BBS DIARYLIBRARY 

ロリ〜タのひとりごと

2010/3/2 (Tue)  NY Story-1


HATO Hashioki
click!

photo by lorita12345


ヨウジロウ


陶芸家・ハトちゃんが焼いた磁器の箸置きです。
入れ物からすべてが彼女の手作りです。Dig Dig
画像の茶色縞柄の箸置きは実はクッキー。
これもハトちゃんの手焼きでお洒落で美味。Hag Hag
14客分を2つに分けて、半分は岡山に持ち帰るつもりです。

船木さんが渡米するのを待っていたように写真家が訪ねてくれました。
チェルシーの画廊で開催される個展DMとお土産をもって来てくれました。

昨日は沢山のお土産をいただきました。ありがとうございました。
ご両親様が送ってくださった貴重な紅葉饅頭を、皆で早々と頂戴してしまい、
無礼をお許しください。同席していたリュウ夫妻もラッキーでした。
特に紅葉饅頭は絶品でしたね。日本食料品店の饅頭は邪道であります。

貴方様の知識の豊富なのには驚きました。これからも色々と教えてください。
写真家・ケイタ氏の渡米日が決まればご連絡申し上げます。
展覧会準備でご多忙と思います。オープニング日はうかがわせてください。
とりいそぎお礼まで。ありがとうございました。船木&ロリータ


お礼のメールが遅くなってしまい申し訳ありません。
今日は朝からギャラリーに作品を搬入、展示作業をしており、
先程家に帰ってきました。

お土産の件ですが、どうぞ気になさらないで下さい。
いつもお世話になっていますし、お2人と一緒に食事をするのは、
僕にとって本当に楽しいんです。
昨日も楽しいお話とおいしい食事、そしてリュウご夫妻との出会いありと、
しっかり楽しませて頂きました。本当に有り難うございました。

お忙しいとは思いますが、
木曜日のオープニングにいらして頂けると大変嬉しいです。
ケイタさんとお会いできるのも今からとても楽しみです。
もし予定が合いそうであればよろしくお願いします。

ヨウジロウ







TOP

2010/3/5 (Fri)  NY Story-2








photo by lorita12345
LEMONS

面倒臭がりやのアタシですが、昨日は珍しくでかけました。

あらまっ!おひさしぶりー!
混雑する会場のトイレの前で会った彼女とは10数年間ぶりの再会でした。

お互いに「老けた・・・」と感じた筈なのに、そんなフリを微塵もみせず、
社交辞令的にお互いを褒めちぎり、和気藹々と話しが弾みました。
彼女のストレートのロン毛は同じで、まるでタイムリープしたような気分でした。

彼女の日本での偉大な業績は風の便りで知っていました。
さぞかし有頂天になり、人格も変貌したであろうと想像していましたが、
相変わらずのお茶目さんで、アタシ達のブランクはあっさりと消えました。






TOP


2010/3/7 (Sun)  NY Story-3


gather

photo by lorita12345

10 seconds

カレーライス食べさせてー!

明日が最終日のフェアでグッタリ疲れた皆さんが集合しました。
味より量よ。9人分用の和牛をたっぷり使った鍋一杯のカレーを作りました。
冬の岡山ではカレー作りに失敗。すっぱいカレーなんて初めての経験でした。
今でもカレーごときで神経を使う後遺症が残っています。

インド食品店で10枚入りのナンが2.50ドル。なんとも安い。
アスパラガスたっぷりのパスタサラダとサバの南蛮漬けを前菜にしました。
固めに炊いたご飯より、ナンとカレーで皆さんの食がすすんだ?ようです。
今日も、明日も、鍋半分の残ったカレーが続きそうです・・・

午前0時。ホテルに帰るという一行を撮影しました。

家の中が暗いので動画で撮影。掲載用にキャプりました。
神戸のヒカル氏が、動画は10秒静止だ。と教えてくれていたので練習。
前列の女性たちは中途半端に膝を曲げて堪えること10秒
さぞかしつ辛かったでしょう。

実に面白い画像です。(*´σー`)ふっ





TOP


2010/3/9 (Tue)  NY Story-4


tulip

photo by lorita12345

skiller

少し自慢していいですか?

客人2人から花と白ワインをいただきました。
白ワインを冷蔵庫にいれ、次は花です。

花の包装をみれば近所の花屋さんのものだと分かりました。
あの花屋のものなので、長持ちしないということも知っています。
とりあえず客人に敬意を表する気持ちで目の前で花入れを行いました。
蚤の市で買ったティファニーの刻印のはいった花瓶は10ドルでした。

チューリップの場合は特別の入れ方があります。
まず、水切りをしながら、1本目を斜めに入れます。
2本目は逆方向から斜めに入れ、後ろ、前も斜めです。
4本をいれると、茎の根本がクロス(×)しています。
クロスの間に1本。逆から1本。繰り返します。
花の本数にもよりますが、これをロリのクロス技と申します。

何年も前に、デザイナーの男性が3色のチューリップをもってきてくれました。
とりあえず自分で花瓶にいれたのですが、彼がやおら立ち上がり、
入れなおして良いですか?とおっしゃる。

全部花を取り除き、彼流の入れ方でいれていきました。
数分後、まったく違う豪華なチューリップの王冠に変身しました。
あれ以来、アタシは彼の技を継承しています。
美味しいことは学び盗み取る。これは大切なことですよね。

お客様が感嘆の声をあげたので照れくさくなって台所へ。
シシリア産の冷えた白ワインを客人のグラスに注ぎました。





TOP


2010/3/10 (Wed)  NY Story-5


lovely

photo by lorita12345

skiller 2

少し自慢していいですか?

