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ロリ〜タのひとりごと

2011/3/13 (Sun)  311-1


3/11/11
click!

photo by lorita12345


311


3月11日午後2時過ぎ、成田空港の展望台で撮影した画像です。

アメリカン航空ニューヨーク便のチェックインを済ませませた後、
いつもの回転寿司が満員だったので、屋上の展望台にでました。
飛行機オタクの男性達に交じり、生温かい日差しを浴びていました。

今日はNY時間の14日です。本日気づいたのですが、
11日付で某作家からのBCCで展覧会の案内を受信していました。そして、
そのメールの直ぐ後に「お詫び」と題したメールが送信されていました。

度々のメール、大変失礼致します。
本日は大変な地震が起こってしまっている中、
メールでの告知を配信してしまい誠に申し訳ありませんでした。
お詫び申し上げます。


氏のメールを読んで、ロリ板も自重するべきかと考えましたが、
成田で分刻みでノートに記した手記を読みながら、やはり書く事にしました。









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2011/3/15 (Tue)  311-2


311

photo by lorita12345


homeless


被害が悪化する中で、日記の更新なんて糞です。
閉鎖された成田で動画を撮影するアタシは頭が変になっていたようです。
先の見えない日本の今後を考えると、ここのところは自重します。

成田の展望台で揺れで床に吹き飛ばされながら共に避難場所に逃げた男性達。
携帯が繋がらなく家族の安否を心配する彼らは徒歩で家路に向かうと言います。
お互いの無事を祈り、固い握手を交わしたあの人達のその後は・・・。
忌まわしい津波がその後発生しています。

若い女の子が突然抱きついてきて、「お母さんに会いたい!」と泣き、
余波で人々が呆然としゃがみこむのを横目に、「ここで死ぬかも」と一瞬脳裏を。

暖を取るために避難場所の駐車場に用意されたバスに移動し、車内のラジオから
流れるニュースで被害状況を知りました。何時間バスの中?と人々と話しをしていると、
50台ほどのバスが成田の第2ターミナルに向かって一斉に走り始めました。

ロビーの入り口にJALの職員が並び、延々と続く乗客達に向かって、
なぜか、「ご迷惑をおかけします」と言い、乗客達にダンボール、寝袋、
カロリーメイト、乾パン、クラッカー、水を手渡してくれました。
JALの職員達は徹夜ですべてのホームレス達に平等に対応していました。

午前3時。食料の匂いのする方向に歩くとJALのカウンターが長蛇の列。
カップラーメンが支給され、空腹のアタシは2食分もらいました。
味なんて文句を言っていられません。エネルギー補給です。とにかく食べました。

余波の続く翌朝、閉鎖中の空港内の巨大スクリーンに津波の映像が流され、
悲惨な映像に全員が愕然と立ちすくみ、言葉なくうなだれました。

携帯電話もメールも送れない最悪な状況の中でメールだけは受信できました。
"携帯の充電必死作戦中。とにかくアタシは無事です。"心配する船木さん、
NYのチップ夫妻、そして友人達からのメールに何度も返信を試みました。
外にでて、大空に携帯をかざし、願う気持ちで送信ボタンを繰り返しました。

行けーー!

様々な人間模様がありました。
生きていれば語りあえる。
生きていなければどうしようもない。

翌日の夜、アタシは1日遅れでアメリカン航空便に搭乗できました。
これまで何度も飛行機に乗っていますが、初めて機内のトイレで嘔吐。
トイレの床に脂汗を流してうずくまり失神している惨めな姿を想像しました。
喉に指をいれて吐いた嘔吐物は、機内食のビーフカレー、JALのラーメンなど。
大和撫子は吐きながら鏡や床に飛び散った嘔吐物を丹念に掃除をしました。

NYに到着したのが真夜中。
明日の便まで泊まるところがないという若い夫婦と家で夕食をしました。
翌日、彼らを見送っていると、チップの嫁のベラが泣きながら抱きついてきました。









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2011/3/18 (Fri)  311-3


TOU

photo by lorita12345




2ヶ月ぶりのNYからコンニチハ。

成田の地震で共にダンボール生活を体験をした新婚さんの旅立ちです。
これから続く旅に一抹の不安を隠せない涙目の嫁と彼女の肩を抱きしめる夫。
固く抱きあって再会を約し2人を見送りました。彼らがペルーに向けて出発した後、
うっすらと埃に覆われた自宅の床を60日ぶりに掃除をしました。

週末のNYに到着したので具体的に動けません。渡米前に計画したメモ書きの
すべてを片付けるのは難しいと思いますが、慌てず、慎重に、そして正確に
4月の再帰国までの限られた時間内で全力投球をするつもりです。

週明けから、NYの展覧会に出席する為、カナダに留学中の池田ファミリー、
同じく東京で同作家を扱う画廊主のSM氏が北京の画廊から直行し、
当家はちょっとしたミニ合宿状態になっています。

全員がアイパッドやノートにWIFIで繋ぎ、刻々と悪化する日本の状態を検索。
皆が暗い面持ちでため息を漏らしています。時差と疲労で爆睡の頃、ひとり
SM氏が遅くまでパソコンの前に鎮座し、初日の展覧会場でもツィットをして
いました。母国を思う彼の計り知れない心痛が読み取れます。

作家の2歳になる娘「灯(とう)」の可愛い妖精の存在が大人たちの希望となり、
暗い気持ちを癒してくれます。









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2011/3/19 (Sat)  311-4


bye bye kitty

copyright New York Times


bye bye kitty


午前3時起床。

ミスが許せない性格なので、合宿仲間が眠っている間に仕事をしています。

灯ちゃんのウンチのゴミ袋が微妙に臭うので外のゴミ箱に捨てにいき、ついでに
ロビーの朝刊をピックアップ。実は展覧会のレビューが気になっていました。
展覧会の批評が載る金曜日のNew York Times,Art&Design欄が大変重要なのです。

ギャラリストのSM氏の長い間の苦労が報われるのだろうか。
無反応だったらどうしよう・・・。ここのところは誰よりも先に確認しなくては。
冷たいエレベーターの中で恐る恐る震える手で新聞を開きました。

おっ!

紙面トップにSM氏の作家・山口晃氏の作品が掲載され、次のページには同じく
SM氏の作家・池田学氏の作品の写真が堂々と大きく掲載されました。
この画像は当家でただいま合宿中の池田氏の作品です。画廊を代表する作家達が
同時に掲載される事は前代未聞であり、快挙そのものです。

SM氏はまだ夢の中。
池田氏の嫁と娘は居間でゴロゴロ。
パパの池田氏はシャワー中。

嫁の愛ちゃんに新聞を見せると、

あー!こ、これは!

