BBS DIARYLIBRARY 

ロリ〜タのひとりごと

2009/3/3 (Tue)  DT-G 1

click!

click!

photo by lorita12345
down town girl


風の音がいつもより激しく古い窓ガラスを叩きつけています。
今夜は雪が振るのかな・・・うぅ。寒っ。

深夜の雪が大雪になり、今朝の摩天楼も道も人も銀色です。
PCの前の凍りついた窓を開け、隣の屋上を撮影しました。
放置されたテーブルに10cmの新雪が積もっています。



2009/3/4 (Wed)  DT-G 2

a day before snowing at NORITA

photo by lorita12345

A君

大雪の前日、東京から25歳のA君がやってきました。髪はボサボサ。袖口部分がスリ切れている着衣。いつもと変わりのないA君ですが、会うたびに大人になっているのが分かります。相変わらずソフトな喋り方ですが、主張のできる仕事師になっていました。年下でもクン付けで呼ばないように気をつけているので、日記のタイトルに戸惑っています。いつもA君を、タケシ(仮名)とか、タケチャン(仮名)と呼んでいるんですけどね。東京のA君は休みも殆どなく、早朝出勤、夜中帰宅の仕事に追われる日々なので、今回のNY出張を心待ちにしていたのではないでしょうか。

到着した翌日は記録的な大雪になりました。会場内での仕事なので作業靴を持参していません。小柄な船木さんの安全靴(なぜかデカ足)を貸しましたが、予想通り靴擦れをしたようです。2日目からはスニーカーででかけていました。





2009/3/7 (Sat)  DT-G 3

at NORITA

photo by lorita12345

NOLITA

居住しているNOHO地区からNORITA地区を過ぎるとCHINATOWNの中華街です。

A君の朝食は、たっぷりのホウレン草と生シイタケのバター炒め、カリカリに焼いたベーコン、目玉焼き、ヨーグルト、パンなどです。毎日同じものを作っていますが、黙々と無言で食べてくれます。中華街の八百屋で無言で1本の指を立てると、1ポンド分のホウレン草やシイタケをナイロン袋一杯にいれてくれます。一山3ドルのサツマイモ芋を買い、オーブンで30分焼き、熱いところをポコッと半分に折り試食しました。
やはり日本の金時サツマ芋とは比較できないほど不味いです。

焼き芋をA君に、

ほれ、うまいよ〜

いあ、僕は、、、遠慮しときます

(鋭い奴・・・)

冷たくなった焼芋数本が、台所のテーブルの上に転がっています。

potatos


帰る途中、NORITAの靴屋のウィンドウで立ち止まりました。
何気に可愛いと感じました。値段をみると380ドル。
買えないので撮影をしました。満足です。




2009/3/8 (Sun)  DT-G 4

MR.SM

photo by lorita12345

SM・・・

例のSMではなく、サイズのSMでもなく、単純に名前を略しただけなんです。上背のあるお洒落でダンディーなSM氏との付き合いが長くなりました。いつもはA君の部屋に泊まるのですが、今回はスタッフ達と近所のウィークリーマンションで共同生活をしています。疲労が極限に達しているSM氏が、

ねぇねぇ。少しだけ横になっていい?

A君の乱れ放題のベッドに寝てもらいました。ほんの5分の熟睡で元気を取り戻したSM氏が、「いやー、少し寝れば良いんですよ」。SM氏をはじめ皆が疲れている筈なのに、全員が爽快な笑顔で集まりました。今夜はSM氏のリクエストに答えて、超手抜きのカレーライスとサラダ。デザートはケーキの代わりにサツマイモを焼きました。

Mr.Funaki+ MR.SM+ AKI+ Tokyo Girls+ A-kun<



12時過ぎ、再会を約して全員が笑顔で去りました。皆さん。お疲れ様です。
台所で片付けをしていると、軽やかにA君が率先して動き回り、アッという間に片付きました。船木さんは素早く寝巻きに着替え、「さぁ、もう、寝よう。おつかれさん」




2009/3/9 (Mon)  DT-G 5

daily work...

photo by lorita12345

ああ・・・無情


今日は真夜中まで現場で仕事をしますんで帰りは遅いっす。

そう言われてもね、正直なところ何時に帰ってきてるかも知らないんです・・・
最近は毎晩9時過ぎに就寝し、翌日は午前4時に起床し、メールの返信を済ませると、直ぐにアトリエで制作をしています。壁向こうにA君の軽い寝息が聞こえます。
「ああ、帰ってきてるのね」

今回のA君の仕事は昨日が最終日だったので、さぞや疲れていると想像しました。
ゆっくり寝かせてあげようと思っていたのですが、きっちり午前8時に起きてきました。

久しぶりに電車でビーコンの美術館に行ってきます。朝飯はいりません。

牛乳とコーヒーをだしながら、

ヨーグルト食べる?というと、キラキラした目で、(゜▽゜)はい!
パンをトーストしたんだけど食べる?(゜▽゜)はい!

