの伸餅、蓬入り伸餅などを作り、一晩置いてから薄切りにします。これは干し餅用です。これが大変な作業で、次姉はいつもプリプリしながら餅を切っていました。アタシは家のなかをヘラヘラと飛びまわり、次姉に忌み嫌われました。
(告白)不満を抱いている次姉の妹への嫌がらせは廊下の拭き掃除当番でした。
シンデラレラの床拭き掃除の光景を想像してください・・・(つд⊂) エーン
ハエたたきで桃尻を叩かれ、あれはズバリ、苛めです!

ところで、あんな姉達は果たして餅をついているのでしょうか。
スーパーで袋入りの餅を買ってお雑煮を作っていることは間違いありません。
時の流れって怖いですね・・・

母の三回忌には久しぶりに臼をだして皆で餅をつきました。
姉達もアタシも見事に丸められました。


2007/6/2 (Sat)  ANKO 完



anko-tan


アンコンタン


日本=饅頭といっても過言ではないでしょう。
どの駅に降り立っても必ず銘菓を賞味したく、
駅の案内係と長話するのは常のことです。
いつか各地を行脚し、自慢の饅頭を徒然したいです。
ま、これは専門家におまかせして、
ロリタはロリタの次の展開にまいりましょう。