SM氏を叩き起こし、どしたの〜ん?という彼に、「おめでとうございます」

えっ?なになに?えーー!凄いじゃん!おーい!やったねー!

次に浴室のドアを叩いて、シャワーを浴びた池田氏に、「やりましたね」

何かあったんですか?うわぁ!おおおおおーーー!


腰を抜かして新聞を食い入るようにみつめる3人の姿をたっぷり堪能したので、
SM氏と池田氏の2人に直ぐに新聞を買ってくるように助言をしました。
2人とも転げるように近所のスーパーへ走り、店頭の新聞を全部買占めたとか。
トトロぉ。とTVに夢中の灯ちゃんの側で、大人たち全員が慌てふためいていました。

この書き込み中も余震の速報がでています。最悪な日本の状況の中で、
異国から祖国の被害を暗く歯痒い気持ちで傍観するしかできない我々に
一筋の光明が見えました。

機転を利かして東京のスタッフのO嬢へメールを送信しました。
下記は混乱する東京でSM氏不在の画廊を死守するO嬢からの返信です。

NY Timesの記事のご報告、どうもありがとうございます。
こんなに大きく取り上げてくださって、嬉しいです!
東京にいるスタッフもみんな笑顔になりました。








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2011/3/22 (Tue)  311-5


mutsuko

photo by lorita12345



ムツコ


Archives-1のララバイナーレに登場したムツコの美脚です。(docomo cell)
愛用のデジカメを携帯していなかったのが残念です。
日記にはマミという名前(匿名)で登場したと記憶しています。
本来は匿名の日記ですが、最近リアルになりつつあるので本名を暴露します。

遠い昔、NYUgraduate以来の友人ですが、当方も生活に追われていたので、
プッツリとお互いの交信が途絶えていました。

ある日のことです。

船木さんが永住権取得の相談で移民関係の弁護士を訪ねると、
ムッちゃんが弁護士アンドリュの助手として采配を振るっていました。
その後2人は結婚をし、一人娘を授かり、現在に至っています。

ミニ合宿中のSM氏、池田ファミリーが疲労で爆睡をしている間に、
タクシーでウォールストリート街のアンデリュの事務所を訪ねました。

アタシの白髪には及びませんが、彼のグレーもまんざらではありません。
アンドリュの優しい笑顔と話し方は変わらず、ムッちゃんも良夫に恵まれたと思います。
2人は無事に渡米したアタシを心から安堵し迎えてくれました。
良い友人をもったと感じています。

池田氏のNY Timesを読んでいち早くお祝いメールをくれたのもムッちゃんです。
前日のパーティにも家族で出席をしてくれ、壮大な作品群に興奮していました。


別れ際、ムツコが「5分頂戴ね」
Financier Patisserieのケーキ屋さんへ。

mutsuko

photo by lorita12345


お祝いと言い、大きなケーキを持たせてくれました。
家に帰ると全員が起きていたのでケーキで朝ごはん。
全員が美味しいケーキに舌鼓を打ちました。

ありがとうございました>ムッちゃん






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2011/3/24 (Thu)  311-6


Ikeda Family

photo by lorita12345

cya my friends


美味しいレストランに連れて行ってあげられなく、あるもので作った粗食を
いつも笑顔で美味しいと言ってくれた人々。花瓶のチューリップを綺麗だと言い、
何にでも感動していた池田氏。トトロのDVDに夢中の娘は我らが癒し姫。
片意地を張らない自然体の嫁は皆の傍らで静かな微笑をみせていた。


さて、留学先のカナダに無事に帰った夫妻からの長い文面の礼状が届きました。
池田氏が去る直前に背筋を伸ばして言った言葉は、

楽しかったです

気の使い方が自然で凛とした池田氏の妻・愛ちゃん。
「寂しい・・・」。飛行場へ向かう彼女が小さくつぶやきました。
彼女の目を直視すれば間違いなくアタシは泣いたと思います。

わずか1週間の短い共同生活でしたが、
情の深い人々と出会えて本当に幸せに感じています。







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2011/3/26 (Sat)  311-7


NY

photo by lorita12345

NYC


大阪のミカンちゃんが言いました。
何も危険な日本に帰ってこなくてもいいのに・・・
貴女だって危険なところにいるんでしょ。同じことよ。

とは言えませんでした。


この度も弁護士のアンドリュ夫妻の友情とご好意に甘えさせてもらいます。
長い付き合いの会計士のジョンにはこれからも会社の経理をお願いします。
これで今回の一時渡航の目的が70%果たせました。残りの1週間で100%です。

来週早々にアポがあり、再来週も1件用事ができました。
帰国予定の4月1日を10日以降に伸ばさざるを得ません。

エンパイアステートビルの真向かいにある雑居ビルがジョンのオフィス。
独身のジョンの片腕のビッキーは老けてはいましたが笑顔は変わりません。
頭髪が完璧になくなったジョンは照れながらテカテカ頭をなでていました。

彼らに見送られてオフィスを後にしました。公園のベンチに座り、
エンパイヤーステイトビルを見上げていると、なぜか鼻水が流れました。

気を取り直してチェルシーまでバスでcross town.
混雑したバスの中の乗客達にはそれぞれの生活があり、アタシもその一人。
ポートフォリオを手に画廊街を歩いているといつもの自分に戻っていました。








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2011/3/29 (Tue)  311-8


NYC

photo by lorita12345

NYC


中目黒での個展は大地震の余震を避けて最後の1週間は閉めました。
地震前の3週間、多くのお客様のご来廊をいただき心から感謝しています。
心残りはなく、一区切りができたという安堵感があります。

描くのは何処でも何時でも出来ます。これから先の事は分かりませんが、
気持ちを楽にして片意地を張らないで気長に描き続けるつもりです。

今日は船木さんの知人・ジェレミー(男性)が訪ねてくれました。
ナバコフの「ロリータ」に出演したジェレミー・アイアンと同じ名前です。
面立ちがアイアンに少し似ているイケメン男です。

トイレの少女の絵を、これは誰のですか?良い絵ですね。
d(>∀< )あんた。わかるじゃん。 じゃぁこれを見てね!
カタログをパラパラと捲ってアタシの絵をみせると、
オオー!これは!あなたの絵だったんですね!素晴らしい。
NYで初めてプロの人に褒めてもらいました。嬉しいです。

エグゼクティブはタバコを吸わない。昔流行った言葉です。
彼はタバコを吸うそうで、それもマルボロライト。
船木さんのタバコを1カートン進呈しました。

写真はジェレミーがくれた財布です。
空腹を感じたらこれを見ろという意味でしょうか。
久しぶりに大口をあけて爆笑しました。







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2011/3/30 (Wed)  311-9


best regards

animation by lorita12345

がんばれ!