お母さんにお土産をいただいたのにお返しを用意していないの。ごめんね。

泊めていただいただけで十分です。それにしても、経費はすべてクライアント持ちだったので、僕の出費は蚤の市でアンティークのナイフを買っただけだな・・・

A君がでかけた後、手付かずの書類の山を呆然と見つめるアタシです。




2009/3/11 (Wed)  DT-G 6

A

photo by lorita12345

C YA


何から何まで・・・お世話になりました。

空港行きの乗り合いバスを待つ間、A君が真面目な顔をして船木さんに言ったそうです。綺麗に折り畳んであるA君のベッドのシーツや枕カバーを見ながら船木さんとアタシは少し複雑でした。ノー天気で強気の振りを見せているけど、結構気を使っていたA君のことが可愛そうになりました。

今回は人の出入りが激しくて、A君の存在で精神的にどれだけ助けられたか。
ご存知でしたか?A君。





2009/3/12 (Thu)  DT-G 7

AKI

photo by lorita12345

AKI


こんばんは。

すっかり遅くなりましたが、先日はごちそうさまでした。
やっぱり自分で作る適当料理より格段においしかったです。

さて、フェアが終わって一安心ですが、ちょっと疲れました。
展示してみて、自分の作品にちょっとがっかりもしました。
ビーコンの美術館に行けたのは良かったのですが、
何か緊張の糸がぷっつり切れました。

気を取り直してもとの生活に戻ります。
また近いうちにお会いしましょう。





アキさま

メールありがとうございます。
アートフェアのブースに居ることは、それはもう大変なエネルギーだと思います。
皆様の心労は極限だったと想像しています。本当にお疲れ様でした。

こちらはA君が去り、家の中がポッカリとしています。
いつも外出しているので居ないに等しい人ですが。笑
早速東京からメールがはいりました。無事に帰国したそうです。
明後日から客人が1週間やってくるのでA君のシーツなどを洗いました。

先ほど会社用のTaxReturn(税金申告)を済ませました。
次は今月末の個人用のTaxReturnです。

暇な時というか、気分転換をしたい時はいらっしゃってください。
楽しみにお待ちしています。 ロリ




2009/3/13 (Fri)  DT-G 8

display

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ワラジモード


2足のワラジと申しますが、アタクシは一体何足のワラジを履いているのでしょう。
午前中にメールの処理、それからエクセルで経理を見て、その間に雑用をする毎日ですが、正直なところ大したことをしていません。何でも物凄い速度でやっつける得意技がありまして、慣れというよりも、むしろこれは神業でしょう。

ブログ「腐った果実」でお馴染みのヒトシが、「船木!でてこい!説教してやる!」
ねぇ、ヒトシよ。アタシは副社長、秘書、経理、雑用などをを黙々とやっていますが、SmallCorporationの船木社長はポイントを射た行動をとる人でしてね。少ない残金について経理報告をすると、「あ、そう。なんとかしないとな。まぁ、よろしくたのむわ」

青空の下、銀行に行き、次に文房具屋で重いコピー用紙をバックパックに押し込み、ヨイショッ。帰宅途中、ウィンドウのウェディングドレスの前で暫く立ち止まりました。
もし船木さんがこの写真を見れば間違いなくガッカリするでしょう。

スーパーで買った1ドルの指輪を手にNYの市役所にいき、25ドルで結婚式を挙げたアタシ達ですが、ほんの5分の宣誓式を終えると、スーツ姿のアタシはそのまま電車に飛び乗り職場に。船木さんもスタジオに戻り生活費のために制作を続けました。

ウェディングドレスを見るたびに船木さんは永遠に辛い思いをするでしょう。





2009/3/15 (Sun)  DT-G 9

colored

photo by lorita12345

なめんなモード


これは細切れ布を縫って作った巻きスカートです。スカートには派手すぎるので制作時に使用しています。どんな色の汚れにも適用するので便利な逸品です。

さて、今夜は真上の住人がBaby Shower祝いパーティをやっているようです。
すぐ真下のアトリエには線描に集中しているアタシがいました。
カタカタカタ、ドンドンドン。ダッダッダッダッ。激しい靴音です。

別の場所に住んでいる貸主・デボラに船木さんが苦情の電話をしました。
アトリエで聞いていると、船木さんのいつものソフトな口調の英語が聞こえます。

Baby Showerをやってるんだから、リーズナブルだと思うわ。

デボラに舐めたことを言われたそうです。

パッチワークのエプロンを脱ぎ捨てたアタシはモニターの前に座り、深呼吸。そして、
物凄い速度でタイピングをし、デボラと住人全員に以下のメールを送信しました。

Members:

Around 8 pm , Deborah sub-let tenants started a party without any notice.There are many people with hard shoes, walking around, still going on as of 9:45. Mr.Funaki called Deborah. She answered and said this is a reasonable. Because today is Friday and only 9:30PM.

What is Deborah's reasonable? We do not understand it. If they have a party, they must inform us in advance. Also they suppose to have some carpets to avoid noise of heavy shoes. We think this is a reasonable.
The Heavy shoes people are still walking around on my head.
Regards,
lorita12345

1分もしないうちに、デボラから陳謝の内容の返信メールが届きました。デボラは下手な英語で苦情を言う日本人のアタシ達を適当にスルーしたつもりなのでしょうが、日本人には強い取り得があるのです。言葉で制せないなら、文がある。揚げ足をとられないために、ギリギリのところでやる。日本人の弱点をアナドルメサルナ。


翌朝、他の住人達からデボラへの苦情メールが届いていました。
そうなんです。日本人特有のお茶を濁す誤魔化し方は間違っているんです。
Just Say "NO"





2009/3/16 (Mon)  DT-G 10

secret

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オレンジの館


やっぱり新しい冷蔵庫はエエナー!