もしかしたら、お客様がお花をもってきてくれるかも?
そんな事を考えながらスーパーで15本5ドルの花を買いました。
黄色の花なので気持ちが明るくなります。花瓶は金魚鉢です。
当家の春はいつもどおりこの花で始まりました。

予想通りお客様がチューリップを持ってきてくれました。
ところで、花束を手にした男性をよく見かけますが、
花束は女性だけのものではなく男性も良く似合うんですよ。
春風のように通り過ぎていく姿を立ち止まってみつめてしまいます。

画廊などへは花をもっていかないようにしていますが、
個人のお宅への花は間違いなく嫌がられません。
たとえ花一輪でも素敵です。お勧めします。

さて、黄色の花はトイレの鏡の前に飾りました。
タオルで手を拭きながら花をしばし見つめること数秒。
蕾だった黄色の花はほんの数時間で開花しました。
花達にとって居心地の良い空間なのかもしれません。





TOP


2010/3/12 (Fri)  NY Story-6


momo

photo by lorita12345

momo



ブログ・狂った果実でお馴染みのshooting_starneo こと、ヒトシこと、横山氏。
先日彼が熱く語っていました。

岡山のラジオ番組に出演した日記を読んだ彼はラジオ局に電話をしたそうです。
高い電話代と執拗な努力にもかかわらず、残念ながら見つけられなかったとか。

俺の読みが甘かった。無念だ。

彼が電話している頃、アタシは新幹線で東京に向かっていました。
一番安い岡山名物の祭寿司の弁当を無言で食べていました。
別に美味しいと感じたことはないのですが、入れ物が可愛いです。
トイレで弁当箱(写真)を洗いタオルで拭いているとまもなく姫路駅。

姫路駅前からまっすぐ約2キロ先に白鷺城で有名な姫路城があります。
停車しない新幹線もあり、停車してもほんの数秒なので要チェック。
新幹線の窓に顔をピタッとつけて、城が見えなくなるまで見つめました。


さて、明日はAlbany近くまで電車で出張してきます。片道2時間弱。
殺風景な田舎を撮影するつもりです。雪に埋もれてNYに帰れないかも?
無事を祈っていてください。




TOP


2010/3/13 (Sat)  NY Story-7


usa products

photo by lorita12345

おにぎりわしょい


見事な卵焼きをみよ!
オニギリもワッチョーーイ!

今にも雪が降りそうです。
では、行ってまいります。






TOP


2010/3/14 (Sun)  NY Story-8



photo by lorita12345
Mysterious Express


列車の終点はナイアガラの滝だそうです。
行ったことがないのでナイアガラには何気に興奮しました。

初めて乗る電車の名前はEmpire Service。エンパイアです。
大きな座席でクッションも良く快適です。さすがにエンパイア。
最近は乗車券を買う際、テロ防止で身分証明書の提示を求められます。

前の席の大男のグループは最初から最後まで喋り通しでした。
彼らはシラキュースバスケの選手で、NYで試合をして地元に帰るそうです。
所要時間5時間の列車の旅です。どう考えても飛行機のほうが速いのに・・・
人の良さそうな選手達は実に頭の悪そうなおしゃべりを続けていました。
スタバの画面のBORED。大イビキは前席の選手です。

2時間ほどの乗車で目的地に着きましたが、やはり田舎ですね。
J.ニコルソンの映画・シャイニングを感じさせる町でした。

7:30が最終列車です。小一時間で用事を済ませて急いで駅に向かいました。
もし、最終に乗れない場合はどこに泊まるのでしょう。ホテルなんてありません。
駅舎は真夜中まで開いているそうですが、その後はシャイニングの冷凍人間です。

8:30。1時間も遅れたナイアガラからの電車は満席でした。
シラキュースから既に5時間乗っている女性が携帯で家族に文句をいっています。
他の乗車客たちもパニック状態の彼女の喋りを聞きながらイライラ。
愛嬌のある女性で、通路の向こう側に座るアタシに「クラッカー食べます?」

普通、遅れを取り戻すためにスピードをあげるのでは?
ところが、ものすごい助走でNYに到着したのが午前0時過ぎ。
日本の1分のダイヤの乱れは致命的ですが、それに比べてアメリカって国は・・・

新聞紙や雑誌のゴミの舞う汚いペンステーションには人が行きかい、
真夜中だというのに満員の地下鉄に乗り換えてダウンタウンへ。
オニギリもミカンも全部食べて軽くなったバックパックが重く感じられました。






TOP


2010/3/16 (Tue)  NY Story-9


summer time

photo by lorita12345

summer time


炊飯器の時計って自動で変るんですね。
1時間早くなっていました。
パソコンの時計も自動で変っています。

家中の壁時計や目覚まし時計を変えていると、
紛失していたNICKの腕時計がクローゼットの床に落ちていました。

w(゜∇゜〃)w オーーーーッ!!

1月の帰国時にJFKの飛行場でボデェチェックしたとき、
そう!あの時だわ!小物入れのカゴに置き忘れたんだわ!
あいつらー。アタスの時計をネコババしたにちがいない!
無料の時計ですが、諦めきれなくてね・・・。ええ。
かれこれ10年近く使っていた時計です。

夏時間のおかげで偶然見つけられました。
めっちゃくちゃ嬉しいです。

It's my day ヽ(´▽`)ノ





TOP


2010/3/17 (Wed)  NY Story-10


mysterious story

photo by lorita12345

Mysterious Trip


Mysterious ExpressのUtubeにスタバラヴさんからコメントをいただきました。

スタバの紙カップ、長時間の耐水性はあったのかな?
Nobody・・・って、なんか荒廃したイメージなんですが、
人は住んでるんですよね?!
Mysterious Movieでした!