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2011/3/31 (Thu)  311-10


NY now

photo by lorita12345

NYなふ


隣人のベラからのギフトです。今日は黄色とピンクのチューリップです。
先日につづき、再びドアの前にカードとチューリップが置いてありました。
優しい彼女の心配りに学ぶものがあります。心許せる隣人の1人です。

昨日ショート髪のベラがタクシーから降りてきたのをみて、
素敵な髪型ね。と褒めました。彼女は恥かしそうにはにかみながら、
このカツラ似合ってるかしら?と、しきりに髪を手で触っていました。

さて、昨日航空券を予約しました。
乗客が殆どいない貸切のような飛行機で帰国します。
帰国日が決まったので荷造りを始めましょう。

スポーツ用品店で以下のアイテムを買いました。

手動でハンドルをグルグル回して発電させる懐中電灯。
3分間必死で回して充電します。30分間使えるそうです。
ラジオ付ですが、プラステック製のハンドルが壊れたら終わりです。

8cmx2cmのロウソクを10本。
1本で9時間使える優れものらしいです。

ガイガーカウンターはネットでしか買えそうにありません。
Ebayで調査したら、500ドルの値段。高いのでやめます。

明日は飲料水用の濾過装置を探してきます。







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2011/4/4 (Mon)  311-11


Touden conference now

caption @lorita12345

東電なふ


NHKの番組が視聴できないので、もっぱらUstreamで東電の会見とTwitterとを
同時に閲覧しています。上杉記者や東電からクレイムがくれば没にします。

日本の真夜中の会見は当地は朝。仕事を開始する時間帯です。
Twitterにも書き込みをしているので内容が重複するかもしれません。

東電側の努力は認めますが、明確な説明がなされないというのが現状です。
問題が解決されない限り、永遠に会見は続行されると想像しますが、
東電側にも、詰めている記者団側にも、疲労度は隠せません。


ところで、前出の手動式懐中電灯についてですが、なにか変です。
夕食をした際、リョウ達が説明書の通り5分間ハンドルを回してくれたのですが、
その後、30分経過しても、充電完了の緑ランプが点灯しません。

「俺が緑ランプが灯くまで回します。」グルグルグル。1時間経過。
リョウの必死の形相をみていると、かなりの腕力と持続力が必要と感じました。

結局緑ランプは点灯しませんでした。

もしかして、不良品かも?
いや、むしろ壊れてる?
35ドルが無駄になった?

とりあえず、常にハンドルをグルグル回せば使えます。
この懐中電灯はラジオが内臓されている優れものです。
ノイズが少しありますが、しっかり聞こえました。
ただ気になるのは、日本国内の電波が拾えるかどうか疑問です。

フランスから東京に帰国したマダムから国際電話をいただきました。
手動式をお勧めしたら、ワタクシには体力がございませんわ・・・







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2011/4/5 (Tue)  311-12


Touden conference now

caption @lorita12345

東電なふ


NHKの番組が視聴できないので、もっぱらUstreamで東電の会見とTwitterとを
同時に閲覧しています。上杉記者や東電からクレイムがくれば没にします。
ちなみにアタシのTwitterIDはlorita12345nyです。フォローアーからの書き込みで
素性がほぼ読めると思います。悪人ではないので今更隠すことではありません。
ロリ板のID、コテハンのロリータはNET上で固定しているので続行していくつもりです。

さて、ダラダラの会見なので視聴をやめようと1度は決意したのですが、
新しい情報を期待して無駄と知りながらついつい見ています。 

本日の説明内容について、指示は誰が出しているのか教えてください!(記者)
そのご質問につきましては、日をかえて回答させていただきます・・・(東電)

東電側の応答にフリーランスの記者が声を荒げて執拗に問い続け、
上杉さんも穏やかな口調ですが、厳しい表情で同じ質問をしていました。

イスに座った大手新聞社の記者達はパソコンを見つめて終始無言。
会見後、緊張が解れたのか雑談をする人員に問題のない大手の若い記者達。
交代要員のいない気骨のフリー記者とは立場が違うのか?

そして翌日の会見にて。

東電側?かどうか分かりませんが、フリー記者への対応には唖然としました。








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2011/4/6 (Wed)  311-13


by Gary

photo by Gary

GARY


I've attached too photos to this email that I thought you might like.
One is from hot pot at a friend's home last week. The other snapped
about a month ago outside a humming jazz club in new orleans.
Sleep well. Good night.
Gary


月水金がゴミ日で、水曜日は瓶、缶、本、新聞紙などのリサイクルゴミと生ゴミ。
GARYがゴミはない?といつも声をかけてくれ、今日も助けてくれました。
家の中には余分のものは置かないように心がけてはいるものの、ヒールの靴や、
埃をかぶった二度と読まない書籍、DVD、キムチの瓶、経理書類などなど。
ナイロン袋に詰めてビルの前にだしました。

1個5セントで売れるビール缶を探す為に袋を切り裂く心無い人々の仕業で、
翌朝は家の前は生ゴミが散乱し酷い有様です。そんな事に慣れているのか、
NY市の回収人達は無視して行ってしまいます。
最近は小さい努力としてゴミ袋にメモ紙を貼っています。"No CANS!!"