何といっても水漏れがありません。古い冷蔵庫は老朽化のため、水を溜めるタッパーが約2週間で満杯になりました。タッパー君。良く堪えてくれました。これで旅行中はタッパーから溢れた水のことを心配しなくて良くなりました。古い冷蔵庫を持って帰ってくれる条件で、チャイナタウンの電気屋で一番安い素朴な新品を買いました。デザイン的には問題があるけど贅沢は言えません。運搬の中国人達は、粗大ゴミの冷蔵庫をみて、「ここまで使うか?」と驚いていました。

冷蔵庫の中身を公開しましょう。入れ物や瓶などはジャムとか味噌とかが入っていたものを再利用しています。中央トップの棚に玉ねぎが見えます。これは使いかけの玉ねぎの保存用の入れ物です。半信半疑で2ドルで買いました。早速玉ねぎを半分いれて保存。全く玉ねぎの異臭がありまません。この優れものは、もしや、中国製?

アメリカ製でした。(´0ノ`*)素晴らしい!




2009/3/17 (Tue)  DT-G 11

beauty

scanned by lorita12345

美系図


日本橋のN氏がやってきました。彼もA君と同じく、朝ご飯を食べて、朝シャンをして、少し話しをしてでかけます。そのまま夜中まで帰ってきません。彼との出会いは船木さんが入り浸っていた某HPの住人達とのオフ会にアタスが代理ででかけた時に始まります。メンバーの中に専門家の人が同席しており、その人がN氏でした。

その後、N氏とは何気に付き合いが始まり、まだドアもない状態の岡山の家の最初の泊り客でした。エビをオーブンで焼き、焦げた白煙の中で美味いと言って食べてくれました。岡山の家の改造費を考えていなかったアタシ達に助言をくれたのも彼です。この話はその内にLINKER4で認めるつもりです。彼は控えめで謙虚で言葉数の少ない人ですが、大変な頭脳明晰の人物です。恐らくIQが相当高いと思います。
しっかりしているので、「長男?」

いいえ。甘え上手の次男坊です。

N氏持参のカタログの1ページのこの絵は、200年前の清朝時代の絵です。彼女達の絹の衣、豪華な玉(ギョク)のイヤリングやブローチ、つけ爪、髪飾り、間違いなく金製のブレスレットなどなど。清朝のロマンを感じます・・・




2009/3/18 (Wed)  DT-G 12

beauty

photo by lorita12345

(´、丶) ぁ・・・


枯れた植木を処分しなくては、と考えていた矢先、

小さい新芽を見つけました。

渡米した頃に食べたアボガドの種が発芽し、全長2m近くに成長していました。ロリ板では過去に何度も登場している木です。毎朝オハヨウと挨拶をし、共に生きてきた生物です。何年も前に日本の実家の庭からカバンに隠して密輸した山椒の植木も枯れたのですが、おや?なにやら新芽らしきものが見えます。1週間後、バタバタしている間に、アボガドの芽から双葉が開き、山椒からは瑞々しい新緑の葉が出ています。生命力って偉大ですね・・・

政治部屋のRBさん。病気に負けないで長生きしてください。



2009/3/20 (Fri)  DT-G 13

spring?

photo by lorita12345

Thursday

調子こいてたら、うっかり鼻水。
こちらは、まだまだ寒いです。

ドコモの携帯に爽やかな音楽と共にメールがはいりました。おっと、迷惑メールが5通も入っていました。削除をしていると、もう1つのドコモから着信音が聞こえます。曲名を忘れましたが、たしか・・・演歌の、”北の海峡〜冬景色〜♪”(´-`).。oO
アダルト系の迷惑メールが13通もはいっていました。夜通し受信音が鳴っていたと思われます。音量を最大にしていますが、爆睡していたので気づきませんでした。

おはよう。木曜日。




2009/3/21 (Sat)  DT-G 14

spring

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なごり雪

日本橋のN氏が去りました。朝食のパンをかじりながら、ボタン雪が舞っているのに気づいたN氏。席を立って窓にピタッと顔をくっつけて空から舞い落ちる雪を見つめています。九州から大学入学で上京した日が東京は大雪だったそうで、N氏18歳の優しい思い出です。朝からどんよりと雪まじりの曇り空でしたが、お昼を過ぎると晴天になりました。飛行機は日本に向けて無事に飛んだようです。

今回はN氏が東京の業界では名の知れた紳士(I氏)を連れて来てくれました。
「始めまして」と、おっしゃるので、アタシは東京で1度おめにかかっています。
「そうでしたか。それは失礼しました」

夕食のメニューは手抜きのライブロブスターを茹でました。
それぞれがロブスターをチッチッと食べ始めると、

あ!思い出しました!ああ、あの時の女性ですね。なるほど。

アタシはロブスターか・・・。

I氏が持ってきてくれたロシア皇帝のニコライが愛したというシャンペンと白ワインがロブスターに良く合い美味でした。一同がロブスターの汁を飛ばしながら暫しエビと格闘しました。ちなみに茹で上がったロブスターを半分に出刃包丁で切ると味噌部分がでます。ためておいて濃厚な味噌汁を作りました。船木さんが大切にしている山椒を特別に数枚味噌汁にいれてお椀に。I氏は「美味しい・・・」と絶賛し、2杯目をおかわりなさいました。

さて、このI氏は業界ではプロ級のプロ。
船木さんにとっては以前から大変興味のある人だったようです。
この話の続きは明日また。




2009/3/23 (Mon)  DT-G 15

Mr.I

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宴のあと

素敵な笑顔とグレーの髪のI氏が両手を揃えて、「ごちそうさま」

I氏の業界は当方の業界とは全く違う世界の人で、奥の深い業界の生業を面白可笑しく聞かせてくれました。船木さんの趣味は伊万里の収集なのですが、プロのI氏の話を聞くチャンスなんて滅多にあることではありません。多くの専門書籍を読破し、お宝鑑定団をレンタルし、アメリカの骨董屋で身銭を切って買い、夜な夜なウットリ見つめる船木さんの後姿は滑稽です。