スタバラヴさん。いつもご愛顧ありがとうございます。
スタバのコーヒーはNYのペン駅で買いました。
小ぶりのハンディなペーパーバッグにいれてくれます。
この際ですから、紙ナプキンをゴッソリ袋にいれました。
コーヒーカップの蓋(Lid)がきっちり閉まっていなかったので、
せっかくの紙ナプキンの束がコーヒーを半分吸ってしまいました。

耐水性はあると思いますが、おそらくカップの蝋が溶けると思います。
飲んだ後のカップには、ミカンの皮、ノド飴の包装紙を詰めました。
乗客は自分のゴミをそのまま床や座席に放置する人が多いのですが、
アタシは列車を降りて駅のゴミ箱に捨てました。日本人はモラルを守る人種です。

駅から5ブロック(約600m)メイン通りを歩くと目的地だったのですが、
通りにはずらーっと店舗が並んでいました。
店内には照明が灯っていましたが人影がありません。
駅前のカフェは午後6時に店を閉めるそうです。

さて、約束の5時に目的地に到着。
グルリと見回すと、そこは白人だけが集まる場所でした。
途中、Take Outだけの中華料理店がありましたが店主を確認できませんでした。
会場にはアジア人も黒人もいなく、掃除人も窓拭人も白人でWASP社会でした。

雑多の人種のシティーから郊外にでると、このような街が多いです。
店舗は白人が経営し、街の住宅には黒人が多く住み、
白人たちは街から離れた広々とした広大な屋敷に住んでいると思います。
アイリッシュ系の白人がメインのように感じました。

昔、服部君狙撃事件がありました。
郊外にでかけると、いつもあの事件を思い出します。




TOP


2010/3/18 (Thu)  NY Story-11


komura-settai

photo by lorita12345

小村雪岱


雑誌社で記者をしているナオちゃんがくれた雑誌です。
赤坂の自宅を訪ね、熱い玄米茶をいただいていると、

機内で読んでくださいな。

アタシは表紙の装幀に釘付けになりました。
こ、これは誰だ?!

NYの枕元で毎夜ページをめくっています。
虫眼鏡で線描をみると面相筆で描かれています。
烏口(からすぐち)やペンではありません。
しかし、曲線がたどたどしく、巧い人だとは思いません。
友禅の職人達にはとても及ばないでしょう。
では、何に驚いたのでしょう。

ずばり、装丁力です。ぬきんでたデザイン力です。

彼は本来は美人画を描く日本画家でした。
泉鏡花などの本の装幀や、新聞の挿絵などで評価された人のようです。
大正から昭和にかけて活躍したデザイナーで、竹久夢二も同じ時期の人です。
当時、アールヌーボー様式を意識した装幀作家は沢山いましたが、
現在の作家達にこれくらい描ける人が果たしているのでしょうか?
時代が変ったといえ、せめてこれに近い才能を表現できる若い作家は?

はてさて、

もし、彼が面相筆の達人だったなら、あの藤田嗣治はたまげたと思います。





TOP


2010/3/19 (Fri)  NY Story-12


Air Shipping

photo by lorita12345

Englishmail in New York


(^0ー)ふゎぁ〜 10時間寝ました。

朝陽のはいらない西窓の部屋に寝ているのでいつまでも眠れます。
暗いこの部屋は船木さんのくさい臭いや埃が充満していたので、
シーツ、枕、毛布などの寝具を全部取り換えて大掃除をしました。

普段使っていない2段ベッドのマットを下ろして彼の煎餅マットと交換し、
毛布、シーツ、掛け布団、枕、枕カバー、パンツ。パジャマ、タオルなどを洗い、
家中に洗濯物を干しました。2日間で10杯ほど洗ったことになります。
まるでイタリアの洗濯場風景です。(●´ ∇`).。oO

今は船木さんが東窓側の従来のアタシの部屋を使用しています。
日の出とともに燦々と陽の光がはいるので眩しくてパチッと目覚める部屋です。
寝室を交換した理由はそのうちに書きます。

さて、ロンドンのTHOMASから荷物が届きました。
欧州からの梱包はいつも粗末な梱包材を使うのでハラハラしていたのですが、
最近は完璧主義のアタシ達でも舌を巻く無駄のない完璧なものになっています。
否のうちどころのないアートワークのような梱包は想像以上に早く届きました。
スピード&完璧さを求められる世の中です。良い見本を掲載します。

Fantastic!
Thank you for letting me know.
Hope you have a lovely weekend and
I look forward to more business in the future!
Best wishes
Thomas





TOP


2010/3/21 (Sun)  NY Story-13



photo by lorita12345
one day


確定申告(Tax Return)の季節です。
2009年度の個人用税金申告を書留で投函しました。

郵便局職員のジョージが、こっちの窓口においでと呼んでいます。
ねぇ、ロリ。川崎を知ってる?
バイクのことか?と思って話しているとどうも違うようです。
ジョージがやおら朝刊の写真を見せてくれました。
写真は川崎大師のご神体。巨大な男性シンボルでした。
このシンボルを日本語で教えて欲しいというので、「CHINKO」
と教えてあげました。イタリア語みたいね!と大喜びでした。

「KYOKON」でも良かったかな・・・と考えながら歩いていると、
消防署のメンバー達が奇声をあげながら放水の予行演習をしていました。
そこらじゅうのビルに水をぶっかけ、あたり一面水浸しです。

次に歩いていると、TVドラマの撮影をやっていました。
撮影しているとADの男が近寄ってきたので、

俳優は誰?有名人?