NY市のパトロールが疫病神で、散乱状況を記した罰金の督促状を送ってきます。
罰金は最低20ドルからで、当方は通常20ドルですが、たまに50ドル。
裁判所に日参して意義を申し立てても時間の無駄で勝てたことがありません。
家の周りは自分で管理をしなさいという意味で、要は自分の身は自分で守る。
これしかありません。

万が一、正規のゴミが残っていれば、市のゴミ担当部長に電話をします。
なぜですか?と理由を聞いてください。1度ではなく30分毎に電話をいれましょう。
繰り返すことで先方の口から自然に当方の住所がでてきます。
そうなればこちらの勝ちです。

さて、同日に回収をしてもらう方法は以下のとおりです。

1.スーパーバイザーをお願いします。低音の声で英国風アクセントがベスト。
2.冷静に相手の言い分を聞く余裕をみせましょう。
3.自分の名前と住所をしっかり言います。少し艶っぽく。
4.相手の名前をスペルを確認しながらフルネームをもらいます。
5.話が通じないときは、それは「泣き」です。

- 完璧 -


ゴミごときというなかれ。すべて長い間の経験です。







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2011/4/8 (Fri)  311-14


geiger counter

photo by ebay

geiger counter




決意してアタクシの恥部をご紹介することにしました。
船木さんにも秘密にしておくつもりでしたが思い切って告白します。

帰国前の準備として、グルグル回して電気をつくる手動式の懐中電灯、
1本で9時間もつかえるロウソクなどについて書きました。

欲深い人間の心理状態としてガイガーカウンターも買うことにしました。
Ebayというネットオークションでbuy it now で落札をし、同時にPay Nowの表示
がでたので躊躇することなく400ドルの支払いをすませました。

品物は帰国前に届くと書いてあるので余裕で待っていると、品物ではなく、
Ebayから妙な内容のメールを受信しました。
あれは違法の売り物であり信用のできない出品者という内容です。
直ぐに出品者に「金返せー!とメールをしましたが返信があるわけがありません。

以前、Ebayで壁時計2個が30ドルという魅力的な値段で入札をしたことがあり、
届いた時計を壁にかけると、1時間もすれば時計の針が止まるような代物。
2度とEbayでは買わないと決めていたんですけどね・・・

ガイガーカウンターを手に帰国する意味が果たしてあるのだろうか。
何度も飛行機に乗り、放射能なんて人一倍受けているこの肉体です。
放射能をピピピと感知しながら、1人生き残るつもりだったのでしょうか?

と、ここまで日記を書いたところで電話がありました。
なんと、電話はトンズラしたと思っていた売り手からでした。
陳謝と共に、24時間以内にRefundをしてくれるそうです。
待ちましょう。






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2011/4/10 (Sun)  311-15


geiger counter

utube

geiger counter


ガイガーカウンターの顛末記については下記のtwitterで述べています。
(参考: http://twitter.com/#!/lorita12345ny)

結局、出品者からは陳謝の電話と3時間後に400ドルの返金がありました。
ところが、返金を確認した後、売主から電話があり再オファーされました。
値段は、品薄、高騰の理由で倍以上の850ドルです。舐められたものです。
当然買いません。

本来なら上の写真と同じものが手元にあったわけで少し悔しい気持ちです。
しかし、衝動買いをしようとしたものの、果たして使う用途があったのでしょうか。

さて、土曜日です。

文房具屋に行こうと玄関をでると、家の前の路上に男性が倒れていました。
別に珍しいことではなく、また酔っ払いが酔いつぶれて寝ている。と感じたものの
1m離れて、おーい。おじさん。おきろーー!と声を何度もかけました。

穏やかな寝顔が普通なら瞬きとかするのですが、一向に反応がありません。
(注意: 決して触ってはいけません。遠くから声をかけてください。)
駐車違反の切符切りのオジサンも近づいてきて、暫く一緒に見つめました。

ああ、この酔っ払い。死んでるわ。

ブロードウェイに出ると大都会は人人人。
街が買い物客などで溢れています。
なんだかね・・・。複雑な気持ちです。








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2011/4/12 (Tue)  311-16


self

one month later


30日があっという間に過ぎました。

慣れた雑務ではありますが、限られた短い時間内で計画通りに、且つ
完璧にやりきれるのだろうかと最初は不安な気持ちでした。

日本で用意したメモ書きを確認しながら焦らずコツコツと作業を続け、
相手のいることですから、Business Talkでは特に気を使いました。
正直なところ渡米前の意気込みと気合で100%やりきる自信はありませんでした。

事をなす度に計画表にボールペンで線をひき、「OK」と自分で呟く。
幼稚な計画表が役に立ち、滞在期間を2週間も延長しましたが、
飽和30日間は凝縮した実のある日々だったと感じています。

あの3月11日から本日で30日目です。被災地に向かって黙祷。

明日は午前4時に家を出発し、JFK空港に向かいます。
次は日本から更新します。


午後11時。GaryとYenがサヨウナラの挨拶に来てくれました。
「明日の出発までに少しでも仮眠なさいよ」と抱擁してくれました。
でも、眠れそうにありません。下記のURLを読んでいると、
無知な自分が情けなくて眠れません。

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html









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2011/4/14 (Thu)  311-17


Mt.Fuji

photo by lorita12345


Mt. Fuji


成田に到着して伊丹行きの乗り継ぎまで十分な時間がありました。
乗り継ぎ手続きを済ませた後、ブラリ4階のショップを散策。
3/11に寝た床を上から眺めながらあの日の事を思い出していました。

空港内の照明が節電で暗くて陰気。働いている人にも活気がありません。
いつもの鮨屋がなぜか満席なので、この客達は一体どこから湧いてきたの?
980円の寿司定食に舌鼓を打ったあと清算しながら問いました。

満員で繁盛しているようですね。

違うんですよ。お客さん。
航空会社がクーポンを出したから来てくれるわけで、
そうでもしてもらわないとお店は閑古鳥ですよ。

土産店の品数が少なくなり、陳列された土産箱が埃をかぶっているようにみえ、
全体に霞がかかって見えるのはアタシの視力が落ちたか、あるいは時差の為?
キオスクの店頭には朝採れたばかりの野菜が並び、売り子が営業をしていました。

成田の意外な光景をみたせいかグッタリ疲労感が。椅子を4個使って仮眠。
椅子から落ちることなくグッスリ爆睡しました。携帯の目覚ましで眼ざめたものの、
周りには待ち客がいなく、もしかしてGATEを間違えたのではないかと慌てました。

アメリカン航空から国内線のJALに乗り継ぎ、今回は1番前の席がとれました。
JALのフライトアテンダント達の訓練された丁寧な接客態度は感動ものです。

アメリカンのFA達とは雲泥の差です。昔はJALの作り笑いが鼻につきましたが、
一生懸命練習したと思われる英語のアナウンスを目を閉じて聞いていると、
「あれれ?そこ変よ・・・」 アタシの眉毛がピクッと動いたようです。
彼女の一瞬固まった赤面顔が素直でチャーミングでした。