アタシの愚痴をサラリと交わしながら、最後に言う言葉は、「すべて君の老後のために集めてるんだよ」 自信のある口調で自慢気に説明されても全く興味のないアタシです。でも、もしかしたら掘り出し物で、物凄く高く売れるかも?と期待する気持ちがなくはありません。

今回のI氏の登場で長年の結果がでるような気がしていました。本棚に飾ってある傾いた壷の裏に厚紙を貼り平均を保っているのを見て、I氏が落ち着いた声で言いました。「ゆがみがあるから風情があるんです。支えはお取りになったほうが・・・」 結論としては、この壷は本来は蓋付だそうです。蓋のない壷ですが、珍しい初期伊万里の逸品と言ってくれました。こうなったら全部見ていただきたい。船木さんはイソイソと手作りの紙箱からだしてきてはロブスターに夢中のI氏に検品をして戴いたわけです。

これはいかがでしょう。と、船木さん。

ああ、これはイケマセン。普通の食器としてお使いになったほうが・・・

じゃぁ、これは?どうでしょう。

あぁ、これも・・・普段の食器にお使いになったほうが・・・

・・・・・・・・


船木さんには考え直していただきましょう。あははははは




2009/3/26 (Thu)  DT-G 16

just dish

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論理板子家の秘宝

論理板子(ろりいた)の実家の水屋から持ってきたお皿です。

3枚の同じ柄をカバンにいれたのですが、途中で2枚が壊れたので成田の飛行場で捨てました。後で知ることになるのですが、金直しか、共直しができたそうです。無知は悪だと後悔しています。そして、この初期伊万里の皿が船木さんの古伊万里集めのきっかけになりました。

表参道の近くに骨董通りがあり、お宝鑑定団でお馴染みの中島誠之助氏のお店がありました。店内には染付けの古伊万里だけが並べてあり、通りすがりの客を入れたくないため入り口のドアには施錠がされていました。入り口でドアをガチャガチャしていると、店内から様子をみていた中島氏が「どうぞ、おはいりください。」 
アタシ達の印象が良かったのか、或いは良い客だと感じたのでしょうか。理由は分かりません。TVで見る中島さんと同じく上物の着物をまとい、古い袱紗の上に何気に名刺置きがおいてありました。センスの良い人だと感じたものです。

NHKで白州次郎のドラマを放映していますが、妻の白州正子の著書の冒頭に下記のようなことが書いてあります。

伊万里はいわば二流の骨董であるから、
伊万里だけ集めても腕は上がらない。


彼女の収集したものは冴えた一流のものばかりで確かに頷けます。戦後は斜陽族が増え、彼女がどのようにして骨董を買い集めたのかは知りませんが、かなり質の良いものを集めていると思います。

さて、日本ではかつて骨董ブームがあったそうですがアタシ達は何も知りません。アメリカにいるのですから、戦後GHQに関係した人々がアメリカに持ち運んだものを集めるしか方法がありませんでした。

ある日、九州から骨董屋の店主が訪れ、何気にテーブルにおいてあるこの皿をみて「売って欲しい」とおっしゃる。なぜだかアタシ達には分かりませんでした。寝耳に水の船木さんが猛勉強を始めたのはそれから直後のことでした。




2009/3/28 (Sat)  DT-G 17

downtown girl

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2ちゃんねる

気がつけば週末です。先週の金曜日はFederalExpressが成田で事故を起したため、NYからの日本行き便が運行中止になりました。船木さんを見送ったらすべてアタシだけの世界になると思っていたのに状況と予定が変わりました。船木さんが出発した後、アタシは先ず寝具の片付けと洗濯。それからアトリエとパソコンを往復する生活習慣を予定していたんです。食事なんて何でも良いので食材を買っていません。

先週、船木さんのアヌスにオデキが出来て痛いと言うので2chに「良いドクターを教えてください」と船木さんの代理でコッソリ書き込みをしていました。スレはWBCで燃えていたので恐らくレスはないだろうと期待をしていませんでした。

起床してなにげに2chのスレを見ると沢山のレスがあり驚きました。ドクターの名前などの情報のほかに、現在の症状についての質問、食事の内容、あげくの果ては職種などと様々な質問へと発展していきました。このスレはNYに住む人々用に数年前に船木さんが立てたのですが、久しぶりに見るとオリジナルのスレがすでに30回以上になっています。全てにレスをするのが大変になったので、僕(代理)はお礼を述べて暫く退座することにしました。僕(代理)の最後の締めくくりの挨拶文に対して、ピンク文字のこの人は途中からコテハンに変え熱心に書き込んでくれた人です。本当はピンクの文にもレスをしたくてたまりませんが、我慢しています。

本当はね 僕 もっと話したいことがあるんです
海外で生活するためには まずは健康でなくては 駄目ってことなんです
僕はガリガリ君だけど健康だったんです 不運は突然やってくるものです 
海外生活を送る人々は自分のことは自分で何とかしなくてはならないんです
ネットの海で見ず知らずの人たちと話しをしたり 助言をもらったり レスをしたり  情報交換したり 感動したり 愛を感じたり 本当に沢山のことがあります 僕・・・皆さんに励まされました 本当にありがとうございました!