ダン・・・なんとか。
ディズニーの声優。
そんなに有名じゃないとおもう。


フーン

今日は久しぶりの快晴です。
スタバで豆を買いました。




TOP


2010/3/23 (Tue)  NY Story-14


William Kentridge

photo by lorita12345

Englishman in New York


週末の初夏のような暑さが嘘のようです。
冬に戻ったような寒い月曜日の朝です。
おはようございます。

William Kentridge

ロリ板に度々登場していたA君が絶賛していた作家です。
作家・Peter Doigも同じくA君から知識を得ました。
あの頃、A君がいかにして作家の情報を得ていたのか分かりません。
Doigの作品を友人達は宝石のようだと絶賛するのですが、正直なところ、
何がどう良いのか分かりません。

朝方まで夢中で鉛筆ドローイングをしていました。キャンバス用の下絵です。
1時間で物凄く巧く描けたので満足していたら、船木さんに助言されました。
”倍のサイズの紙に同じものを描くべし”
そんなの簡単よ。な〜んて、甘かった。午前3時、あきらめて寝ました。

そういう理由で今朝は午前10時まで寝過ごしてしまいました。
月曜日午前中の計画が狂ってしまい自分を戒めています。
ザブっと顔を洗い、裏表逆の靴下にジャージー姿でMidtownの銀行へ。
ロビーで受付にIDをみせ、許可証をもらって15階の銀行窓口まで。
月始めにしか訪れないアタシをみて、テラーの女性たちが”雨が降るわよ”

振り出した雨の中をジャージーのフードをかぶって地下鉄に走りました。
昨夜のドローイングが気になり、急行でも何でも良いので飛び乗りました。

ドアが閉まるまでの数秒間

いつもなら乗車すると同時に空席を探すのですが、なにげに振り返ると、
地下鉄に貼られた1枚のMOMAの広告写真に釘付けになりました。

ドアが閉まり、動き出すまで、
William Kentridgeの絵を見つめていました。





TOP


2010/3/26 (Fri)  NY Story-15


The Canvas

photo by lorita12345

OK


沢山絵を描いてどうするのよ?と船木さんが言います。
そうですね・・・どうするんでしょうね。
まぁ、余暇を使って描いているし、それなりに船木さんも楽しそうだし。
それで良いのではないですか?などと開き直っています。

先月、概念アートの作家・O先生からメールをいただきました。
岡山の壁の隅にこっそり架けていた未完成の絵をご覧になったようです。

西欧人の若者の作品だと思っていたので、美術館のK氏から、
あれはロリさんの作品だと知らされ、びっくりしました。
穢れを知らない、清らかな美しさを感じたのです。
絵肌も綺麗でした。僕の企画する展覧会に参加しませんか?


ありがたいメールでした。
しかし、まだまだ未熟なのと、事情があり、お断りせざるを得ませんでした。

以前からO先生の繊細で緻密な作品を存じ上げていました。
今は先生に褒めていただけたことで満足しています。
そして、先生の励ましのメールでパワーをいただきました。

新しいキャンバスを開始します。



TOP


2010/3/27 (Sat)  NY Story-16


UPS, JOHN

photo by lorita12345

NYはブラウン色


最近の日記写真が微妙にブラウニッシュ。
ホームレスのおじさんたちの衣服もブラウン。
お洒落なUPSのトラックもブラウン。
配達人・ジョンの制服もチョコレート色。
もしかして、この街はブラウンCITY?


Homeless


アタクシの本日の装いといえば、
虫食い穴が目立つブラウンのセーター。
ブラウンのキュロットスカート。
ブラウンの靴下。おえっおえっ。

下着のパンツは・・・エート。
ピンクとブルーのストライブ。
(´・∀・`)bGood!



TOP


2010/3/28 (Sun)  NY Story-17


onigiri

photo by lorita12345

△△△△。。。。


「よく続くね・・・。飽きないの?」
船木さんがコーヒーをいれにきたついでに申しました。

それもそうだ。疲れたわ。気分転換に日記を更新しよう。
頭が痒い。季節変りだからかも・・・ポリポリ
1週間に1度の洗髪ルールを変えようかしら。ポリポリ。

さて、東京の友人からお礼のメールが届きました。
先日開催されたNYのアートフェアに彼の知り合いがブースを開いているので、
一度見に行って欲しい。と頼まれ、船木さんが行ってきました。

その人は、東京で画廊を経営する40代後半の女性とか。
決して安くはないフェアの経費にもかかわらず参加したそうです。
会場内をUtubeで紹介しているように混雑する会場で水を買うことすら大変です。

そんなわけで差し入れをすることにしました。
炊き立てのご飯で明太子のオニギリを硬めに握り、副菜は卵焼きと沢庵のみ。
船木さんは、接客で忙しい彼女に弁当を渡すだけで失礼したそうです。
もしかしたらオニギリ捨てちゃったかもね・・・(ー"ー)

その夜、電話が鳴りました。

明太子入りのオニギリ、本当に美味しかったですっ!
卵焼きも美味しくて・・・涙がでました・・・うっうっ





TOP


2010/3/29 (Mon)  NY Story-18

VICKS


(  ´・_○・)hmm


おはよう・・・月曜日。

このところ睡眠不足というか、やりすぎというか、
猿の○○○○ではあるまいし、やりだすと止まらないというか、
何が楽しみといえば、食より睡眠というか、

春がきたのに、底冷えのする当家ではまだ暖房がカチカチと動いているし、
作業に没頭していると寒さなんて忘れてしまうんです・・・
首タオルをして、風邪薬をスプーン一杯飲んで午後9時前に就寝しました。