み、右手に富士山をご覧いただけます^^;

ガバッとイスから飛び起きてバックパックの中からカメラをとりだし、
これが富士山の見収めかも。我先に富士山の雄姿を撮影しました。









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2011/4/16 (Sat)  311-18


spring

photo by lorita12345


桃源郷


桜吹雪の岡山から、こんにちは。

満開の桜の下を今年も歩くことができなかった人々がいれば、心をこめて日本の
春を捧げましょう。成田空港で飛行機の窓から外の風景を見ていた外人乗客に、
聞かれもしないのに、あれが日本が誇る桜ですと自慢気に説明するアタクシ。

日本の一大事をNETで検索をする1ヵ月間でしたが、意外な事に西国は1ヵ月前と
大した変化もなく平和そのものです。持ち帰った手動式の懐中電灯をグルグル回して
デモンストレーション。皆から苦笑されました・・・。

さて、今日もママチャリで走りました。

旭川沿いの平坦な道を颯爽と走る素敵なママチャリラーを想像してください。
ところが、人気のない隠れた裏通りなのに、沢山の車が追い抜いていきます。
橋の欄干から川の画像をアップしたことがありますが、今日はチャリから降りて、
河川を歩いてみました。名も知らぬ野の草花が心を癒してくれます。

海に合流する川の流れを見ていると、時折、銀色の水面に飛沫が。鯉でしょうか。
それとも、鯛? 掴み採りができるかも? 川の水に触れながら妙なことを考えました。

もし津波がくれば、この辺りの家屋はまず無理・・・。









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2011/4/19 (Tue)  311-19


spring

photo by lorita12345


JAPAN


踏まれれば強くなるか、来年は咲かないか。どちらかだよね。
安心してくれ。必ず返り咲く。日本の底力はヤワではない。









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2011/4/22 (Fri)  311-20


spring

photo by lorita12345


桃源郷


行ってはいけない場所と地元の近藤さんから教えて貰っていたのですが、
表通りに比べて、川沿いの道は対向車も少なく最短距離です。

そこらじゅうに咲く可憐な野の花に見惚れながら、風に乗ってチャリを走らせ、
菜の花がうっそうと茂る丘に向かって一気にペダルを踏みます。
坂の上の大きな木を目指して坂を登り切れば古い人家があります。

木の下で鎌を磨く老人がいつも走り去るアタシに気付いたのか、
真似をしてハァハァと肩を上下して笑っています。
坂を登り切ったアタシは女学生のように、走りながら老人に挨拶をしました。

おはようございます。









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2011/4/23 (Sat)  311-21


spring

photo by lorita12345


桃源郷の人


一生懸命チャリのペダルを踏んで坂道を上がってくる女は珍しいようです。
チャリから降りて菜の花を撮影しているとオジサンが声をかけてきました。

好きなだけ採ってええんよ。固い部分は食べれんからの。
柔らかい茎をこんな風に折るんよ。ポキッポキッ。
お浸しにしなさいと、たくさん積んでくれました。

庭のなんとかという立派な大木には実がなるそうです。
ちと待っとってね。家の中から段ボール箱を持ってきました。
箱にはマジックで漢方と書いてあります。
この黒い実は、なんとかという木の実で漢方らしいです。


spring

photo by lorita12345


箱の中にはカチカチに乾燥した大きなキノコが沢山はいっていました。
(これは何の茸ですか?)

spring

photo by lorita12345


お姉さん・・・。

本当に知らんのん?
これはなんとかという茸で。1個2万円はするもんよ。
山に採りにいったんじゃ。今度一緒にいこうや。

(あのー。ワラビやツクシも採れますか?)

土手にいけばウジャウジャ生えとるがな。
これからはセリじゃな。今度一緒にいこうや。

(≧∇≦)ノ ハーイ♪





木:カリン 実:ネズミモチ 茸:レイシ









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2011/4/25 (Mon)  311-22


maru-chan

photo by lorita12345


おくればせながら


サクちゃんのオフィスに挨拶にいきました。

お客さんとミィーテイング中だったのでオフィスにあるカフェで休憩。
サクチャンの相棒のマルちゃんがオーダーのサンドイッチを作っていました。
彼の手さばきを無言で見詰めること20分。紅茶はアールグレー。
サンドイッチは初めてみるパンにマリネートチキンとチコリを挟んだもの。
アタシはコーヒーをオーダー。自慢のコーヒー豆を挽いてくれました。

カフェの広々としたベランダにでると、烏城(岡山城)が遠くに望めます。
深呼吸をして全身に太陽を浴びると、ああ、岡山に帰ってきたと実感しました。


view from cifaka

photo by lorita12345


ところで、
サクちゃん達の話に聞き耳を立てていると、材料の入荷が厳しいようです。
家の壁いっぱいに本棚を作りたいのですが、これはかなり難しいかも・・・








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2011/4/26 (Tue)  311-23


digging

photo by lorita12345


2 weeks later


帰国して2週間目を迎えようとしています。時間の過ぎるのが早く、俄かには
自分のペースになれず、今日こそは落ち着いて仕事をするつもりでした。

銀行の鍵と印鑑が必要になり、一瞬時間が止まったような、全身が硬直しました。
必死で思い出そうとするのですが、どこに保管したのか記憶にございません。

日本と海外を往復する際は、鍵と印鑑を100均で買った黒いジッパー袋にいれ、
移動時は肌身離さずバックパックの中と決めているわけで、紛失なんてありえません。
完璧主義者のアタクシですから、帰国すると同時に荷解きをし、片付けてしまいます。
当然バックパックの中は空っぽです。

推理小説なら、こういう場合は、まずは殺人現場に帰り、原点にもどる筈。
バックパック、ベッドの下にしまった鞄の中、引き出し、クローゼットの中など。
英語でDigDig(そこ掘れワンワン)と呟きながらすべてのものをチェックしました。
これだけ探しても見つからないなんて、天は我を見放したか・・・。

1時間の修羅場の後。

流れる冷汗を拭くことなく、三白眼のアタシは呆然と空を見つめていました。
あ!もしかしたらNYの引き出しに閉まっているかも!これから飛行機で飛ぶ?