ポジティブで人柄が良く他人への感謝の念を第一に考えるのって
素晴らしいことだと思う。特にネットは顔が見えない分、
書き手も読み手もマナーを忘れがちだけれど。

世知辛く、不景気なこの御時世に腐らず、諦めず、
困難に立ち向かってる貴方はスゴイぞ!
自分も、貴方から学んだことを生かすよう心がけます。

オデキが治ったら一緒に野球行きたいな!!
レギュラーシーズンはもうすぐ。NYの球場2つとも新しいし
新しい季節のスタートにピッタリだしね。





2009/3/29 (Sun)  DT-G 18

downtown girl

photo by lorita12345

Tokyo Girls


何年か前にチェルシーの画廊で村上隆氏が選んだ日本の女性作家達の展覧会が開催されました。村上氏は国際的にも注目される作家です。午後6時のオープニングでしたが30分前に画廊に入り、画廊のスタッフ達と挨拶を交わしながら作品を見ました。酷い作品群に愕然としたにも拘らず既に完売でした。来廊客で混雑してきたので画廊を後にしました。家に帰るバスの中で珍しく考え込んでいるアタシがいました。
1度は筆を折っていたのですが、長い間使っていない絵具はまだ使える・・・?
あの日がなければ今も描いていなかったと思います。

子供の頃からイーゼルの前に座す父の姿を見て育ったので、絵具には早くから慣れ親しんでいました。毎週日曜日には1時間も電車に乗り、デッサンを習いに先生のアトリエに通わされました。学生の頃から日展系の団体に所属し、日展にも入選し、先生と呼ばれる作家さん方と共に行動していました。決して上手くもない絵で、ましてや日展系に創りあげられた作風に嫌気と焦燥感を感じる日々でした。日展関係の付き合いや挨拶周り、そのための経費などはすべて親任せ。「バカバカしい・・・」。

丁度その頃短期留学が受かり、パリの留学先で船木さんと出会いました。
帰国してからはこれまでの過去の画歴を清算しようと決意しました。



2009/3/30 (Mon)  DT-G 19

modeling

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processing


久しぶりに絵具一式をいれたダンボール箱を開くと、Holbeinの絵具は蓋が完全に固まっていました。ペンチを使ってもあきません。諦めてチューブの下から開け、開け口にはテープを貼りました。ホルベイン絵具は滑らかで使い心地が良く昔から愛用しています。かつてのアタシは絵具をパレットに無駄にグニュグニュと絞り出し、ペインティングナイフでペタペタと厚塗りをし、パレットを掃除することもなく、これがプロの描き方。なんて調子こいていました。実に贅沢な描き方をしていました。今頃になって深く反省しています。

数本の筆を残して殆どの筆が全滅でした。リンシード液はセイフ。船木さんがいつか再び使うかもしれないキャンバスを黙って提供してくれました。ジェッソの下塗り、ペーパーかけ、下絵用の絵具を塗り、乾けばまた違う色を塗ります。その間に下絵用のドローイングを何枚も描き、後はキャンバスの乾燥を待つだけです。

10日後、キャンバスが乾燥したので描き始めました。

筆の使い方は自転車や水泳と同じで1度覚えてしまえば忘れません。ほぼ完璧でした。ただし、絵具の使い方を忘れていました。なぜか生(なま)の色がでてしまう・・・。
天才ではないので、絵を描いたり、文を書く際、数学のような計算が必要で、思い出すまでにかなりの時間を費やしました。


近所の新しいレストランで宣伝用の撮影をしていました。窓辺で食事をする男女が料理を食べるシーンです。照明係りの男が寒風の中、撮影用のスクリーン板が春一番の強風で倒れないように必死で支えていました。do you need my hands? 微笑み返した男と立ち話をし、家に帰り仕事を続けました。




2009/4/1 (Wed)  DT-G 20

canvas

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processing


フェデラルエクスプレスの飛行機事故のため、船木さんのANAの予定を1週間後に変更しました。今回は1ヶ月ほど留守にします。留守番のアタシは気ままに、気楽に、有意義に、夜更けまで起きて、すべての時間をフルに活用できると思います。勿論仕事を1人で片付けなくてはなりませんが、そんなことは何でもありません。外出をしないでヒキコモリます。ルンルンしています。^^v スーパーで当分の食料を買い込みました。リュウが仕事の帰りに立ち寄ってくれたのでカレーを鍋一杯作りました。残ったカレーを小分けにして冷凍。6食分はあります。楽勝です。

不在中の事を考えてくれたのか、よく壊れるお風呂の蛇口からお湯が噴出したら、水道の元栓を締めて後は何とかするようにと教えてくれたり、自分のお宝(伊万里)をいれたキャビネットの鍵の場所を懇切丁寧に教えてくれたり、泥棒が入らないように窓枠に釘を打ってくれたりと気を使ってくれます。今度は大きいキャンバスに描くと言うと下地(ジェッソ)を塗る作業を深夜までやってくれました。帰ってくるまでに出来上がっていると思うよ〜。楽しみにしててね。ルンルン♪

船木さん。いってらしゃい。 ^^^^^^^^



2009/4/2 (Thu)  DT-G 21

NIKE

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NIKER


Naples Yellowの絵具がわずかなので買いに近所のBlick画材店に。この色は背景に使いますが、ホルベインはどうせ高いという潜入感があるので、微妙に色が違うけど安いメーカーの価格を全部確認しました。でも、どうもしっくりしません。背景ですから色は消えるのですが、最後までこの色が見え隠れするトランスペアレンシーの効果があるんです。仕方ないか・・・と、ホルベインの絵具を確認すると、一番安い・・・
1本 $8.89。2本買いました。