風邪薬はVICKS。夜用です。

真夜中に自分のイビキとノドの乾きで目覚め、腰に手をあてて牛乳を立ち飲み。
普通なら3時間眠れば満足して作業を開始するのですが、いつもと違います。
そのまま寝ました。午前8時の朝食のコーヒーをいれている音が聞こえましたが、
シルカー!完璧に無視。

枕元の時計は午前10時を過ぎていました。(*´Д`*)ガーン。
雨が降っていて、部屋が暗いのが悪いのか、あるいはVICKSが悪いのか。
睡眠薬を飲んだことのないアタシには怖い薬です。




TOP


2010/3/31 (Wed)  NY Story-19

philosopher

photo by lorita12345

NYの哲学者


なにげにTUESDAY。本日も雨です。
冷たい雨で街はマッタリモード。
週末の朝?と錯覚してしまいます。
あなたはいかがお過ごしなのでしょう。

いつも同じところに立っているMR.ホームレス。
本日は傘を手に遠い目で思考していました。





TOP


2010/4/1 (Thu)  NY Story-20

Linda

photo by lorita12345

Busy Day


午前中はケイリーとアポがあったので、タクシーで彼のオフィスにでかけました。
ケイリーの先客がながびいて、「ロリ。ごめんなさい。あと5分待ってね」

待っている間、可愛いリンダとワッセルマンをオカズに談笑。
直立不動の黒人のセキュリティーの眼が笑っています。

ケイリーと用事を済ませ、フレームを持って再びタクシーに乗り込みました。
フレームがトランクに入らないので、座席側に抱えて座る姿勢になりました。
道路工事中のため、ドライバーが、「遠回りをして良いですか?」
メーターが上がっているので途中で降りて歩くことにしました。
突風で大きいフレームが吹き飛ばされそうになります。こういう場合は、
風に逆らわないでフレームの向きを変えながら歩くのがコツです。

ケイリーが今夜のパーティーに誘ってくれましたが先約があるので断りました。
夕方6時に911跡地近くの弁護士とのアポがあったからです。
顧客である我々と弁護士との質疑応答で法律上の的確な解答が得られます。
弁護士費用、1時間300ドルX時間数の請求書が後で送られてきます。

長い間担当していた会計職をリザインしたので気楽になったのは良いのですが、
ミーティングに出席していないとメンバー達から何を言われるか・・・
外は寒いし、疲れたし、空腹だし、仕事もしたいし、辞めよう!と決意した時、
メンバーの一人・チップからメールがはいりました。

今夜のミーティングに出席せよ 

( ` ^ ´)ちっ

10分遅れて弁護士事務所のある1890年代のビルに到着しました。




TOP


2010/4/2 (Fri)  NY Story-21

233 B'dway

photo by lorita12345

LAW FIRM


地下鉄のホームで気分はランナー。

約束の時間を10分も過ぎて弁護士事務所のあるビルに到着。
観光客がロビーの写真を撮ろうとすると、「ここは観光の場所ではない」
ガードに拒否されていました。ビルは当時の装飾を駆使した建物で、
カメラを持っていれば当然アタシも撮影したと思います。
911でよくぞ生き残ったものだと感慨深く見つめました。

荘厳で豪華なロビー中央に受付があり写真付きのIDを求められます。
受付でパスをもらい、サインをしてエレベータで28階まであがりました。

28階の弁護士事務所のドアのノブをガチャガチャまわしたりひっぱったり、
最後はドンドンと叩きましたが全く人の気配がありません。
うそ・・・。部屋番号を間違えた?
いや。間違っていない。ドアに弁護士の名前が書いてある。
弁護士のメグに電話をいれましたが、留守電で”本日の営業は終了しました”

諦めて帰ろうとすると、突然ドアが開き事務員の女性がでてきました。
弁護士のメグとアポがあるのですが彼女はいます?
会議はとっくに始まっていますよ。ドアのベルを鳴らさなかったの?

(゜゜)ベル?

パニクッていたのでベルなんて考えもしませんでした。
汗だくで会議室に入ると、メンバー全員が笑いながら迎えてくれました。




TOP


2010/4/3 (Sat)  NY Story-22

my best friend

photo by lorita12345

charm


仕事上の仲良しです。
お互いの本日の装いをチェックしあう、
2人だけにしかわからない関係です。

いつもどこで買うん?ええな〜。可愛いな〜。
彼の珍しい柄のタイを絶賛すると、
次はアタシを上から下までチェックして、フ〜ム。
「アナタの赤い金魚のピアスが良いね」

かつて一斉を風靡した作家だった彼に、
あなたの本業は何ですか?と問えば、
自信の微笑みを無言で返すでしょう。




TOP


2010/4/5 (Mon)  NY Story-23

brief message

photo by lorita12345

プロ・1


チェルシーの有名画廊での個展で日本から写真家がやってきました。

画廊側と身振り手振りで過ごす緊張のNY生活です。
展覧会は1ヶ月間。作家は前半の2週間だけNYに滞在するそうです。
後半の1週間は当家を拠点に画廊と家とを往復することになりました。
付き合いでいつも深夜に帰宅する彼とは会話らしきものをしていません。
こころなしか、彼の頬がゲッソリとコケ落ちたように感じます。