嗚呼・・・ものすごく哀れなアタシです。









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2011/4/27 (Wed)  311-24


after digging

photo by lorita12345


2 weeks later


印鑑は三文判。日本と異なりアメリカ生活で印鑑は必要ありません。
何をするにも印鑑重視の日本なので、チープなりに紛失した印鑑は重要でした。
鍵の再発行は可能と思いますが、印鑑の紛失は痛いです。

ドタドタと階段をあがったりさがったり。いきなりクローゼットをガラッと開けて、
溜息をつきながら、ダウンのポケットの中や旅行鞄を何回も確認しました。
慌てふためいている様子を不思議に感じたのか、船木さんが「何してるん?」
我慢していたトイレに駆けこみ便器に座して事情を説明しました。

すべてをアンタに任せているから、俺にはワカラン。

(・Θ・)あ。船木さんの存在を忘れていました。
船木さんは岡山に暫く滞在。アタシは2週間岡山を留守にするので彼に預けた?
そうよっ!記憶をさかのぼると船木さんに預けたような気がしてきました。

船木さん用の引き出しのパスポート入れのジッパーを2人で開けると、
そこには、必死で探していた印鑑と鍵が鎮座しているではありませんか!
船木さんがニヤッと笑いながら手の平を差し伸べてくれました。OK。

なんだったのだ。これは。
完璧すぎて、完璧な後処理に翻弄された半日でした。
性根尽き果てて、ただいま腑抜け状態です。









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2011/4/29 (Fri)  311-25








さつまもの



satsumamono

photo by lorita12345


表町の衰退は大変なもので、店舗の貸スペースの広告が目立ちます。
天満屋(老舗デパート)の近くにあったダイソーの全フロアーが空っぽ。
1ヵ月前に商品が少なくなっていたので閉店は真近と感じてはいました。
とりあえずタッパーやホルダーなどを買っていたのでラッキー。
楽しみは何ですか?と問われれば、すかさず100均通いと答えるでしょう。

サクちゃんのプロジェクトを岡山駅地下の「いるかの広場」に見に行きました。
綺麗な展示になっています。「さつまもの」を「さつまいも」と勘違い。あわわ。
鹿児島名産展(薩摩)です。

並んだ皿の値段と、100均の皿が重なり、とても手がだせません。
右上画像の石のお地蔵さんが欲しかったのですが、売り物ではないそうです。
仕方がないので薩摩産の無添加味噌と塩を買いました。










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2011/4/30 (Sat)  311-26


branches of sansho


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@ zac2


町内会に初デビューしたことは書きました?Twitterでしたか・・・

家の裏に禅寺があり、寺の境内に隣接して公民館があります。
町内会へのデビューなので、町内会の人々へ新人の挨拶があるわけで、
前日より畳屋さんの奥さんの前で予行演習をしました。

畳屋さんのご主人は自宅で療養中のため欠席です。知り合いがいないので、
孤独なアタシは一人でお披露目となりました。ドキドキ。

公民館では80歳くらいの副会長さんがイスに案内をしてくれました。
すでに席についているメンバーをグルリと見渡すと平均年齢がかなり・・・。
皆様から笑顔で歓迎されましたが、まったく自己紹介の機会もなく、
会議の成り行きを真面目に拝聴する姿勢を崩さず、時に大きく頷いたりと、
緊張の数時間でした。

目の前に置かれた茶菓子の大手饅頭が気になりましたが誰も食べていません。
見合いの席では飲食禁止。厳しい教育を母から受けて育ちましたので我慢しました。

頼りの畳屋さんのご主人とは退院後一度も会っていなく気になっていました。
退院後、花束を持って訪ねたのですが、応答がなく、当家がお花畑になりました。

先日、上背のあるご主人が家から懐かしい笑顔ででてこられました。
過酷な手術でしたが、今は入院前となんら変りのないカッコいい風貌です。
ご主人との再会は1月に病院の個室を訪ねて以来のことでした。

今日は暖かくて長閑な週末です。

ご主人が畑の山椒の巨木から立派な山椒の枝を採ってきてくださいました。
NYの鉢に植えた10年ものの船木さんの貧相な山椒とは雲泥の差です。
帰国の前日、枯れたと諦めていた山椒の植木に新芽を発見しました。
こんなに立派ではないけれど、今頃は緑葉が茂っているかもしれませんね。








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2011/5/1 (Sun)  311-27


lovely gifts


photo by lorita12345


@ zac3


東京の展覧会の搬出で超多忙のF女史からの爽やかな贈り物です。
ロリ色を良くご存じで、部屋の中がパッと明るくなりました。
帰国するといつも綺麗な花の写真本などを送ってくださるF女史。
お返しができていないのに、申し訳なくもあり、感謝の念で一杯です。

さて、NYのモトコに留守中の仕事の手伝いをお願いしました。
打ち合わせで耳をダンボにして聞き漏らさないようメモをとるモトコでした。

最近、彼女のユニークな関西弁のメールが仕事用の文面に様変わりしています。
すぐに実践する彼女のフレキシブルな心の変化と真摯な責任感が読み取れます。
慣れない仕事ですから、仕事への不安感は尋常ではないでしょう。
しかし、この経験がいつの日か役に立ちます。

モトコよ。ファイトです。








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2011/5/2 (Mon)  311-28


hello my friends


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hello


今日は5月2日。起床時間が平常の午前7時になりました。
午前5時の寺の鐘は夢の中です。NYはまだ日曜日の夜なので、
岡山NOWは今夜から仕事を開始します。

3月11日の渡米前に100号キャンバスに木炭で下絵を描きました。
帰国2週間目にしてやっと壁に釘を打ちキャンバスの固定ができました。
肌色を作ろうとしたのですが、2か月ぶりなので、色の配合を忘れています。
時間は自分で作るもの。時間はたっぷりあります。

昼間は気忙しいので、夜半から作業を開始しました。
溶き油のリンシード液の臭いが部屋中に充満します。
換気扇がないので、窓を全部開けて換気しました。

窓からみえる東山の古墳や、町並みが青墨色です。
灯の消えた街の家々からはコトリとも音がしません。
路面電車のガタゴトとゆっくりと走る音がBGM。るるる〜

蛾や蚊などの得体の知れない虫達が飛び込んできました。
パレットの絵具にペチャとくっついて飛べない虫もいます。
我関せず。是又楽しからずや。







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2011/5/3 (Tue)  311-29


kon kon


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ゴミの日


火、金曜日は生ゴミの収集です。
岡山市の収集車が午前8時にやってきます。
近所のお稲荷さんがその場所で同日の収集時間までに出します。
袋はカラス軍団がゴミ漁りをするので用意してあるネットを被せます。
以前はナイロンの布でしたが、頭の良いカラスが破いたのでしょう。