パン屋に立ち寄りましたが、いつものチアバッタは売り切れていました。歩いていると存在感のないビルの前で男の子達が長蛇の列をしています。何をしてるの?と男の子達に尋ねると全員が口を揃えて"NIKEの限定の新作が買えるんだ"と答えます。

どこから沸いてきたのかと思うほどどれもこれもモデルのように可愛いメンツです。
全員が意識して新しいNIKEを履いています。遅れた男の子達はオーマイガッドと叫び慌てて末尾に並びましました。その後も男の子達がドンドン増え、振り返ると200人程の列になっていました。

NIKE

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2009/4/3 (Fri)  DT-G 22

book seller

photo by lorita12345

almighty life


近所の画廊で個展のオープニングでした。いかにもヨーロッパ的な作品で、作家の名前もジャン・クロード・ナントカ。フランス人かも?んんん。線の細い作家と久しぶりにフランス語で会話をしました。直ぐに2人とも下手な英語にかわりましたが・・・汗。
さすがに英語は万国共通言語であります。

昨日は住人達の一部が集まり極秘会談をしました。つまり、談合です。皆の話しを聞きながら、「ほー。なるほどぉー」と頷くアタシに、エメリン、ジョン、チップ達が怪訝な表情で、「ロリタ、理解してるの?」

Most Likely・・・(たぶん)

軽く答えたものの殆ど理解できていません。普段は粗末な語彙と身振り手振りの表情で通じていますが、法律用語がでてくると辞書を手繰りながら参加したくなります。必ず各々が意見を述べることになっているので、「ヨッシャー!アタイの番や!」と朗々と語り始めるのです。皆が、「ほー。なるほどぉー」と頷くので、

あんたら、本当に理解しているの?


英語力はどれくらいあるんですか?と、もし誰かが問えば?

アタシは何も問題ありません。
問題があるのは聞き手のほうです。






2009/4/5 (Sun)  DT-G 23

free bread

photo by lorita12345

Free


香ばしい匂いがダウンタウンの一角に漂っています。
おそらくパン屋さんでパンを焼いているのでしょう。

パン焼き工場の前にボーと立ち、春の訪れを感じていました。
工場のパン職人とガラス越しに目が合ったのでニッコリ微笑むと、
職人が両手に焼きたてのパンを沢山持ってでてきました。
1個59セントのシンプルな丸いパンです。

職人さんがアタシのバックパックをアゴで指しています。「え?開けろって?」
バックパックに沢山の焼きたてのパンをドサッといれてくれました。





2009/4/6 (Mon)  DT-G 24

plants

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Sunday


窓辺の植木鉢に2本のパセリが生き残っているのを発見しました。上から落ちてきた煙草の吸殻やゴミを綺麗に取り除き土を加えて種を蒔きました。バジルの鉢にも種を蒔き、転がっていた腐る寸前の里芋を試験的に埋めてみました。もしかしたら芋の葉が出て、芋堀が出来るかもしれません。山椒の植木はみるみるうちに葉が増え、貧相ではありますが枝が伸びています。近日公開予定。

政治部屋のFreedom氏から掲載写真についてお褒めの書き込みをいただきました。最近はカメラをもって遠出をしないので、殆どの掲載写真はドコモのFOMAで撮影しています。植木鉢の写真はCanonのIXYで撮影しました。

午後6時過ぎ、Flesh Tintの絵具を買いに画材屋サンにでかけました。でかけるというより近所なのですが、日曜日は6時が閉店でした。ドアマンに絵具を見せ、「1本だけ欲しいので代わりに買ってくれる?」 懇願したものの軽く断られました。

そのまま家に帰るのが勿体なかったので、人で混雑する道を人にぶつからないようにゆっくり歩きました。靴屋で夏用のサンダルを見たり、マクドナルドではメニューと価格をメモりました。惣菜屋のメニューをみると焼き蕎麦がありました。ほんの少しをプラスチックの入れ物にいれ、レジで計量してもらうと2ドルと35セント。愚かな出費をしたと反省。行きかう人々はそれぞれで、空には低空飛行をする飛行機が西へ東へと飛び、仰ぎ見ればビルの屋上の植木がサワサワと淡い緑色に染まっています。立ち食いをしながらキョロキョロするのもファンタスティックです。




2009/4/9 (Thu)  DT-G 25

The Men

photo by lorita12345

続・なごり雪


連日夜中3時までオフィスワークをしています。
モニターを睨んでいると目がシマシマするのでお風呂に入りました。
電気を消して、小窓を全開し、熱い湯船につかればまさに露天風呂です。
近所は寝静まり、アタシだけの温泉です。これぞ至福の時であります。

あれま、雪が舞っています。どうりで寒いと思ったわ。
真っ裸で爪先たてて窓を閉めました。寒っ。。。ブルブル

トラックから荷物を降ろす作業で人手が足りなくて往生している人々。
道ゆく男達が寄ってきて彼等を手伝います。ワッショイワッショイの気分というか、
もし怪我でもしたら責任問題はどうなるのか?彼等はそんな事を考えないのか?
小さな親切運動はこのようにして生まれるのでしょう。