写真家とは、「運を使い切った男」と題して書いたケイタ氏のことです。
30歳になった彼の運はまだまだ尽きていませんでした。
ミニマルの白い壁に展示された空の作品はダイナミックで見応えがします。
画廊の力の入れ方が違うと感じました。

昨夜は、前出の写真家・ヨウジロウ氏も交えて夕食をしました。
ビール1本で酔います。と言っていたケイタが珍しくワインを飲み、
気がつくと手酌で飲んでいました。

真夜中にヨウジロウが去り、その後、3人でジワッと話になりました。
ワインからビールにかわり、術後2ヶ月の船木さんは、言い訳がましく、
解禁だから!といい、楽しそうに飲んでいました。

アタシの記憶が正しければ、たしか・・・午前2時を過ぎていたと思います。
明日はケイタがボストンの画廊に挨拶に行くことになっていたので、
午前8時に起床を約束してそれぞれが寝床に。

「おいっ!9:30だぞーーっ!」
船木さんが、寝床から叫びました。
ロフトベッドのアタシはヒェー!と飛び起きました。

ケイタを起こせーーっ!

パジャマ姿の船木さんが慌ててケイタのドアを叩きましたが・・・無言。
机の上にメモが残っていました。




TOP


2010/4/7 (Wed)  NY Story-24

keita

photo by lorita12345

プロ・2


この人はムカッとすることがあっても激昂するタイプではないでしょう。
気に障ることがあれば無言で部屋に一人で篭るようなタイプです。
穏やかで前向きな性格がこれからの彼の社交性に役立つでしょう。
ケイタとヨウジロウに共通している事はプロの知識が豊富ということです。
会話をしていても分からない専門語で通じ合っている。プロは凄いと感じました。

この写真はオープニングの夜のものです。
彼の右手にはワイングラスがあります。常に右手に何かを持っていました。
緊張している様子がよくわかります。握手をすれば彼の手はジトジトだったでしょう。
だって、先日のヨウジロウの個展で握手をしたらジトジトでしたもの・・・





TOP


2010/4/8 (Thu)  NY Story-25

Keita&Yojiro

photo by lorita12345

プロ・3


名刺を交わしている作家達です。

ケイタの名刺は手書きのような名刺から普通の名刺に変っていました。
もちろんこれも自分で作った名刺だそうです。
写真家は大変です。作品の制作費が半端ではないからです。
金がないのは当たり前のことなんです。

3つ年上のケイタは先輩面をすることなくヨウジロウに接していました。
2人とも謙虚な態度で楽しそうに話しをし、これは処世術というより、
生まれ持った2人の天賦の才能だと思います。
料理を作りながら若者達の爽やかな語らいを耳をダンボにして聞いていました。

若者達の会話に入ろうと努力をしている年長の船木さんに対して、
彼らは気を使い、より丁寧に相槌を打っています。
敬語を使われる年齢になったことを今更ですが痛感しました。

サクちゃんもケイタさんたちみたいに敬語なのよ・・・

あたりまえでしょう。あはは





TOP


2010/4/9 (Fri)  NY Story-26

Keita

photo by lorita12345

プロ・3


さて、吉報です。
ケイタの作品が売れました。

アメリカでは無名ですから心配です・・・。と謙虚なケイタでした。
1ヶ月間開催されている展覧会なので今後の売れ行きはさておき、
作家自身はもちろんのこと、準備をした画廊側も一安心でしょう。

問題はアメリカと日本の画廊価格が異なります。
作品が違うからとはいえ、日本の画廊価格より倍で発表しているからです。
さぁ、ケイタよ。これからが大変。波に乗って慎重に突っ走っていこう!

帰国日は飛行場までの車を画廊側が手配してくれました。
飛行場へのバス代13ドルが節約できて本人は嬉しそうでした。
ギュと握手をしたあと、車の中からケイタはいつまでも手を振っていました。

洗濯をしていると飛行場のケイタからメールが入りました。
一部抜粋します。

色々、ありがとうございました!
特に食事は美味しくて、栄養もとれ、とても助かりました。
船木さんのアート関連のお話もとても勉強になりました。
日本に帰ってもコツコツと作品を創り続ければと思います。
今回も本当にお世話になりました!
それでは、また!

ケイタ




TOP


2010/4/11 (Sun)  NY Story-27

yatsuhashi-dosu

photo by lorita12345



ケイタからのお土産です。
イチゴ味のチョコでコーティングした八橋がはいってます。

あのー。おみやげなんですけど・・・

チロッと舞妓さんをみた瞬間、船木さんがすかさず言いました。

( -з)フン。これはアメリカ人にあげたほうがいいよ。

台所にいたアタシはピンクの箱にむかって、タタタタタタタタ!

きゃー。かわええーー!