午前6時に目覚ましをセットして何度も確認してから就寝しています。
生ゴミをたとえ2日でもキープしたくはありませんからね。
ゴミ収集の日を中心に生活をしているような気がします。
そういうわけで、岡山生活はゴミ捨てから始まるのです。

午前8時。

近所の女性事務員達がゴミ袋を両手にもち、
お稲荷さんに走っていくのを家の中から見ていました。
すでにゴミの山は綺麗に回収され、回収車は去ったあと。
両手にゴミ袋を持って帰っていくみじめな姿を目撃しています。

岡山ではゴミ袋をスーパーなどで買うように義務付けられています。
特製のゴミ袋にお金を払うなんて過去に経験のないことでした。









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2011/5/4 (Wed)  311-30



和菓子の里








traditional


photo by lorita12345


岡山の街中を黙って歩けば歯医者や病院に当たる。
何とかクリニックという町医者などを数えると相当の数ではないでしょうか。

風流人の多い岡山には和菓子屋の数も半端ではなく、近所の老舗の大手饅頭、
キビ団子で有名な廣栄堂本舗、ムラスズメの橘香堂などの他に、立派な店構えの
上品な茶菓子屋が沢山あります。

帰宅途中、船木さんがここの和菓子を食べたいというので、アタシにとっては、
曰くつきのお店でしたが、黙って彼の後に続きました。

練り菓子を2個、桜餅を1個、薯蕷饅頭1個とカリン糖を買いました。
その日は、ご主人ではなく愛想の良い奥さんが箱に詰めてくれました。
楽しく世間話をして気持ちよく家に帰りました。

3年前に汚れた工事用の服で陳列ケースからお菓子を選ぼうとしたのですが、
「当店には安いお菓子はありませんよ」と店主に言われ、あ、すいません。
失礼しました。と答えて、汚いチャリに乗って帰宅したことを思い出します。
その後、店の前を通ってもお菓子を買うことはなく、3年という月日が経ちました。

船木さんは和菓子より昔懐かしいカリン糖が美味しいといい、先ほど
ブラリと買いにでかけました。

帰宅して、一言。「今日は男の店主だった」
彼の顔色で何が起きたか読み取れました。









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2011/5/5 (Thu)  311-31


cactus


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サボテンの花


畳屋さんのベランダに咲いたサボテンの花です。
一夜しか咲かない花だそうです。

町内の人が綺麗な花に見惚れ、「写真を撮らないとね」
撮影をしながら、畳屋さんに写真を撮った?と問うと、

もう、撮ったよ。

カメラを操作できるようになれて良かった。

嬉しいです。










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2011/5/6 (Fri)  311-32


siffon


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リピーター


日本の卵サイズに慣れてきたようです。
Mサイズ5個で焼くと膨らみが足りません。
6個使うと、タララ〜ン。(´▽`)
このように完璧なシフォンケーキが焼き上がります。
些細なことですが、経験と継続が成功の秘訣です。

モトコからメールが届きました。
完璧な仕事をしてくれました。(´・∀・`)bGood!
経験を重ねれば自立までもう一息です。









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2011/5/7 (Sat)  311-33


water meter


photo by lorita12345


160,000.yen


水道量を調べにきた水道局の人が16万円の数字にビックリ。
いつもなら毎月5000円の水道料なのに10倍の使用量です。
3,4月は無人なのでもっと使っていません。あり得ない数値でした。

地中で何かが起きている。

業者に連絡をすると、連休でしたが直ぐに来てくれました。
市の道路から当家の敷地約1m先にメーターがあります。
掘り起こすコンクリートの目安を白いチョークで玄関まで線を引くのをみて
冷や汗がでました。ここで漏水が見つからなければ家の中にも・・・。
とりあえず、約50cmほどコンクリートを掘りおこしてもらいました。

water meter


photo by lorita12345


写真のように鉛管とエンビの接続を少し触ると水が噴き出しました。
市の鉛管と当方のエンビの繋ぎ目からジワジワと水が漏水していたようです。
水道管が鉛管であれば全部取り換える必要がありますが、30年ものの建物に
エンビ素材が使われていたことが判明。ラッキーでした。

これは地面の中での出来事なので全く目に見えないアクシデントです。
原因究明と減額については、市の判断を待つつもりです。

water meter



water meter


朝から開始して半日の作業でした。100年は大丈夫ですと太鼓判を押されました。
それにしても、岡山市内の水道管は現在も古い鉛管が使われているようです。
家の中がエンビ素材でも、源水は鉛管を通り、家庭の水道に流れています。
となれば、水道の水質を疑わざるを得ません。

因みにNYの水道管はいまだに銅管を使用しています。
どこかで漏水が生じれば最悪な作業がエンドレスに続きます。
果たして日本のシンプルな素材と修理方法が良いのか?
両者を比べて講釈を述べるなど素人なので分かりません。









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2011/5/8 (Sun)  311-34


model


photo by lorita12345


model


長期滞在が経理と雑用で終わるのはもったいないので絵を描いています。
100号の空に浮いて読書をする少女の靴はNYから持って帰りました。
履き古した靴がキャンバス上で美しく蘇るでしょう。

NYのモトコからの今朝メールにNY事情が事細かく書いてあります。
ソル・ルイットでの経験が気付かないうちに生かされているようです。


メールに添付された写真の中に当家の山椒の画像がありました。
隣のビルのベランダを背景に手前の枯れたと諦めていた山椒の植木。
左にパセリの植木がみえます。降雪と厳寒に耐えて生き抜きました。

生命力があれば蘇る。
諦めることは簡単。でも、
人として、諦めはご法度なんです。


Mr.Funaki: Sansho


photo by Motoko, Mrs. Kotatsu











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2011/5/10 (Tue)  311-35


mother`s day


photo by lorita12345


mother`s day


岡山市内でIT関係の会社を経営するI氏が訪ねてくれました。
バツイチの彼は豪邸に一人で住んでいて、使っている部屋は2つのみ。
美食家なので、料理人としては腕を奮いたかったのですが、鯛が一匹のみ。
たっぷりの塩で包んでオーブンで焼くレシピを。しかし、塩が足りません。
50cmの鯛にオリーブ油をふりかけ、生にんにく、山芋の輪切りと一緒に
オーブンで30分間焼きました。レモン汁をたっぷりかけて召し上がれ。

訪れた彼の手には赤いカーネーション1本と赤ワイン。
花は母の日のプレゼントだそうです。うむ。
息子とはいいがたい年齢のお客様からサプライズをいただきました。
パリに住んでいた頃、船木さんから1本のバラを貰った事がありますが、
あの時の演出は恋の始まりに拍車をかけたものです。

東京の古巣で仕事をしたいと言うI氏。もうすぐ脱岡山ですか?
最後なら見せておきたいものがある。アトリエの絵を披露しました。

翌日のI氏からのご馳走様メールは、

あの絵は食事よりサプライズでした。
今後も時々プロセスを拝見に伺います。

でも、東京に移られるのでは?
いえいえ。まだまだ先のことですよ。

あらま。









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2011/5/11 (Wed)  311-36


shintaro


photo by lorita12345


キタ━━( ;´∀`)━━!!