全員が笑顔で奇声をあげてピースサインをしてくれました。
男たちの視線をうけて焦ったドコモが揺れました。




2009/4/10 (Fri)  DT-G 26

coconuts cockies

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憲法改正・前夜


最近のプチ会議(秘密会議)はエミリンの部屋で極秘で行っています。13日(月曜日)は住民全員の本会議があります。我々4人組は事前に何度も話し合いドラフトを作成しました。弁護士・メアリーにも法的な面で助言を受け、ドラフトを修正するたびに確認してもらいました。そして昨日完成したドラフトのコピーを他の住人達全員に速達書留で発送し、後は本会議での投票を待つだけです。

具体的な理由は省略しますが、簡単に言えば、既存のハウスルールを変えようとしています。憲法或いは規則というものは大小かかわらず不動のものではなく、常に状況に応じて変える事が可能なのです。日本の憲法も然りであります。

早速手紙を受け取った住人達の中から怒り狂った電話や、異議を申し立てるといった内容のメールが届いています。彼等は弁護士に相談したいので本会議を2週間延期して欲しいとのことです。もともとは彼等の希望で従来の会議を月曜日に延期していました。よって、予定通り会議を決行しますと返信しました。いずれにしても月曜日の会議で過半数を取れば我々の提案(正論)が通ることになります。


プチ会議ではエミリンがいつも日本茶をだしてくれるのですが、一時はグリーンティーなんて外人はあまり飲みませんでした。砂糖をいれて紅茶気分で呑む人もいました。エミリンは丁寧に湯冷ましをするので甘くて優しい煎茶です。時代は変わりました。

最終の打ち合わせが終わる頃、ジョンが”甘い匂いだね”

エメリンがココナッツクッキーを焼いていたようです。精神科医のエミリンがお菓子を焼くなんて想像できませんでした。ジョンと、チップが急いで仕事場に去った後、エミリンが焼きたてのクッキーを器にいれてくれました。クッキーは甘くてヤミーです。




2009/4/12 (Sun)  DT-G 27

AX

photo by lorita12345

AX AD


さすがに連日の睡眠不足で昨夜は午後9時過ぎには就寝しました。
チャングムをみながら船を漕いでいる哀れな姿を想像してください。
アホのように爆睡しました。10時間も寝たことになります。

爽やかな日曜日の朝です。連日の雨や雪まじりの天気が嘘のように晴れています。
起床して小一時間チェルシーを歩きました。最近ゆっくり歩くことがなかったので、風景の一部が変わっているのに気づきました。例えば、市の要請で数年に1度の割合で義務づけられているビルの修理が増えています。トップから一階までビルの絵を描いた布をかけて工事をしている商業ビルが目立ちます。

ポップな広告をたまに撮影しロリ板にアップしていますが、最近は携帯時代なので公衆電話(pay telephone)が少なくなっています。電話ブースのガラスに貼られた広告の上にスプレーで悪戯書きがされるのは時間の問題でしょう。

悪戯書きといえば、先日、作家の奈良ヨシトモ氏が電車の壁に悪戯書きをし、いくじなしの奈良氏は描いたものを消しているところを警官に捕まり留置所でお世話になったそうです。翌日の新聞のトップ一面に大きく取り上げられたそうです。当方はNYタイムスしか読んでいないので、タブロイド版のデイリーニュース紙を見ていませんので詳細を語れませんが、インタビューで奈良氏が語ったそうです。

つかまえた警察が僕のキャリアを知らなかった。

あんたね・・・勘違い甚だしいよ。知るわけないじゃん。
そもそも、真夜中3時にアホなことをする?恥を知りなさい!


本人を先ずは正座させ、夜を徹して説教したくなります。





2009/4/14 (Tue)  DT-G 28

messenger

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NY Messenger


月曜日です。
今夜の会議で我々の改憲動議が可決されるかどうか緊張しています。
念入りな下調べと水面下での話し合い。迅速に行動しなくてはなりません。

その後もハリスやデボラからメールや苦情の文書が届いています。会議前に少し話したいとか、会議日を変えてほしいとか、挙句の果ては、今夜の会議は誰が決めたんだ!フェアではない!などと、潔く認めれば良いものをグダグダと最後まで文句を言い続けるでしょう。揚げ足をとられるのが目に見えているので返信をしないことにしました。軽薄なベンは相変わらず一方通行なことを述べるでしょう。

マサコのユダヤ人の旦那をボードが認めない事を通知した後、激昂したマサコはボードメンバーを勝手に辞任し、運営には関与しないでいられるシェアホルダーになりました。辞任でケリがついたと勘違いしています。限りなく自分勝手で愚かな人間性に開いた口がふさがりません。同じ日本人として恥ずかしいです。そもそもハウスルールを考え直すきっかけはマサコがはじめた違法のB&B業が原因で、その後、芋づる式に他の問題が発生し、寡黙であった我々4人組の堪忍袋が切れた次第です。

今もハリスたちからの電話がきています。放置しましょう。
決着まであと4時間。





2009/4/15 (Wed)  DT-G 29

cheers

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cheers


本会議で投票の結果、原案通り可決されました。
詳細は明日認めます。

といいながら、書いていませんね。(as of April 16,2009)

東窓からの日照時間がわずか1時間なんです。
このところ、雨が続き自然光がないのです。

もっと光を!

今朝は晴れました。
そうなんです、アトリエで撮影をしているんです。

この時間を逃してなるものか!

ε=ε=ε=ε=ε=(o゜ー゜)oフ゛ーン!!