でしょでしょ。ロリさんは気に入ると思いました!♪





TOP


2010/4/12 (Mon)  NY Story-28

tako pin

cap. by lorita12345

タコ ピン


午後3時まで時間があったのでタコピンを探しにでかけました。

パンクかゴスロリの店あたりか?では、スクリーミイングミミ店へ。
しかし、どれもこれもブサイクなものばかりで、アメリカ人のセンスを疑います。
次は、ファンキーな店・リッキーへ。この店も質が落ちたように感じました。
このタコピンは韓国製だと思うのでNYにあるわけがないのですが、
もしかしたらもっと可愛いものがあると期待したんです。

kani pin妥協してカニピンでも良いわけで・・・

昼食抜きでタコピンを探すアタシでしたが、時計をみると3時前です。
家をでてから4時間歩いていることになります。

カフェのテラスで食事をする恋人達を横目に。
フフン。不味そうなデブの素を食ってるわ。

空腹で我慢ができなくなったので、いつものベーグル店でベーグルを。
少し贅沢にベーグルをトーストしたものにクリームチーズをはさんでもらいました。
カフェやレストランで料理を待っている客達に見えるよう、
思いっきり頬張りながら歩きました。

うひゃひゃひゃ。美味しいよ〜。たまんないよ〜





TOP


2010/4/13 (Tue)  NY Story-29

Sale Now

photo by lorita12345

GAP


冬物のSALEなんてとっくに終わっているはずなのに、
バーゲンにしてもどーしても売れない売れ残りってのがありまして、
値段をどんどん下げているんです。

冬物の靴下3足で15ドル。
今は3足で10ドルです。
それでも高い・・・と感じながら、
厚手の靴下が2枚しかないので買おうと決意しました。

キャシュアーの合計金額が不思議な額なので、
もしやレジのおばさんが間違えているのでは?
黙っているのも卑怯だし・・・少し悩みましたが、
やはり黙って帰りました。

靴下1足が1.50+税金で2ドルにもなりません。
もう一度買いにいこうかと物凄く悩んでいます。

*******************************************

2日後、やはり行ってきました。

山積みだったのに2足のみでした。今回は躊躇しないで買いました。
ついでに隣の男物のGAPへ寄り、靴下のSALEを探しましたが、
3足で15ドル。売り子が安くしてくれません。

マネージャーと話してくれというので、マネージャーに直談判しました。
しかし、女物と違うので・・・、と、あっさり断られました。
意気地なしのマネージャーです。





TOP


2010/4/14 (Wed)  NY Story-30

Vietnum Cuisine

photo by lorita12345

vietnum cuisine


上の階の住人、ゲイリーが

ベトナム風パンケーキを作るので、今夜は何も作らないでね!

ところが約束の6時になってもゲイリーが来ません。
万が一を考えてご飯と沢庵で済ませるつもりでご飯を炊きました。
とにかく待つしかないわけで・・・空腹で仕事が手につきません。

knock knock

キッタ━━━━( ´∀`)━━━━!!

ゲイリーが本日のレシピをクダクダと説明していますが、こっちは空腹で・・・
ゲイリーが去ると同時に台所へ直行。熱いところをいただかなくては。

1口、2口目を食べた眉間にシワの船木さんが言いました。
この料理を3日食べさせられると離婚だな・・・( -з)凸
(゜゜)そう?アタシャ美味しいよ。毎日でもOKよ。

ミントの葉に巻いて、レモングラスの甘酢ソースにデップするのよ。ホラネ。
これがプロの食べ方なのよ!ベトナム料理って超美味しいね!

クレープ1枚目を何とか食べた船木さんが「全部食べて良いよ」。
残りのクレープとデザートのヨーグルトを食べるアタシを黙視して、
白飯と沢庵でお茶漬けサラサラ。



少し胃がモツァレーラ。
アタシもお茶漬けを食べました・・・


TOP


2010/4/15 (Thu)  NY Story-31

NYFD

photo by lorita12345

ひとくちメモ


消防署の消防員に写真を撮らせて欲しいと頼みました。
ポーズを取ろうとしたので、いえ。あなたではなく"アレ"
アレとは消防車の下にランダムに置いてあるユニフォームの事です。
いざ出動という時に、すっぽりと着られる仕組みになっています。

アタシも同じシステムを励行しています。
朝夕の着衣と脱衣。入浴時も同じです。

ひとくちメモ

服を脱ぐ際、乱雑に放置するのではなく、そのままズボッと脱ぎます。
オニギリのように山型にコンモリと積み上げていきます。(30cm四方厳守)
パンツは最後ですから山のトップに位置します。
風呂上りはまずパンツを着て、あとは両足をズボッといれます。
とても簡単で便利です。皆様も是非お試しください。




TOP


2010/4/16 (Fri)  NY Story-32

graffiti

photo by lorita12345

Nobody


ゲイリー&イエンからのメールを受信しました。
グリーンバナナとタピオカのはいったプディングを作ったんだけど、食べる?
階段をトントンとかけあがってもらいにいきました。

イエンはベトナム生まれで、幼い頃アメリカ人の養女として渡米しました。
1年前に引っ越してきた2人は2年分の家賃を前払いしています。
白亜の室内にはイタリア製の家具が置かれ、お洒落なインテリアです。
白のダイニングテーブルの中央にはミニサボテンの鉢が一列に並んでいました。
料理上手な人にしては生活感のない整頓されたキッチンのレンジに鍋がかけられ、
プディングの緑タピオカがグツグツと煮え、バニラの香りを漂わせています。

ゲイリーは不在で、イエンがプディングを鍋からボールに分けてくれました。
鍋のプディングをスプーンで試食をしながら世間話しをしていると、イエンが、

ねぇ、このビルには私たちの他に誰もいないような気がするんだけど・・・
エメリンがフランスの実家に帰っているのは知ってるけど、あまりに静か過ぎる・・・

翌日はゴミの日でビルの前にゴミ袋を出しておくとNY市が回収してくれます。
すでに誰かが早々とゴミを出していました。住人のマイケル夫妻のゴミかも?
最上階のチップがエレベーターに大量のゴミ袋を乗せて降りてきました。