岡山のイケメン男です。
シンタローと申します。
4年ぶりの再会です。








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2011/5/13 (Fri)  311-37


DVD revolution


photo by lorita12345


近藤さん


来週から船木さんが暫く出張するので、今のうちに家の仕事をしてくれています。
4年前。岡山のホームセンターの棚で埃にまみれていた3,500円の14インチTVを
2800円に値引き交渉をして買いました。

TV台は元々は黄緑色のスツール。TVと同じシルバー色に塗りかえたものです。
食卓近くにおき、TVを見ながら食事をしていました。たまには寝転んで観たい。
従来の土足生活からスリッパ生活にかえました。冬は絨毯の上にコタツを置き、
足をのばしてミカンの皮を剥くリラックスライフになるでしょう。

TVの位置を移動するために、13メートルのケーブルを棚の中に這わせました。
ところが、TVが食卓から遥か彼方にあるので、画面のDetailが見えるわけがなく、
声だけが頼りのTV生活をしています。

チャンネルを回してもつまらない番組ばかり。当然、DVDが必要です。
こんなに素朴なTVにDVDが接続できるのだろうか。可能!と言う船木さんを
終始疑いの眼でみつめました。冷や汗をかきながらケーブルを繋いだり外したり。
挙句の果て、口喧嘩になり、2人ともアッサリ諦めました。

そんな時、「こんにちは。近藤です」
笑顔の近藤さんが訪ねてくれました。

DVD revolution


photo by lorita12345


TVとDVDデッキを無言でみつめること3分。

彼の指示でケーブルを追加すると、DVDとTVが融合しました。
今回の事で近藤さんが大変なオタクである事を認識しました。

これからは彼のことを「神」と呼ぶことにします。









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2011/5/15 (Sun)  311-38


re-cycle


photo by lorita12345


re-born


ヤフオクでTV台を1300円+送料800円で落札たのですが、発送が6月末になるとか。
いつでもキャンセルを受けてくれるとの事。ホームセンターで同じ台を見つけたので、
早速ヤフオクの分をキャンセルし、台の組み立てに取り掛かりました。
組み立て方がかなり複雑で時間を要しましたが、すべてスッキリと収まりました。

TV台は実家で何十年間もクモの巣と埃にまみれて転がっていた黄緑色のスツールです。
形が面白いのでシルバーに塗り替えて愛用していました。座部分のシルバーが剥げては
いますが捨てるにはもったいない。まだまだ使えます。

再びホームセンターにチャリで走りました。
スプレー1本の為に片道30分チャリを走らせます?
ああ、アタクシって、なんて行動派なのだろう。(´_`) 

ちなみに、イスの座部分を外すと中が空洞で便利な収納箱。
沢山の札束や実印などが収納できる優れ物だったのです。
万が一、緊急事態が起きればスツールを脇に走るつもりです。











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2011/5/16 (Mon)  311-39


hato


photo by hato


FAENZA


プロジェクトの片付けとクライアントとの打ち合わせで超多忙のサクちゃん。
空腹というのでローストビーフのサンドイッチを作りました。
血の滴る肉よりウェルダンが好きな人なのでフライパンで2度焼きのウェルダン。

サンドにかぶりり付いていると、サクの嫁、ハトちゃんから電話があり、え?まじ?
目が点のサクちゃんに、何かあったの?と聞くと、ニャッとして教えてくれました。
上の作品群が新人登竜門で有名なFAENZAに入賞し、そして受賞したそうです。
イタリアへの作品梱包&発送の費用が40万円相当。彼らの決断と行動力に敬礼。

サクちゃんが去った深夜、船木さんが主催者からの受賞内容の手紙を解読。
賞金額も明記されていて、かかった費用は余裕で捻出される金額でした。
ここだけの話ですが、アタシも実はNYで入賞したことがあります。賞金は1000ドル。
かつて欧州のコンペで賞金荒稼ぎ男と称された船木さんですが、ハトちゃんとは
比べものにならないほど微々たるものでした。

2人は6月の授賞式にイタリアへ行くそうです。
サクちゃんにはタキシードと片ピアスを勧めました。

さて、アタシはこれから関係者や雑誌社達にメールをします。
帰国して1ヵ月。最も嬉しい吉報でした。It's my day.









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2011/5/17 (Tue)  311-40


landscape


photo by lorita12345


one day


タイトル「311」が、既に40話になってしまいました。
いつものようにアーカイブスに保存して、新規に「LINKER-6」を始めます。
タイトルのLINKERはリンクするという意味合いで適当につけました。
何話になったのか、アーカイブスをみなくては分かりません。

さて、1ヵ月が走馬灯の如く過ぎました。黙っていても時間は過ぎていきます。
そして、アタシはこれからの人生をどんな生き方をするのでしょう。

若い才能達が前向きに努力をする様を静観できる年齢になりました。
作家にとって焦りは禁物。運と時間に逆らってはいけません。
人の模倣ではなく自分らしさを探さなくては意味がないんです。
20年前のアタシの絵。穴があればはいりたい。あはは(乾いた笑い)


landscape


photo by lorita12345


ホームセンターへの道中に長い桜道があります。チャリを止めて、
目の前に垂れる桜の枝から、桜葉の塩漬けを作る?7枚を採りました。

持ち前の冒険心で横道にはいると、大きな庭のある家に出ました。
家こそ朽ちてはいますが、かつては豪邸だったと思われます。
敷地500坪の庭の木々は大木に育っています。手入れが大変でしょうね。
くぐり戸に売家と書かれた不動産の電話番号を取り敢えずメモしました。









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2011/5/17 (Tue)  311




by shinsaiganbarou








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