2009/4/18 (Sat)  DT-G 30

ISCP

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aki


文化庁からの留学生・アキのプレゼンテーションを見てきました。

たまたま埼玉氏が3泊4日の商用でNYにいらしたので一緒に行きました。
この写真はブルックリン地区にある作家用のスタジオ(ISCP)の入り口です。壁中に描かれた悪戯書きが歴史を感じさせます。写真家・澤田智子氏のプレゼンを見に来た去年も雨が降っていました。4月半だというのにNYはまだ肌寒い日々です。

主人公のアキは留学生の仲間と切れない果物ナイフでチーズ、サラミを切り、クラッカーの上に並べ準備をしていました。本来ならアタシも手伝うべきなのですが何だかパワーがありませんでした。プレゼンが始まる前にアキの仕事場を見せてもらい、ソファーに座って日本からの写真家という男性を交えて話していると、到着したばかりの埼玉氏は時差で居眠りを始めました。ソッとしておいてあげましょう。プレゼンが終わってから埼玉氏は目覚めたようです。

「ああ、緊張する・・・」 アキが小声で言いました。

本会議の内容ですが、時を逸すると忘れてしまいます。簡単にいえば、メンバーを抜けたマサコはイスタンブールへ単身旅行にでかけたそうです。気楽なものです。会議がはじまると、直ぐにハリスとデボラが大声で喧嘩をはじめ、他のメンバーはシラーと黙するだけでした。ジョンは一応プレジデントなので会議をしきり、彼の臨月の嫁・ジンが焼いたクッキーを配ってくれました。口からクッキーを飛ばしながら激昂するデボラは最後まで感情を抑えられなく、負け組みのナンバーワンでした。




2009/4/20 (Mon)  DT-G 31

USPS

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ある日


この辺りの住人が利用するSOHOの郵便局は家賃の値上がりで閉めるそうです。SOHOの局は小さくていつも混んでいるので、最近は12丁目の広くて気持ちの良い職員のいる郵便局を利用しています。暇だったので前に並んでいる黒人のスリムな女性をドコモで撮影しました。音で振り向いた女性は珍しいグレーのケリーバッグを持っていました。お洒落な人ってラフなスタイルでも小物に気を使うのです。
アタシの装いは着慣れたジャージーです。全くオシャレの「オ」の字もありません。

用事を済ませて郵便局の職員全員に挨拶をして去りました。特にデイブは待っていたように窓口から両手をだして、「ハニー」と囁きながら両手で優しく包み込むような握手をします。

帰り道、24時間オープンの韓国のお店でキムチを買いました。「アニガセヨー!」
いつも挨拶をする冬ソナのサンヨク似の寿司職人の兄さんとレジの女性が立って朝飯を食べていました。寿司を食べてるの?と聞くと、レジの女性が作ったパスタだそうです。「u wanna taste it?」彼女の差し出した手作りのパスタを一口いただきました。「あらー。美味しい。お店で売れば良いのに。アニガセヨー」「まじで?美味しい?」

マジよ。アニガセヨー!(朝からこんな油ギッシュなもんを食えるな・・・)

韓国のお店へ何度行っても、
冬ソナをみても、
太王四神記をみても、
キムチを食べても、
ちっとも韓国語が覚えられません。




2009/4/21 (Tue)  DT-G 32

actually

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実は、


こんなに寒い4月なのです。

昨夜は激しい雨が降り、雨音を聞きながら10時に就寝しました。この雨でNYも春らしくなると期待したのですが、今朝も相変わらず寒いです。今年のNYの夏は猛暑になると予想します。が、日本の蒸し暑い極暑とは比較になりませんが・・・

このスレも既に30話を超えています。
本来なら新しくスレを作るところなのですが、あと数話続けて新規にします。

昨夜はまたまた本会議でした。一部の住人たちへの不満で帰国しようかしらと深刻に悩んでいたのですが、何度もミニ会議をしていると4人組(同士)が家族的になってきました。問題があればミニ会議で改善方法や対策を練るのですが、4人集まれば文殊の知恵と申します。非常識人に対して堂々と正論を唱える闘志の集まりです。
常識のある人間であれば、他人の傷みが理解できる。そんな仲間です。

下記は我らが4人組の党首であるチップからの会議後のメールです。

Hi lorita12345,

Good questions you asked last night!
Here is the file. It should open without any problem.
Thanks,

Chip


もうしばらくこの地に住むことにしました。




2009/4/22 (Wed)  DT-G 33

susan boyle

scanned by lorita12345

susan boyle


ロリタ、号泣しました。審査員のコメントも素晴らしい。観衆も泣いています。
アメリカンアイドルの辛口で有名なサイモンが絶賛のコメントをしています。

ミュージカル・レ・ミゼラブル。"夢やぶれて" I Dreamed a Dream

ご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=d-KiGva9dV4&feature=related




2009/4/24 (Fri)  DT-G 34

down town girl

photo by lorita12345

down town girl


郵便局の後、画材屋でMatFinishのコーティング液、面相筆を2本を買い、道向こうの韓国グローサリーでアニガセヨーとお辞儀をしました。

世の中はすっかり春です。グローサリーの近くに1本の桜の老木があります。満開の頃は美しい薄桃色の見事な桜が咲くのですが、去年も今年も見ることができませんでした。気づけば普通の緑の木になっています。時は春。いえ、初夏です。NYの季節は日本のように四季というものが感じられなく、いきなり冬から夏に変わります。家の中でヒキコモリ生活をしているとますます分からなくなるんです。暖房がまだ作動し、アタシは2枚の厚手のセーターとジャージーの下には厚手のタイツを着ています。

タイトル・DT−G、ダウンタウンガールはこれにて終了します。
次回のタイトルはまだ考えていません。
いつものように、いきあたりばったりの徒然になるでしょう。