ベラは元気?
最近みかけないんだけど・・・


嫁のベラは元気だよ。
今、夕飯を作ってるんだ。
心配してくれてありがとう。


考えてみると、マイケル夫婦もチップ夫婦もとっくに還暦を過ぎ、
リタイア族たちはこのビルで静かに余生を送っているようです。





TOP


2010/4/18 (Sun)  NY Story-33

petit giant

photo by lorita12345

petit giant


酷く汚れた窓に我慢できなくなって家中の窓拭きを決行しました。

窓は2.2メートルの高さです。1896年に建てられた鉄筋ビルです。
1884年に建てられた荘厳なダコタハウスはもっと古いもので、
あの時代はビルラッシュだったと思われます。
当方はNOHO地区で本来は工場や倉庫地区だったため天井が高く、
壁のレンガは4層で、まるで要塞のように頑丈な建物です。

ちなみに、アールデコ期の1930年にクライスラービル、そして、
1年後の1931年にエンパイヤビルが完成しています。
当方のビルはもっと古いデコラティブ装飾を駆使した時代のものになります。
過去数十年にわたり装飾部分が落下して通行人に危害を及ぼすという理由で、
高い費用がかかる修復が義務付けられています。

さて、窓際に外壁のデコラティブな装飾部分が残っています。
装飾部分とは15cm幅のコンクリートで、植物の鉢や花壇が置ける幅です。
突風で植木が落下して通行人に訴えられと困るので何も置いていません。
ハトの休憩場所でもあり、たまにハトが死んでいることがあります。

他の階の住人たちは専門の窓拭き業者に頼んでいるので、

小柄で身が軽いからといってもね・・・
アンタ!もう年なんだからっ!
うちも業者に頼もうよー!


どんなに懇願しても自分でやる気の船木さんは頑固者です。
命綱を腰に巻いて末端を室内で待機するアタシに巻きつけよう!と提案しても、
ロープがあると逆に危険だといい、サッサと15cmの足場にでてしまいました。

アタシの仕事はガラス拭き用の道具と水で湿らせた雑巾を手渡すだけです。
見ているアタシは足がすくみ、カメラで撮影するどころではありませんでした。
窓を閉めての作業なので落下しても助けられません。
そうなれば、船木さん、グッドバイバイです。

この写真は外を終えて室内の窓拭きの風景です。
安心の激写です。





TOP


2010/4/18 (Sun)  NY Story-34

Park Avenue

photo by lorita12345

what's the next


窓が綺麗になったので他人の家にいるようで落ち着きません。
不透明なガラスが透明になり遠くの風景が新鮮に感じます。
翌日の船木さんは足腰の痛みがでて腰に手をあてて情けない顔をしています。
何もしていないアタシでさえ、足を踏ん張っていたので足がガクガクです。

アポで、曇り空の中をアップタウンの友人・ビートリスの画廊にでかけました。
パークアヴェニューの街路樹の八重桜に青葉がみえます。NYはいよいよ夏です。

ビートリスの上の階にも画廊があるので先に展示をみようと訪ねました。
エレベーターを降りると、受付が、前回の展示の片付け中です。申し訳ありません。
下行きのエレベーターを待っていると男性が声をかけてきました。
振り向くと、あら〜、

おひさしぶりです。^^

男性の名前を思い出せなくて焦りましたが、とても懐かしい人でした。

彼はNYの美術業界の某会社の社長として采配を振るっていましたが、
ある理由でポストを退いた後、お互いに長い間ご無沙汰をしていました。
10年ぶりに再会した彼は今はこの画廊のディレクターをしているそうです。

応接室に通されお茶をいただきながら彼と小一時間話しをしました。
メトロポリタン美術館に勤める女性と結婚し、生まれた子供が10歳になるそうです。
彼のツンとすましたセレブな雰囲気が消え、ごく普通のお父さんに変貌していました。
10年分の話しは尽きなかったのですが、次回の約束をして失礼しました。

遅れたけどビートリスに会い、リー・ウー・ファンの質の良い作品を拝見しました。
外にでると今にも雨が降りそうだったので急いで地下鉄に乗って帰宅しました。



激しい雨で植木の土が窓ガラスに跳ねるのを心配した船木さんが、
パセリの鉢にカバーをかけ念入りにテープで止めていました。





TOP


2010/4/20 (Tue)  NY Story-35

NY Gentleman

photo by lorita12345

NY Story


アーカイブスに移動しなくてはと考えながら35回目になりました。
スレの締めくくりはドバッと派手にしようぜ!
なんてね。気分は派手なのですが、自然体でいきます。

グリニッジビレッジを歩いているとトラックのドアが開いていました。
足を放り投げて休憩をしている小父さんと目が合ったので“撮影していい?”

sure〜

最近は人物を撮影する際、殆どの人々に許可を貰っています。
パンクの若者に声をかけたり、犬と戯れる可愛い女の子の親に許可をもらったり。
ポーズをとられると面白いものになりません。どんどんTRUSHにDELETEです。

a Chinese girl with a dog

photo by lorita12345


政治部屋のシナ小父さんに、

ロリちゃんの写真は良いね。写真家になればよいのに。グラッチェ

傍にいた船木さんに、シナさんに褒めてもらったゎ。写真家になろうかな!?
あなたの場合は写真家ではなくグラビア系でしょ。などと一言嫌味を言います。

パソコンの「HP・1」「HP・2」のフォルダーの写真の数は半端ではありません。
HP開設当時に四苦八苦して解読した、自作の「タグ集」、「なんでもタグ集」、
「秘密のタグ集」などのワードがごっそり保存されていて、すべてが大切な宝物です。

皆様とささやかな宝物を共有できることを感謝しています。
これからもよろしくお願い申し上げます。




TOP